〈経済学部通信〉岡商大で教師を目指してみませんか

今回は教職課程担当の中條先生よりご寄稿いただきました。


学校を取り巻く最近の報道では,教員採用試験の倍率低下が顕著である,という記事が目立ちます。学校はブラック職場であり,教員という仕事はきついばかりで志望すべきではないと受け取られかねない記事です。でも,ほんとうにそうなのでしょうか。

採用試験の倍率は受験者数を募集人数で割ったもので,自治体や学校種,教科によって異なります。ちなみに,岡山県の令和8年度(令和7年実施)の採用試験では,中学校の平均倍率が4.3倍,高等学校は6.5倍となっています。また,昨年度の小学校を含めた全国平均は3.2倍で,以前に比べて確かにたいへん低くなっています。このデータだけを見れば,学校が働きがいのない職場であり,教職はきついばかりの仕事であることの証のように見えるかもしれません。

しかし,一方で,あまり人目を引くことのないデータかも知れませんが,重要なデータがあります。それは,倍率ではなく,受験者数と採用者数の実数を示したデータです。図1は,文部科学省の教育人材政策の担当者が,教員養成を行う私立大学の組織である全国私立大学教職課程協会の研究大会で文部科学省(2024)の資料に基づいて示したデータです。

後藤教至 2025 今後の教師人材の育成・確保に向けた改革について
全国私立大学教職課程協会第44回研究大会要旨集 p.11より

 

図1を見ると,10年くらい前から受験者が減少していることがわかります。しかし,その一方で,公立学校の教員採用数が,想定以上に少子化が進んでいるにもかかわらず,わずかずつではありますが毎年増加していることも示しています。このことは,採用試験倍率の低下は,受験者数の減少によるばかりでなく,採用数の増加も影響していることを示しています。

つまり,採用試験の倍率低下だけを見て,学校現場はブラックだ,教職はきついと評価しては行けない,ということです。むしろ,受験者数が減少する中で採用数が増えているという最近の採用状況は,教職の門が従来になく広き門となっていることを意味するものと言えるでしょう。

少子化が進行しているにもかかわらず採用数が増加しているのは,いわゆる団塊ジュニア世代を含む50歳〜60歳以上の教員の大量退職によるものと言われています。公立学校教員の年齢構成は,若年の教員よりも高齢の教員の多い,いわゆる逆ピラミッド型で,これから数年間ベテラン教員の大量退職が続きます。その補充のために採用数が増えているのです。このようなことは教職に限らず,大量採用された世代の退職に伴う一般的傾向と言えるかもしれません。

もちろん,採用試験の倍率が低下しているからと言って,誰でもが教師に成れるわけではありません。教師になるには,教育学部以外では,各自の専門科目に加えて教職科目と呼ばれる教師の専門性を高める科目や,担当する教科の内容や教科教授法などを余分に学ぶ必要があります。このことの負担感もまた受験者数の低下の理由の一つと考えられています。

受験者数が減少する中,幸いなことに,「高校生のなりたい職業ランキング」の調査において,「教師」はいまだになりたい職業の上位に位置しています。例えば,「子どもたちのなりたい職業 2万人の調査モニターの10年間の軌跡」(ベネッセ教育総合研究所,2025)という報告では,2024年度の調査においても,「教師」が高校生,中学生ともになりたい職業のランキングの第1位となっています。この順位は,過去10年間変わっていません。高校生にとって,教師はまだまだやりがいのある職業と評価されているようです。

本学では,法学部と経済学部で中学校社会,高等学校公民の教員免許を取得することができます。経営学部経営学科では高等学校の商業,情報,商学科では商業の免許を取得できます。

教職は次世代を育てる重要な仕事であり,学校はやりがいのある職場です。採用試験の倍率が低下する中,学校現場の職場改善が進められている今は,教職を目指す者にとってまさにチャンス到来と言えるかもしれません。教員を志望する皆さん,本学で教師を目指してみませんか。

(経済学部 中條和光)

 

文献

後藤教至 2025 今後の教師人材の育成・確保に向けた改革について 全国私立大学教職課程協会第44回研究大会要旨集 p.11 

文部科学省 2024 多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成を加速するための方策について(諮問)参考資料 p.40

ベネッセ教育総合研究所 2025 子どもたちのなりたい職業 2万人の調査モニターの10年間の軌跡【データ集】 https://benesse.jp/berd/special/datachild/pdf/datashu08.pdf (20250826閲覧)

 

 

 

 

〈経済学部通信〉「学ぶことの意義」について考えよう

今回は今年度より着任された中條和光先生にご寄稿いただきました。
中條先生は,教育心理学を専門とし,本学では教職課程の担当として「教育心理学」や「生徒・進路指導の理論と方法」などの講義を担当されています。


 新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せ,大学のキャンパスに平常が戻ってきました。

 教室で学生と対面し講義をする。学生の質問に答える。こんな当たり前が改めて新鮮に思え,実はたいへん貴重なものであったことを再確認しています。背筋を伸ばし,真剣な眼差しで講義を受けてくれる学生に接し,講義で取り上げているテーマではありますが,学習意欲について少し書いてみたいと思いました。

図1 勉強の意欲(藤沢市教育文化センター,2022,p.11より作成)

注)「もっと,たくさん勉強したいと思いますか?どれか一つに◯をつけてください。」という問いへ回答の割合

 

 図1は,神奈川県藤沢市が行っている「学習意識調査」から抜き出したものです。藤沢市の調査は,昭和の高度経済成長期に始まり56年間に渡ってほぼ5年おきに行われてきました。調査では,中学3年生を対象に,同じ質問項目を用いて学習意欲などの学びの意識の経年変化が調べられました。調査の行われた56年の間に,子どもたちの学習意欲はどのように変化してきたのでしょうか。

 図から明らかなように,調査開始の1965年以降,「もっと勉強したい」と答える生徒の割合は減少を続けてきました。しかし,2010年を境に増加に転じています。2022年の藤沢市の報告書では,増加の要因としてコロナ禍の影響を指摘しています。コロナ禍で,学校に通えなくなったこと,社会的距離の確保を求められ,マスク着用やグループ活動が制限された「学校の勉強」を経験したことなどが,生徒たち自身に勉強について改めてその意味を考える機会となったと考察されています。また,2017年に告示された新学習指導要領によって,学校現場で「主体的・対話的で深い学び」,いわゆるアクティブ・ラーニングの視点による授業改善の取り組みが進められていることも生徒の「勉強したい」という思いを高めている要因として挙げられています。

 しかし,2015年の調査で「もっと勉強したい」という回答が増加したことについては,どのように考えればよいのでしょうか。実は, 2008年に告示された学習指導要領の改訂の際に,学力の3つの要素の1つとして学習意欲が示され,子どもたちの学習意欲を高めることが学校現場に求められていたことがその理由の1つと考えられます。その際,意欲の指導のために,体験的な学習やキャリア教育などを通じ,学ぶ意義を認識させることが必要と示されました。高校受験を控えた中学3年生を対象とする藤沢市の調査では,このことが功を奏して,2015年の調査で「もっと勉強したい」という回答の割合が増加した可能性があります。

 現行の2017年告示の学習指導要領では,さらに踏み込んで,子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」を実現するために,「生徒が,学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう」,キャリア教育の充実を図ることが明記されています。授業において学ぶことと自分の社会的・職業的自立との関係を理解することを通して学びの意義を理解させ,学びに取り組む姿勢を育てることに力を注ぐことが求められているのです。このことが,生徒の学習意欲の向上につながった理由の1つと考えられます。

 さて,ここまでは藤沢市の調査報告を拠り所に学習意欲について見てきましたが,高校受験を前にした中学3年生を対象とする調査において,学ぶことの意義を理解させることが意欲の増加につながるという知見は,大学教育に対してもたいへん重要な示唆を与えていると思われます。

 大学では,学問の先端や深みに触れることができます。それらを通して学問それ自体の魅力に気づき,意欲的に講義に参加し目を輝かせて学ぶ学生の姿は,教育や学究に勤しむ教員にとっても励みとなります。しかし,社会人への移行を控えた大学生にとって,社会に目を向けること,アルバイトやボランティア活動,旅行などの体験を通して実社会に触れること,インターンシップや大学が提供するキャリア教育などにより「学ぶことの意義」について考えてみることは,自らの学習意欲を高めるうえでたいへん重要なことだと思います。「学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていく」という学習指導要領の文言は,決して小中高等学校段階にとどまるものではなく,むしろ大学生にこそ必要な学びの態度ではないでしょうか。

 私の関わる教職課程でも,教員免許の取得を目指して学生が日々研鑽に励んでいます。現在の小中高等学校の教育においては,変化の激しい現代社会において,児童生徒の生きる力を育むことが教育目標に掲げられています。教員の仕事は,社会の構成員の育成であり,まさにエッセンシャルワーカーです。私も,学生の皆さんとともに,教職課程を学ぶ意義やこれからの社会における教員のあり方を考えていきたいと思います。

(経済学部 中條)

引用文献

藤沢市教育文化センター 2022 第12回「学習意識調査」報告書 ―藤沢市立中学校3年生・56 年間の比較研究―

教員養成課程の教職フィールドスタディ「第71回岡山東商業高校・倉敷商業高校定期戦」視察

 5月9日(木)岡山県総合グランドで開催された「第51回岡山東商業高校・倉敷商業高校定期戦」の視察・研究に行ってきました。参加した学生さんは、教職課程コースの講義科目「特別活動及び総合的な学習の時間の指導法」や「商業科教育法」を履修している3年生・4年生12名です。卒業後高校の教壇に立つことをイメージしたとき、様々な特別活動(中でも学校行事)を指導するようになることを頭に置き視察を行いました。

応援合戦の様子

閉会式の様子

学生の感想を紹介します。

(経営学科経営学科4年 原田)
 開会式にて選手入場の行進は吹奏楽の音楽に合わせて全員の足がそろっており、練習も心を一つにしてしっかりされていると感じました。また、選手宣誓や両校交歓をしているとき、両方のスタンドから高校生のものすごい熱気を感じました。定期戦の開会式を見ただけでも、両校の定期戦にかける思いの強さを感じることができました。始めてみた定期戦ですが私も教員として参加してみたいと思いました。

倉敷商業高校応援合戦の様子

岡山東商業高校応援合戦の様子

(経営学部商学科4年 佐藤凜佳)
 この定期戦は両校の部活動が対決し、その勝敗の数で勝ちを決めるという東商・倉商特有の行事です。私は大学の講義の関係で、開会式しか見ることができていませんが東商生時代と変わらない感動をもらうことができました。開会式では選手宣誓から両校マーチング、全校生徒で応援合戦をしあいます。東商卒業生ということもあり自然と母校を応援しながら見てしまいましたが、やっぱり伝統ってすごいなと思わされました。全校生徒が一丸となって大声で歌う、踊るこんな経験ができた東商を卒業したこと、とても誇りに思います。部活動に所属している生徒はもちろん、そうでない生徒も巻き込んで各部活動を応援し勝ちを狙う、この行事一つだけでどれだけの人間力が身につくか図り知れません。両校のチーム力、生徒の輝きなど卒業後高校教師になる私たちにとって得られるものが沢山ありました。

(教職課程担当者:経営学部商学科教授 吉田信)

 

〈経済学部通信〉この円の半径は何cmかな?

今回は前田先生にご寄稿いただきました。


 教職科目の「教育心理学Ⅰ」を担当している経済学部の前田健一です。教職科目は、将来、学校の教員を目指す学生さんが教員免許状を取得するのに必要な授業科目です。岡山商科大学の法学部と経済学部の学生さんは、専門科目の他に教職コースを追加履修すると、中学校教諭免許状(社会)や高等学校教諭免許状(公民)を取得できます。また、経営学部の学生さんは、教職コースを追加履修すると、高等学校教諭免許状(情報)や高等学校教諭免許状(商業)を取得できます。詳しくは岡山商科大学のホームページから、キャンパスライフ→免許・資格一覧→教職課程をクリックした後、PDFファイルを見てください。

 教育心理学は、心理学の研究成果を教育に活用したり、教育の諸問題を心理学の視点から研究したりする学問領域です。教育心理学Ⅰの授業では、人間の記憶力、学習や思考、やる気や意欲、学級集団と学級の人間関係、測定と評価、知的発達、人格発達、発達障害、カウンセリング等々、幅広い内容について講義しています。その中から、今回は思考の柔軟性の話をするときに大学生に解いてもらっている簡単な問題を紹介しましょう。

 

 以下の図形の問題を解いてください。5分以内に解けた人は、思考の柔軟性や発想の転換が豊かな人です。5分以内に解けない人は、思考が固い可能性があります。さあ、この円の半径を求めてください。

 正解にたどり着けなかった人にヒントを教えましょう。三平方の定理を使うか使わないかは、あなたの自由選択です。さらなるヒント、三平方の定理を使わなかった人は、長方形OPQRに注目してください。

 

(経済学部 前田)

教職フィールドワーク「岡山県議会を傍聴して」

9月8日に教職コースのフィールドスタディの一環として、9月定例岡山県議会を初めて傍聴した。この日は代表質問ということで、自民党、民主・県民クラブ、公明党からの質問が行われた。

[伊原木岡山県知事の答弁]

[県議会の様子]

今までの自分が持っていた議会のイメージは、議員さんが知事や各委員長に政策の問題点を問い詰めるといった堅いイメージをであった。

実際に傍聴していると、想像していたよりも和やかな雰囲気であった。質問内容も身近な問題点についてであった。渋滞対策についての質問や事故対策についての質問などだ。

今まで身近な問題を解決するのは政治であると漠然と思っていたものが、少し具体的にわかるようになった。

20代前半までの若者は、政治に対して具体的に何をしているのかわからないといった不透明感を抱いている人も多い。議員の活動を実際に見ることで、その不透明感も払拭されるのでないだろうかと思った。私自身も今回の傍聴を通じて政治に対する信頼を持つことができた。

(経営学部経営学科3年    隅田  秀樹 (担当教員  吉田 信))

教職フィールドスタディ 「岡山県高等学校商業教育研究大会に参加して」

教職フィールドスタディとして、「岡山県高等学校商業教育研究大会」に本学学生が参加しました!!

令和4年8月4日に、「第52回岡山県高等学校商業教育研究大会」(会場:ピュアリティまきび)に本学学生が参加させていただき、現職の高校の先生方といっしょに研修を行いました。この研修会は、岡山県下の商業科及び商業関連学科を設置する公私立併せて33校から、現職の先生方が一堂に会し研究協議を行う研修会です。今年はコロナ禍ということもありましたが、105名の先生方と岡山県産業教育振興会、中小企業家同友会から23名の方が参加されていました。本学からはちょうど前期最終試験と重なったため、2年~4年までの商業免許と情報免許の教職コースの学生5名が参加させていただきました。

今回の研究テーマは、「超スマート社会の到来に対応し、地域の未来を創る商業(ビジネス)教育の実現 ~商業教育の学力観の確立~」で、このテーマにもとづき研究会がスタートしました。

午前は、講演会で岡山トヨタ自動車(株)代表取締役社長の梶谷駿介様から「地域の未来を創る共育」というテーマでお話をお聞きしました。最初に人間とは何かを問うことから始まり、人との違いをどう生かすか、人と違っていてそれでいい。その子がその気になったら一気に変わる。人はそんな可能性を秘めている。教育の本質とは何か。SDGsと教育。商業高校への期待の中では、商業の原点はなにか。改めて大学に行く意義を問い直してほしい。そして地域の未来を創る鍵は、教師が生徒とともに学び合う姿勢が大切など学生が聴いても大変わかりやすい内容でした。

<講演会>

また午後からは、「中小企業家同友会と考える人材育成」というテーマで、前半が企業の方と教員による「パネルディスカッション」が行われました。そして後半は「グループディスカッション」で教員、企業の方、学生がまじり6~7班のグループになり、「岡山の将来を担う人材を育成するために、商業高校と企業は何ができるか? またどのような連携が考えられるか。」というテーマで協議を行いました。参加させていただいた学生諸君は、日頃考えたこともないテーマを与えられたり、高校当時の恩師の先生が同じグループにいた学生もおり、相当緊張した時間だったようです。

<グループディスカッション>

その後情報提供ということで、岡山県総合教育センターの川崎好美指導主事より、今求められている研修の内容や今後の研修講座の紹介がありました。川崎指導主事さんは、本学の卒業生です。

続いて、岡山県教育庁高校教育課職業指導班の佐柳勇総括副参事より、商業教育の現状と特色ある教育活動、学習評価、観点別学習の評価の観点、岡山県産業教育審議会の今後の職業系学科の在り方などの報告がありました。

今年の3月に本学を卒業し4月からそれぞれの高校で常勤講師として勤務している先輩方も5人参加されており、お互い顔を合わせたとき先輩後輩の顔になっていました。今年の教員採用試験のことや勤務高校の様子などの情報交換をしていたようです。

(経営学部商学科 吉田 信)

教職特別研修会 「ヤングケアラー・DV・デートDV・虐待」

教職特別講演会「ヤングケアラー・虐待・DV・デートDVに関する研修会」

令和4年7月27日に、本学交流談話室で教職コース1年生~4年生の学生を対象に「ヤングケアラー・虐待・DV・デートDVに関する研修会」を実施し、60数名の学生が参加しました。講師は、法務省人権擁護委員会、岡山県人権擁護委員協議会から6名の方が来てくださいました。

今回の研修会は、学生がそれぞれ事前に次のような課題をもって研修会に参加しました。ある学生は、大学を卒業し中学校や高等学校に勤務するようになった時、「宿題ができなかったのは、病気や障害がある親の代わりに、買い物や料理、掃除をしたり弟や妹の面倒を見ているので、宿題をする時間がなかったといわれたらあなただったらどう対応しますか。」、「クラスの生徒や部活動の生徒が、あざを付けて登校してきた姿を見たとき、あなただったらどのように対応しますか。」、「お父さんからお母さんがお家でよく殴られていて、私はどうしたらいいのかという相談を受けたらあなたはどう対応しますか。」、「クラスの生徒から彼氏が、時々暴力をふるってきて困っているという相談を受けたらどうしますか。」など学校現場に出たら遭遇するような内容に今から向き合おうというものでした。ワークシートを活用しながら、自分の考えをまとめたり、グループや全体で発表し合ったり、自分の考えをまとめていくスタイルで進んでいきました。「今日お花をもらった」という詩の朗読の時、涙ぐむ学生もいました。

アンケートから学生の声を一部ご紹介します。

・データ的にDVを受けた人が思った以上に多くて吃驚した。女性だけでなく男性にも被害者がいることにも驚いた。児童虐待の岡山市の件数が多く、身近にも虐待があるかもしれないと思った。ヤングケアラーも含めて、教員になったら直面する課題だと思うのでもっと知識を身に付けたい。

・私が高校の教員になった時には、LHRや総合的な探求の時間などを活用して、「人権」や「デートDV」などについて「どういう危険性があるのか」「何がそれにあてはまるのか」などをしっかり伝えていきたいと思いました。

・「DVなんか絶対にあり得ない。もしそういったことがあったらすぐに別れる!!」と思っていたが、実際自分がされたらやっぱり怖いという気持ちが優先するのだろうなあと感じた。周りでDVを受けている人がいたら熱心に相談に乗ってあげたいと思った。

・一人一人の個人の意思を尊重しあえる対等な人間関係を築くことの大切さがよくわかった。自分を大切にするというところで、「思っていることは伝えないといけないこと」、「伝え方にも気を付けること」が大切だと思った。今日お花をもらったという詩を聞いていて「自分に何かしてくれるからといって良い人だとは限らないこと」、「相手に違和感を感じたら一度話を聞いてもらい客観的な意見を聞くこと」が大切だと思った。                  

(経営学部商学科 吉田 信)

教職コースフィールドスタディ「日本銀行を見学し、授業・教材作成に活かそう」

教職課程3年生の「商業科教育法Ⅰ」の授業で6月10日に日本銀行岡山支店を見学してきました。

<お札ができるまで>

<あなたの身長はいくら?>

高等学校商業科目「ビジネス基礎」や「ビジネス経済」等の教科書に、金融の単元で日本銀行や地方銀行が出てきます。学生達は大学を卒業すると高校の教壇に立っての授業が待っています。本学では大学生のうちに、教科書に出てくる場所や地域に一度行ってみようという取り組みをしています。その一環として、日本銀行を見学してきました。

同時に教員としての一般教養として身に付けたり、賢い消費者になるためにも社会を知り、世の中を知ることにも努めています。

<岡山の経済動向の講演>

<偽装防止技術の説明>

<潜像模様探し>

学生の感想を少し紹介してみます。

・日本銀行の名前や銀行の銀行ということは聞いたことはあったが、具体的にどんな業務をしたりしているのか、また何処にあるのかも知らなかった。日本銀行は教科書に出てくるレベル程度の意識だった。

・日本銀行と聞くと堅いイメージがあり行くまでは少し怖かったが、いざいってみると「行って良かった。思った以上に楽しかったし教科書に載っていることの100倍ぐらい勉強になった。」

・高校の授業で、日本のお札は海外の国のお札と比べ世界一綺麗と言うことを聞いたことがあったが、その理由がやっと理解できました。

・金融の安定化の仕組みがわかり嬉しかった。目から鱗でした。

・現在円安で135円前後を行ったりきたりしているが、今後の日本経済がとても心配になってきた。

・銀行の各部署(発券課・業務課・総務課)の見学は現場を直接見学でき、また丁寧な説明でとてもよく理解できました。

・「岡山県の経済動向」のご後援では、とてもわかりやすく説明してくださり今後新聞の経済面を見るのが楽しみになりました。

・岡山支店の建物内には、北木島や備前焼などが使われていて地域の特色を感じることが出来とても身近に感じられました。

・今日見学をさせていただきまだまだ知らないことが沢山あり、知識不足を痛感しました。これからの日々の生活で起こることなどを学習と結びつけるための視野をもっと広げ、一つでも多くの知識を身につけてから、教育実習や教員採用試験に臨まなければということを改めて考えるきっかけになりました。

・今日いただいた資料やお話を伺った内容、私の感想などをしっかり整理しておいて、大学卒業後高校の教壇に立ったとき授業で使えると思いました。

  

(商学科 吉田信)

大学祭記念教職スペシャル講演会「第2部 教員採用試験合格体験談」

10月17日(日)大学祭当日、教職スペシャル講演会として、1年~4年生までの教職課程コースの学生80名余りを対象に大学祭記念講演会が開催されました。今年の夏の公立高校教員採用試験「高校商業」に合格された先生方にお越しいただき合格するための秘訣をお聞きしました。

今年の高校商業の二次試験合格者は2名でした。そのお二人とも笠岡商業高校で現在常勤講師をされておりお二人とも来てくださり、非常勤講師と常勤講師の勤務の実態や教員採用試験へ取組んだ経験談をお話しくださいました。

講演テーマ:「教員採用試験に合格する方法 ~日頃の心構えと勉強方法~」

講師:岡山県立笠岡商業高等学校 常勤講師 杉本 祥汰先生

        〃       常勤講師 芳原 晨佑先生

以下、学生の声を紹介します。

・ 教員採用試験では、最低9割、でも絶対100点を目指していたとお二人からお聞きしました。私は今年の試験で、自分では頑張ってきたつもりでしたが、甘さがしっかり点数に現れていたことを恥ずかしく思いました。(4年生)

・ 「覚悟を決める」という言葉が心に刺さりました。これまで教員になることを目標に勉強したり活動してきましたが、いつもどこかに逃げ道を作っていた部分もあり覚悟を決めず口だけで教師になりたいと言っていた自分に気がつきました。(4年生)

・ 非常勤講師と常勤講師の職の内容や働き方の状況、メリット・デメリット、その違いについてのお話もしてくださり、採用試験に不合格になった場合に、教員を目指していくにはこのような道を歩むんだということを知ることができました。(3年生)

・今年の夏の教員採用試験について深く反省しました。今後更に不合格になった原因を分析して、来年夏に向けて自分強みと弱みを明確にし、対応していく必要性を感じました。(4年生)

・ お二人とも、教壇に立ったとき生徒にいろいろな話が出来る教員になるために、大学時代は様々なことに行動を起こして経験して欲しいとか資格試験などにも積極的に挑戦して欲しい、お金の許す限り趣味に没頭して欲しいなどお話しくださり、大学生活の過ごし方の参考になりました。(2年生)

・ 先生方に共通して言えるのは、行動力がずば抜けているという点だと思いました。こういう人に人間的魅力も付いてくるのだなとも思いました。自分の魅力や武器が少ないことを感じました。今後力を付けていきたい(1年生)

・ 二次試験の模擬授業では、自分の型を持っておかないといけないと言うことをお聞きし、そうだなあと改めて思いました。(4年生)

・ 教師の魅力は、学び続けることができること。大学で勉強した知識も時代の流れとともに枯渇していくため、日々授業をして中で様々な情報をインプットし続ける事が必要。私もそんな姿勢でやっていきたい。(2年生)

・ 学校現場では、ICTを授業でも校務でもよく使うのでその力を身につけておく必要性がよくわかりました。(3年生)

・ お二人の大学生活の話を聴いたとき、自分では太刀打ちできないほどの差があり、この差は今からでは埋まらないなと思いました。今後、今までやってきた勉強方法を変えると言うよりも、努力の方法を考え直した方がいいように思っています。あと半年、気持ちを切り替えで、充実した大学生活を過ごしたい。(4年生)

 

教員担当者: 経営学部商学科 吉田信

大学祭記念教職スペシャル講演会「第1部 現職校長先生による講演」

10月17日(日)大学祭当日、教職スペシャル講演会として、1年~4年生までの教職課程コースの学生80名余りを対象に大学祭記念講演会が開催されました。日頃の授業では聞くことのできない高校現場の様子を現職校長先生にお聞きしました。

講演テーマ:「魅力ある教師になるために ~大学生からキャリアデザインする~」

講師:岡山県高等学校商業教育協会理事長

  岡山県立岡山東商業高等学校 校長 森山泰幸先生 

 以下、参加した学生の声を紹介します。

・何故教員になりたいのか、教員になって何がしたいのか考えるきっかけになった。(2年生)

・私は残りの大学生活で何をすればいいのか。まず一番に、自分の人生を生徒に語れる教員になれるよう残りの大学生活を過ごそうと決めました。(4年生)

・人間として魅力のある教員になりたいと思った。これからはそうなれるよう意識した大学生活を送りたいと思った。(4年生)

・高校現場では、どんな能力やキャリアの積み方が求められているのかよくわかった。(3年生)

・生徒が受験する検定や資格は、教える側の教師としては是非取得しておきたいと思いました。そこで、手始めに日商簿記検定の資格を取っておこうと検定の申込みをしました。(3年生)

・私の長所は何か。私のやりたいこと何か。何を得意とする教員になるのか。そのためにこれから何をしていくかを考えるきっかけになりました。(2年生)

・大学生のうちに、読書、旅行、ボランティア、リーダー的な行動、人的ネットワークを広げるなどもっともっと社会経験をたくさんしておこうと決意しました。(1年生)

・教員として生徒や保護者、同僚との信頼関係の構築の必要性や教員の不祥事についても考えるきっかけを頂きました。(4年生)

・私は尊敬する先生のようになりたくて教師を目指していますが、教職の魅力をここまで考えたことがありませんでした。考えるいいきっかけになりました。(2年生)

・生徒の心に火を付けることができる教員になるためにこれからどうしたらいいか考えます。(3年生)

・森山先生のまねを出来るところからしていきたいと思いました。(1年生)

 

教員担当者: 経営学部商学科 吉田信