〈経済学部通信〉金融教育について

岡山商科大学では全学的な金融教育として「金融総合教育プログラム」が設置されております。そのプログラムの主要な科目としまして「金融リテラシー講座」があり、今年度も開講されました。この講座は金融諸団体(下記に2023年度前期開講の「金融リテラシー講座(基本編)」にてご協力いただきました団体を載せております)のご協力のもと、前期に基本編、後期に応用編の計30回が、毎年開講されております。

現状、岸田政権が進めております『人生100年時代における貯蓄から投資へ』の流れは、今後一層推進されることになるかと考えます。そのような時代におきまして、学生の皆さんは社会に出る前に最低限の金融リテラシーを備えておく必要があります。

ぜひ学生の皆さんには「知らないからわからない、そもそも選択できない」ではなく、「知っていて選択する、選択しない」ができるようになってもらいたいと思います。

 

【金融リテラシー講座(基本編)にご協力いただきました金融諸団体】

(敬称略 / 講義担当順)

全国銀行協会 / 生命保険文化センター / 岡山県金融広報委員会 /

日本損害保険協会 / 岡山県銀行協会 / 日本証券業協会 /

投資信託協会 / 信託協会

 

(井尻裕之)

〈経済学部通信〉「教学相長ず」

今回は韓先生にご寄稿いただきました。


 前期も期末を迎え、「教える側」と「学ぶ側」の心構えについて現場で考えさせられたことを、一つの視点として共有させていただければ。

 「先生、このグラフ、こうしたいんですけど、どうすれば?」と、月曜日2限の教養演習の時間に、プレゼンテーションのPPT資料作成の注意点についてお話を終わった直後に、一人の男子学生からアドバイスを求めてきた。

 「それねえ、確か右クリックをすれば…、こうして」と、機械が大苦手な私だが、コロナの三年間に忘れては覚えてきた「ワザ」を「伝授」した。

 「おおおっ!」と、その歓喜に満ちた声とその輝いた眼が、思い出すたびに勇気づけられ、そしてそれ以上に応えたくなる。

 

実はこの男子学生のような、意欲的に何かを実践しようとする学生は教室にはそれほど多くない。大半は与えられた課題は一応言われた通りにやり、しかも淡々とやるだけであり、その一歩先のことについては自ら更に深く考え、調べてみようとしない。提出された課題から学びの意欲も学びの喜びも感じられない。そして結局、もっと動いてもらうようにもっと指示を出さなければならないという堂々巡りのようなことの繰り返しになってしまう。じれったい思いに駆られてばかりいる。

むろん、教える側としては学生のためにと思って余念なく講義を務めるつもりではあるが、一方それを受ける学ぶ側も協働する権利または義務があるように思われる。だが、その肝心な片方は十分に機能していないようだ。現に、反応の薄い授業は張り合いがなくて予定した内容以外にその場でのひらめきなどはなかなか生まれないのだ。しかし一方では、目を輝かせ首をかしげながら手を挙げたりするクラスでは、生き生きとした明るい空気が感じられ、そして何よりその反応にもっとうまく応えられるように、教える側も身を引き締めて臨まずにはいられない。

 

ちなみに、例の男子学生だが、新入生学外オリエンテーションの際に教わったメールの書き方を完璧に実践しており、ゼミで出された課題へのコメントをもきちんと活かせて回を追うごとに文章力がついてきた。応えがあったからこその成長なのだ。

 

中国語には「教学相長」という言葉があり、「教える」と「学ぶ」は相成長するという意味でよく知られている。その言葉通りに身をもって実感したのは、教壇に立ってからの20余年来、今の自分を創り上げたのは「学ぶ」側の一人ひとりに違いない。むろん、自分もその誰かの成長に役立ったのではないかと誇りに思っている。

 

ところで、今のあなたはいかがかしら?

もしも今の自分に満足できていないのなら、まず自ら意欲的に動いてみよう!その意欲の先にきっと応えてくれる何かが待っているのだろう。

(経済学部 韓)

 

 

〈経済学部通信〉K高校定期演奏会で思ったこと

今回は石原先生にご寄稿いただきました。


3月市内K高校の定期演奏会でOBの演奏を指揮させていただきました。演奏曲目はマーチ「若人の心」、「グレンミラーメドレー」、そして交響詩「フィンランディア」です。2月初めての練習時に演奏曲目を聞いて、「何か思惑があるのでしょうか?」と尋ねたところ「特にありません」とのこと・・・

 「フィンランディア」はフィンランドの作曲家シベリウスの作品で、作曲された1899年当時フィンランドはロシアの圧政に苦しめられており独立運動が起こっていたようで、この曲も作曲当初の曲名は「フィンランドは目覚める」だったそうです。ロシア政府がこの曲を演奏禁止処分にしたという有名な話も残っています。偶然この曲を選曲したのかな~?

 ロシアと欧州、他の楽曲でも、1831年ロシアがワルシャワに侵攻した時の怒りの感情をポーランドの作曲家ショパンは練習曲「革命」に込めたと言われています。

1968年チェコスロバキアがソ連(ロシア)率いるワルシャワ条約機構軍による軍事介入で制圧されたことを知ったチェコの作曲家(当時はアメリカ在住)フサは「プラハ1968年のための音楽」を作曲しました。

皆さんもよく知っている作曲家チャイコフスキーの大序曲「1812年」はナポレオン率いるフランス軍がロシアに侵攻するも退却。このロシアの歴史的勝利を題材にこの曲を作曲しました。曲の最後には本物の大砲まで登場します。

さて、K高校の定期演奏会ですが、さすが伝統ある高校のOBの皆さん2回しか練習できなかったのに見事な演奏で私の要求する音楽に答えてくれ素晴らしい演奏会になりました。

(経済学部 石原 憲)

〈経済学部通信〉文章を正しく解釈するということ

今回は池田先生にご寄稿いただきました。


5月末の休日に対面での国内学会に参加しました。2020年からしばらくオンライン開催でしたので,私が本学に赴任して以来になります。久々に大学院時代の先輩や後輩,学生時代に懇意にして頂いた先生方とお会いすることができ,嬉しさを感じるとともに,自身の立場の変化を改めて認識する機会にもなりました(通常であれば教員として就任した年の学会で,色々とお世話になった先生方に報告を兼ねたご挨拶をするものかと思います)。

社会経済史学会第92回全国大会@西南学院大学

今回参加した学会のなかで,ある報告をきっかけにひとつ気になったことがありますので,ブログを通じて皆さんと共有できればと思います。

 

ある学者の研究発表について,内容はさておき非常に細部にわたり分析がなされていました。歴史史料に記述されている言葉に対しては,それがどのような社会的立場の人が記した(発言した)ものなのか,どのような社会背景のもと,どのようなことを意図して書かれたものなのかなどなど,様々な点に注意を向けなければなりません。当時の社会や政治,経済,文化がいかなるものであったのかを理解してからその言葉の意味を捉えないと,誤読してしまいかねないからです。むしろこれらの作業を経て,ようやくその記述の意図するところがきちんと理解されるといえます。その報告はこれらの分析が素晴らしく,非常に説得的でした。さらに,そこから浮かび上がった社会経済問題は優れた数量分析の解釈に利用され,45分という時間があっという間と感じるくらい圧巻の報告でした。見習わなければ,と痛感した程です。

 

数日経って岡山に帰宅し,ふとした瞬間にSNSをひらくと,とある投稿が炎上していました。今となっては日常としてある風景なのかもしれません。ただ気になったのは,その投稿にあるコメントが酷かったことです。投稿者の意図とは全く違った形で解釈がなされ,それをもとにして罵詈雑言を浴びせていました。そのようなコメントを数件目にして,少し心が痛み,そっとスマホを横に置きました。

 

今となっては我々の日常によくあることで,ひょっとすると自分もそのような環境に慣れてしまっているのかもしれません。それでも,学会を経てから,相手の意図する言葉と違うように(勝手に)解釈しそれに礼節のない批判を展開するSNSに,嫌気がさしつつあります。

 

すべての投稿に対して,投稿者が何を言おうとしているのかを考えることは不可能ですし,そんなことをしようとする人もいないでしょう。それでも,少なくとも自分が(肯定的であれ否定的であれ)リプライをする場合には,必要に応じて投稿者の意図するものを汲み取る(汲み取ろうとする)姿勢を持つべきですし,顔見知りでもない人へのリプライであればその姿勢をも見せる必要があると思います。それこそが相手の発話に応じるときに示すべき最低限の敬意だろうというのが,私自身の考えです。

 

これまでの大学教育においても,そのような作業を行う訓練は初年次から行われてきました。文章の要約や指定図書の輪読などは,専門性を涵養する作業であると同時に,文脈をきちんと理解する作業にもなります。しかしながら,決してそれが活かされていない現実社会が広く存在するのも事実です。数量的ではない,いわゆる定性的分析への教育が十分にできていないのかもしれません。

 

知らない人にも簡単に,しかも匿名で言葉を投げかけられてしまう世の中です。「SNSの使い方」に留まらず,多様にある意見がどのような文脈で出てきたものなのか,発言・投稿された言葉の意図はどこにあるのだろうか,ということに対して意識的に考えることの重要性を,改めて認識すべきなのでしょう。

 

そのために教育現場として何ができるだろうか。専門的な教育に加え,いま世の中に必要とされているモラルや多様な考えとの付き合い方をどのようにして学生に伝えることができるのか。

 

果たして,自分自身はそのような社会とうまく付き合えているのだろうか。

 

学会へは研究者として参加することが普通ですが,今回は教員として大きな課題を投げかけられた学会となったようです。

 

大学生のメッセージというよりは,教育に携わる私への自戒としてブログに取り上げさせて頂きました。幸いなことに,このブログは大学関係者だけではなく様々な方々からもご覧いただいているようです。ご意見などございましたら,ご自由にコメントを残して下さいますと幸いです。

(経済学部 池田)

〈経済学部通信〉岡山商科大学の学食

今回は渡辺先生にご寄稿いただきました。


     岡山商科大学の学食に行ってみたいと思います。

この建物は学生会館です。1階に食堂があります。テラス席が設けられており、緑葉の爽やかさを感じながら食事をすることもできます。

食堂の中に入ってみましょう。

食券を自動販売機で買います。安くて豊富なメニューです。

味はどうでしょうか。試食してみます。
天ぷら蕎麦330円です。
海老が沢山入った大きなかき揚げ、あぶら揚げや鳴門巻きも乗っています。
出汁もおいしいです。

親子丼420円です。
食券を買ってから、店員さんがひとつひとつ作ってくれます。
とてもジューシーでおいしいです。


カツカレー450円です。
サクサクのカツが添えられていておいしいです。小さなサラダも付いています。

岡山商科大学の学食はどなたでも利用できます。
お昼ごはんを食べにいらしてください。

(経済学部 渡辺寛之)

〈経済学部通信〉第167回経済学研究会が開催されました

5月10日(水),本学763教室にて第167回経済学研究会が開催されました。

今回は吉井昌彦先生より,『ウクライナの西方政策-モルドヴァとの比較-』と題して研究をご報告いただきました。

報告の中では昨今報道で目にしない日が無いウクライナとその隣国であるモルドヴァについて,地理的・歴史的背景およびそれに伴う文化的背景に触れ,常に東(ロシア)を向くか西(EU)を向くかの板挟みにあったことなどが説明されました。また,両国のEU加盟についての今後の見通しや課題について述べられました。

(文責:経済学部 熊代)

〈経済学部通信〉コロナ前と現在の通勤事情の変化(私の場合)

今回は両角先生にご寄稿いただきました。


クルマを持たない私は、雨が降らない限り、自宅から商大まで自転車で通勤しています(雨天なら傘をさして徒歩で通勤。徒歩圏内に住んでいる)。これは昔から一貫して変わりません。しかし、コロナ前と比べて現在は変わったことがあります。変わっていないのだが変わったという、この矛盾。その事情は、大きく次の2点です。

  1. 電動アシスト自転車に乗るようになったこと。

    自転車を買い替えたのは、「コロナ給付金」を私ももらったためです。何か記念になる(?)ものでも買おうかと考えた結果、それまでの普通自転車から乗り換えることにしました。私が買ったモデルの価格は、「コロナ給付金」とほぼ同額でした。    

    3年前から全国的に電動アシスト自転車は爆発的に売れた模様ですが、バスや電車で通勤するのを回避したいという人が大勢いたためだと聞きます。私の事情はそれとは違いますが、流行の一翼を担ってしまったことは確かです。

    電動アシストを初めて経験して、発車時の加速のスムーズさ、坂道を登るときのペダルの軽さ、などに感動を覚えたことは言うまでもありません。異次元の自転車経験でありました。これに慣れると普通自転車には戻れなくなるとも聞きますが、確かにそうでしょう。足腰が弱ることにならないかと懸念もありましたが、今のところ問題はありません。

  2. 自転車用ヘルメットをかぶるようになったこと。

    最近の道路交通法改正を受けての対応です。順法意識が発達しているというより、急ぎの移動中にお巡りさんに呼び止められてはかなわないと考えたためです。

近ごろヘルメットもまた大いに売れていて、人気の高いものは品薄状態にあるらしいですね。ネット通販で私が選んだものもしばらくは品切れだったのですが、在庫が入って注文することができました(しかし、その直後にまた品切れとなった)。

ヘルメット着用推進キャンペーンも盛んで、近ごろのニュースでも自転車事故の扱いが明らかに増えたと感じます。事故の当事者がヘルメットをかぶっていたか、いなかったか、などということまで報じられるようになりました。とはいえ、学生さんたちも含めて、律儀にヘルメットをかぶっているのはまだまだほんの少数派と見えます。

ヘルメット着用の「努力義務」化、またその推進キャンペーンも悪くはないかと思うのですが、しかし、どうなのでしょう。事故防止という観点から、それ以前にもやるべきことはいろいろありそうな気がします。

たとえば、携帯電話を操作しながら自転車に乗るなどというのは、「論外」の外ですが、しばしば見かけます。それをやっている若い女性と衝突した経験もあります。もう少し本気で取り締まってくれても、私は少しも苦しくありません(携帯電話を「携帯」する習慣がないので)。無灯火走行もまた同じで、私の自転車は自動点灯なので消したくても消せません。

自転車というのは一種の「境界存在」で、ルールへの対応が難しい点がいろいろあると近ごろ感じています。自転車は法律上「軽車両」という区分とされ(場合によっては「歩行者」並み)、基本的にクルマと同様のルールが適用されるものだということは、私にもわかります。一応、わかります。しかし、そもそもクルマの免許も持たない私は、「道路交通法」なんて勉強したことは一度もないのです。「青は進め」、「赤は止まれ」という常識程度の知識で道路に出ています。

たとえば、側道から広い道に出るとき、路面に引かれた白線で一時停止しないと、自転車であっても違反となるということを、私は最近初めて知りました。あるいはまた、信号つきの横断歩道で、自転車通行帯の表示がない場合、自転車から降りて100%歩行者として(自転車を押して)横断歩道を渡るなんてことをできている人がどれだけいるでしょうか、と。

いろいろ難しいのですが、とにかく皆さん、安全運転を心がけましょう。

(経済学部 両角)

〈経済学部通信〉岡山県英語教育研究会を商大で開催

今回は今回は宮島先生にご寄稿いただきました。


令和5年3月25日(土)に岡山商科大学764講義室  にて、第16回岡山県英語教育研究会(むさしの会)が開催されました。この研究会は10年前に元立命館大学教授の山岡憲史先生と岡山商科大学専任講師の宮島が、出版社美誠社の協力のもと発足した会です。現在は井上直美留学研究所に事務局を置いています。

この研究会の目的は、最先端の英語教育の実践事例を通して授業改善を目指すことです。また北は北海道から南は九州までの、多くの英語教師を会員に年2回(3月と8月)開催されています。新型コロナの影響で3年間開催できませんでしたが、今回久々に開催することが出来ました。

今回は倉敷青陵高校の和田博文教諭と米子東高校の景山浩之教諭の実践発表がありました。ディベートの授業やICTを使った授業実践の報告に大いに学ぶことができました。特に今話題のchatGPTを使った英作文指導の実践例もありました。次回は8月に開催の予定ですから多くの高校の英語科の先生に参加して欲しいです。

(経済学部 宮島)

〈経済学部通信〉2023年度 経済学部新入生合宿

経済学部では4月8日(土),9日(日)の二日間,岡山市立少年自然の家にて新入生を対象とした合宿を実施しました。この合宿は新型コロナウイルスの影響で2020年から中止しており,3年ぶりの開催となりました。

合宿では6つの研修を通じて,4年間の大学生活で必要になる大学生としての心得やマナーを学ぶとともに,グループワークで仲間との絆を深めました。

ゼミ毎に協力して採火活動を行いました。

採火した火はランプに灯して,合宿の成功を見守ってもらいます。

それぞれの研修ではグループで議論することでお互いを理解し,尊重することを学びました。

野外炊事では役割分担をして,カレーを作りました。

二日目の朝は快晴でした。

朝のラジオ体操

目標の実現のためには普段の振る舞いが大切だと学びました。

近畿大学の石村雄一先生をゲストスピーカーとした就職活動についての研修では,「話を聴く態度」について学びました。

これから4年間,一緒に頑張っていきましょう!

(経済学部 熊代)

〈経済学部通信〉佐藤豊信先生が退職されます

令和5年3月をもって,本学経済学部の佐藤豊信先生が退職されます。

佐藤先生は平成27年3月に岡山大学大学院環境生命科学研究科を退官された後,本学経済学部に着任されました。

ご専門は農業経済および農業政策であり,水利権や農村地域における資源,介護など,多角的な視点から国内外の農業経済について研究され,多くの業績を残されました。

また,農業経済論や地域政策などの授業を担当され,教育面でも経済学部の発展にご尽力いただきました。

本ブログにおいても,「水」にかかわる話題を始めとして,非常に面白い記事を多数お寄せいただいているので是非ご覧ください。

〈経済学部通信〉商大キャンパスを取り囲む農業用水路から歴史を見てみると 

〈経済学部通信〉経済学と自然科学

〈経済学部通信〉大学と楷の木

〈経済学部通信〉最適技術とは何か?

 

(左)佐藤豊信先生 (右)田中勝次経済学部長

3月15日経済学部教授会にて

(経済学部 熊代和樹)