Field Press:真鍋島赤にんにく商品が岡山で販売中

今年度もコロナ禍により、大学の学びを現場で実践するフィールドスタディの実施が難しい状況です。しかし、今までお世話になっている地域とのつながりは続いています。
そのため、『Field Press』と称して、各地域の魅力をゆるゆる発信していきます^^

6月30日(水)~7月6日(火)まで、岡山高島屋地下2階特設会場において、笠岡市の産品フェアが実施され、真鍋島の特産品「真鍋島赤にんにく」商品が販売されます。

岡山高島屋:おかやまいいもの探訪 笠岡フェア
https://www.takashimaya.co.jp/okayama/topics/food.html#os14985

本学では、真鍋島にんにく栽培研究会が生産している、真鍋島赤にんにくの圃場開墾や収穫作業などをお手伝いしています。

真鍋島赤にんにくは、山口県の大島に自生していたにんにくを原種に、2011年から栽培にとりくみ、現在は真鍋島産赤にんにくとして生産しています。

本学は、2016年からフィールドスタディとしてお手伝いをはじめました。

開墾作業中。根がはっているので、それもきれいに取り除きます。

地元の方が作ってくれたお弁当を食べて、一休み。
良い眺めを堪能しながらの塩おにぎりは最高です。

1年後、今度は収穫作業を手伝いました。

根も切ります。大きくて立派なにんにく。粒もしっかり。

6月が近づく度、「そろそろ収穫がはじまるけ、手伝いせんといけんな」と思える程、にんにく収穫が習慣化しています。

また、農作業だけでなく、何故真鍋島でにんにくを栽培にするようになったか等、ヒアリングも行い、生産者の方の思いを共有しながらお手伝いを行っています。

学生のヒアリングまとめ(抜粋)。

『にんにくの研究栽培のきっかけは、真鍋島の人口が減少し、すたれた耕作地が増えたことにより、昔の畑がなくなってしまうことを危惧したところにあった。

10年前、何か真鍋でできることはないかを考え、家庭菜園の延長のような形でにんにくの栽培をはじめた。

最初種類は5・6種類のにんにくの栽培を試みたが、にんにくの育て方の知識・技術がなく、腐るなどして栽培はうまくいかなかった。

しかし、1種類だけ山口県の大島にんにくだけが栽培することに成功し、これが大島にんにくを栽培するきっかけとなった。

大島にんにくは島の気候に適していて、さらには他のにんにくと比べて1片の市場価値が高いことも、このにんにくを作る後押しとなった。

大島にんにくの特徴は栽培時にわき芽が出るので、それを手で取らないといけないため島での大量栽培は難しいと思われた。

しかし逆に、手仕事が多いため大量栽培のところと張り合えるとも考えた。

さらに、生のにんにくでは特徴がなく、にんにくは気候に左右されやすいため形のできに差が出る、と思い加工して販売することを考えた。』

真鍋島はかつて除虫菊の生産が盛んだったため、笠岡諸島の中でも農業就業者が多い地域です。

しかし、島では高齢化が進み、耕作放棄地を開墾し、再び農地とすることが難しい状況です。

そのため、大学生の力で圃場を開墾し、畑を整えるお手伝いを行いました。

そんな真鍋島赤にんにくをしょうゆ漬けにした商品がこちら。

昔から先人の知恵として、真鍋島ではにんにくをしょうゆ漬にしていました。

にんにくがしっかりと上までギューギューに入っているのでお得です。
もちろん、にんにくだけでなく、醤油も調味料として使えます。

我が家では、野菜炒めや餃子のタネに入れたりと、様々な場面で活躍中。
ちょっと入れるだけで味がでて、美味しい!
水餃子にすると、にんにくの味がしっかりしているので、これだけでパクパクいけちゃいます。

何かイベントがある度に、地域の特産品として販売協力も行っています。

他にも真鍋島赤にんにくをつかった、にんにく卵黄商品(カプセル・粉末)もあります。
こちらもしょうゆ漬け同様、先人から受け継がれた知恵です。

今回は6月30日(水)~7月6日(火)まで、岡山高島屋地下2階特設会場で販売されますので、ぜひお立ち寄りください♪

また、注文は下記URLからも受け付けておりますので、ぜひご家庭でどうぞ^^

真鍋島にんにく栽培研究会:https://ninnikumanabe.jimdofree.com/

 

かいたひと
onaka
フィールドスタディにちょこちょこ出現。
旅と美味しいものが好き。
こいい岡山弁をしゃべる。

 

法学部・ほぼ一ヶ月ぶりの対面授業

岡山では緊急事態宣言が解除され、本学でもほぼ一月ぶりに対面授業再開となりました(リモートが続いている授業もあります)。

梅雨時期ではありますが、晴れた日には爽やかな風が教室を通って、過ごしやすく感じます。

今日は模擬法廷にてゼミです。みんな久しぶりですね。

(書記官の席から傍聴席をみています)

 

今、模擬裁判用の脚本を作っています。今日は模擬法廷で実際に演じてみながら、検討します。

すっきりしないところは図を描いたり、実際の事件の動きをシュミレーションしてみたりして確認しつつ、

(「きゃ~刺される~(棒)」)

 

(被害者の移動距離を検討しています。遊んでいるわけではありません。)

 

論理的に破綻のないように作っていかないといけません。まだまだ前途多難ですが、今日は対面ならではのゼミになりました。

 

オンライン個別進学相談会

入試課では、LINEやZoomを通じて個別進学相談を実施しています。
岡山商科大学に関するあらゆる質問、例えば、学部学科や学生生活、部活動、入試制度など、皆様のハテナ❔にお答えします 😀 
高校生や保護者の皆様、ぜひお気軽にご利用ください♪

 

LINEでの個別進学相談

【参加方法】
●岡山商科大学のLINE公式アカウントを友だち登録し、トーク画面より質問を送信してください。後ほど、ご質問にお答えします。
※質問は随時受け付けています。相談内容は非公開で、他の利用者には表示されません。
●数日(土日・祝除く)経っても回答が届かない場合は、入試課までお問合せください。

岡山商科大学のLINE公式アカウントはこちら。

岡山商科大学入試課 Tel:086-256-6652 E-mail:nyusi@po.osu.ac.jp

 

Zoomでの個別進学相談

【使用アプリケーション】
 Zoom

【個別相談対応時間】
月曜日~金曜日の10:00~18:00

【受付方法】
希望日の2日前(土・日・祝除く)までに下記内容を入試課のメールアドレスへお送りください。後ほど、詳細についてメールをお送りします。
※事前にnyusi@po.osu.ac.jpからメールが届くように設定をしておいてください。
1)希望日時(1回あたり40分迄を目安とします。)
2)氏名
3)高校名(所属先)
4)学年
5)携帯電話番号
6)志望学科
7)主な相談内容

お使いのPC・スマートフォン・タブレットなど、Zoomアプリを事前にダウンロードしてください。

なお、既にダウンロード済みの方は最新バージョンに更新願います。

〈パソコンの場合〉

下記URLより、「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードしてください。
https://zoom.us/download#client_4meeting

〈スマートフォンの場合〉

★Zoomのマニュアルはこちらからご覧ください。

岡山商科大学入試課 Tel:086-256-6652 E-mail:nyusi@po.osu.ac.jp

〈経済学部通信〉絶望的「IT弱者」が2020年度をふり返る。

今回は両角先生にご寄稿頂きました。

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1年ちょっと前,2020年4月のある日,最初の「緊急事態宣言」が出され,不要不急の外出を自粛せよと呼びかけられている最中,私はとある理由で出かけておりました。お店はほとんど閉まっているし,人もクルマもごく少なく,戦争でも始まったかという異様な雰囲気は忘れがたいものです(まあ一種の「戦争」が始まったとは言えるか)。私には,あるものを急いで手に入れる必要があって,行き先は携帯電話ショップでありました(そこが営業中であることは調べておいた)。

 

絶望的な「IT弱者」である私にとって,オンラインでのリモート授業という前代未聞の事態に自力で対処せよというのは,目の前が暗くなるようなもの。何をどうしたらいいのか。とにかく自分でやれることを探すしかない。で,スライドを作って,音声を録音して,ビデオに変換して,動画投稿サイトで流す,という方法に行き着いたのでした。これなら私でも何とかやれるか,これでやるしかないだろう,と。

 

そこで実験に取りかかったところ,ただちに問題に直面したのです。動画投稿サイトでアカウントを取る必要があるのはいいとして,そのための個人認証にパソコンではダメ,ガラケーでもダメ,スマホしか受けつけてくれない,と。私,スマホは持ってません(ガラケーは契約していたが,通常,電源を切って引き出しに放り込んである。必要なときだけ使う)。この機会にガラケーからスマホに乗り換えるしかないかと,ショップに急いだのでありました。

 

そのショップで若い女性の店員さんが,

「ご希望の機種はありますか?」

と言うので,

「一番安いのにしてください」と。

そこで,1台取り出して見せてくれたのですが,いくらかと聞いてみたら,タダでくれるというのでたまげた。おい,大丈夫か。型落ち,売れ残り品で,タダでもさばければいいってか。タダほど高いものはない,とも言うしな。まあしかし,スマホでありさえすればいいので,これにしておこう,となった次第です。契約内容ももちろん一番安いものにしました。

 

カウンターで使い方の説明を聞いていたところ,私よりもう少し年上のおじいさんが入店してきたのです。自分のスマホを取り出して,別の店員さんに向かって,

「これを,前の2つ折りの携帯電話に変えてくれんじゃろうか?」と。

私とは逆の用件で来店されたのでした。ガラケーもそのうち完全廃止になるそうだし,店員さんも苦慮している模様でありました。

 

スマホを手に入れた後,近くの電化製品店が開いていたので,パソコン用の外付けマイクも買っておこうと寄ってみたのです。街はガラガラなのに店内は意外と混雑しておりました。外付けマイクはどこにあるかなと,通りがかった男性の店員さんに尋ねてみました。すると店員さんは,

「ありませんッ!」と。

その剣幕に思わずタジタジとなりましたが,さすがにちょっと悪かったと思ったのか,メーカー段階から品切れで入荷の見込みも立たないと,ややていねいに説明してくれました。それならと予約購入の手続きをして,帰宅したのでした。やれやれ。

 

何とかして「時代遅れ」の人間のまま生き抜いてやろうと日々努力している私も,とうとうスマホを持たされることとなった顛末。ちょっと笑える場面もあったという2020年度の冒頭のお話でしたが,その後は,地獄の責め苦のような日々が延々と続くこととなります。もしもこの投稿の次回があるなら,続きをまた書くかもしれません。ありがとうございました(私のスマホは,もちろん個人認証に使えたが,その後は電源を切られて引き出しで眠っている)。

(経済学部 両角)

7/10(土)2021来学型オープンキャンパスのお知らせ

●来学型 (事前予約制
7月10日(土) ※25組限定。
【午前の部】10:00~12:00(満員)
【午後の部】13:00~15:00(満員)

内容:学部学科紹介、入試制度説明、学生生活について、個別相談、総合型選抜説明会など

7/10事前予約ページはこちら。

※同行者は1名までとし、ご登録いただいた保護者のみ入場可能です。
 申込後、参加の可否を入試課よりメールにてお知らせします。
 nyusi@po.osu.ac.jpからのメールを受信できるよう設定をお願いします。

その他:
①駐車場をご用意しております。
②当日、発熱等の症状がある場合は来場をお控えください。
③来場時に、体温の検温を行います。 また、消毒用アルコールをご用意しておりますので、手指消毒にご協力ください。
④来場時はマスクの着用をお願いします。
⑤「3つの密」を防ぐために来場制限を行い、座席間隔をあけ、適宜換気を行います。

<タイムスケジュール>
※状況によっては、時間が前後する恐れがあります。

午前の部【10:00~12:00】(120分)
10:00 全体会
(781教室・7号館8階)
 あいさつ・大学紹介
10:10  学科紹介
 (法学科、経済学科、経営学科、商学科)
10:40  入試制度説明
10:50  学生生活説明
11:00 相談会
(学生会館1・2階)
 個別相談
12:00  終了
午後の部【13:00~15:00】(120分)
13:00 全体会
(781教室・7号館8階)
 あいさつ・大学紹介
13:10  学科紹介
 (法学科、経済学科、経営学科、商学科)
13:40  入試制度説明
13:50  学生生活説明
14:00 相談会
(学生会館1・2階)
 個別相談
15:00  終了

次回のWeb型は7月18日(日)<7/18事前予約はこちら>、来学型は8月29日(日)です。

【7/10以降の予告】
2021オープンキャンパス 
(Web)2021年7月18日(日) 
(Web)2021年8月7日(土) 
(来学)2021年8月29日(日) 
(来学)2021年9月11日(土)
(Web) 2021年9月26日(日)

【硬式野球部】春季リーグ戦最終週の開催日程が決定

新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言により延期になっていました、中国地区大学野球春季二部リーグ戦の最終週の開催日程が決定しました。

対戦相手:至誠館大学
 第一試合 6/22(火)、10:00~
 第二試合 6/23(水)、12:30~

開催場所:神原球場(岡山県高梁市)

両チームとも8戦全勝、優勝をかけて戦います。

最終週に向け選手のインタビュー
↓↓↓
https://www4.hp-ez.com/hp/shoudaibbc/page20

6/19(土)2021オープンキャンパスのお知らせ

6月19日(土)のオープンキャンパスは、コロナ禍により、Web(ライブ配信)型にて実施することになりました。

●Web・ライブ型 (事前予約制
6月19日(土)
【午前の部】11:00~12:00
【午後の部】13:00~14:00

※Zoomを使用します。端末やアプリを最新版に更新してください。
 安定した通信環境での接続を推奨します。
 また、イベントの様子を録画をさせていただきます。

内容:大学紹介、学部学科紹介、学生生活・入試制度説明、Q&Aコーナー

<タイムスケジュール>
※状況によっては、時間が前後する恐れがあります。

午前の部【11:00~12:00】(60分)
11:00  あいさつ・大学紹介
11:05  学科紹介
 (法学科、経済学科、経営学科、商学科)
11:40  学生生活説明
11:45  入試制度説明
11:50  Q&A
12:00  終了
午後の部【13:00~14:00】(60分)
13:00  あいさつ・大学紹介
13:05  学科紹介
 (法学科、経済学科、経営学科、商学科)
13:40  学生生活説明
13:45  入試制度説明
13:50  Q&A
14:00  終了

※質問に関しましては、予約時に予約フォーム内にご入力いただくか、当日Q&Aに書き込んでください。
※時間の都合上、すべての質問にお答えできない場合があります。
 後日、HP上で寄せられた質問への回答を掲載します。

事前予約ページはこちら。

参加用URLは前日までにご登録いただいたメールアドレスへ送信いたします。 nyusi@po.osu.ac.jpからのメールが受信できるよう設定をお願いします。

Zoomでの参加マニュアルはこちら。

6月の来学型オープンキャンパスは中止となります。
次回の来学型は7月10日(土)です。

【6/19以降の予告】
2021オープンキャンパス 
(来学)2021年7月10日(土) 
(Web)2021年7月18日(日) 
(Web)2021年8月7日(土) 
(来学)2021年8月29日(日) 
(来学)2021年9月11日(土)
(Web) 2021年9月26日(日)

 

〈経済学部通信〉デジタル通貨発行で現金は消えるのか

 CDの全盛期に、レコードはCDの普及により市場から消えるという意見があった。今日、インターネットを媒体としたストーリミングがCDを市場から淘汰させている中で、レコードの需要は増加している。このように音楽の記録媒体は、レコード、テープ、CDそしてインターネットの流れの中で、中間的媒体物は排除され、両端だけが利用される傾向にあります。

 「デジタル通貨の発行で現金は消えるのか」というレコードと類似した問題が生じます。私は、このキャッシュレス化を象徴する出来事を中国で目にしました。

 1つ目は上海国際空港での光景です。浦東国際空港から虹橋国際空港に移動するバスの中で、バス代が5元不足している女性が、見ず知らずの女性の乗客と何やら話をし、相手のスマホのQRコードを読み取りWechatペイを用いて5元の振込を提示し、相手から5元を入手することができました。

 2つ目は、世話をしてくれた本学に短期留学していた学生が予約してくれたタクシーでホテルまで乗り、領収書だけを受け取ってタクシーを降りました。同行した職員によると、タクシー代金の支払いは予約した学生によって既に支払われているので、後日、Wechatでタクシー代金を支払いますとのことです。

 3つ目は、中国の大学の先生と中華調理店に入ると、料理の品物は既にスマホで予約され、支払いもスマホで行われ、私たちは行って食べて帰るだけでした。

 さて、通貨は、中央銀行が発行する現金と銀行が発行する預金通貨(デジタル通貨)で構成されています。現在、利用されている○○ペイは、預金通貨をベースとして発行される非銀行部門の預金通貨と看做すことができます。インターネット社会の下では、より便利で効率的な決済手段として非銀行部門が創造する預金通貨の部分が大きくなってきています。

 通貨は決済手段であり、価値貯蔵手段として利用されますが、価値の安定が不可欠です。価値の安定を維持・達成するのは中央銀行の役割です。この意味で、中央銀行の発行する通貨は、経済にとって不可欠な存在であるといえます。

 以上のことから、通貨もレコードと同じく、新しい決済手段が利用されたとしても、中央銀行が発行する通貨は依然として存続するということが予想されます。

(経済学部 田中勝次)

【柔道部】2021年度全日本学生柔道優勝大会出場決定

 広島県および岡山県に緊急事態宣言が発出されたことに伴い、5月22日(土)、23日(日) に岡山武道館で開催予定であった令和3年度中国四国学生柔道優勝大会が中止になりました。 

 本学柔道部も優勝を目指し準備をしていましたので、昨年度に引き続き2年連続の中止は非常に残念でしたが、学生、役員、関係者等の安全を確保するためですので致し方ないことだと思います。

 今大会は男女共に団体戦で、全国大会への予選会になっています。今大会は中止となりましたが、全国大会である2021年度全日本学生柔道優勝大会は6月26日、27日に開催が決定しています。本学柔道部は推薦により男女共に全国大会出場が決定しております。

 昨年度は全ての学生柔道大会が中止になりました。集大成である最終学年での試合出場が叶わなかった先輩方の想いと共に、2年ぶりの全国大会で躍動してくれると期待しております。

(柔道部:菊川)

法学部・岡山県警の方に、犯罪被害者支援についてご講演いただきました

 法学部では、公務員志望の学生さんがやはり多いですが、志望の定まっていない学生さんも多くいます。いずれにせよすべての学生さんに、社会の実態に触れ、いろいろなことを感じながら学修してもらいたいと考えています。そこで、実務に携わり、現場に立って活躍しておられる方をゲストスピーカーとしてお招きして、講演していただく講義が数多くあります。緊急事態宣言のさなかにあっても、多くの方にご協力いただいており、そうしたゲストスピーカーの方には本当に心から感謝申し上げたいと思います。

 今年も昨年に引き続き、岡山県警の戸田警部補においでいただき、警察による犯罪被害者支援についてご講演いただきました。

屋内, 天井, テーブル, 木製 が含まれている画像

自動的に生成された説明

 今年はオンラインですので、ほぼ誰もいないだだっ広い講義室で、画面の向こうの学生さんに話かけていただいています。なかなか慣れない状況だったかと思いますが、本当にありがとうございます・・・。

 

 今年1年生で犯罪被害者支援サークルつぼみに参加してくれた学生さんたちが、ブログに掲載してもOKです、と聴講した感想を寄せてくれました。抜粋して以下に掲載させて頂きます。山﨑さん、友松さん、高橋さん、中村さん、組島さん、金田君、どうもありがとう!

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犯罪被害者支援室は、カウンセリングを勧めたり、病院・学校・職場と連携を取り被害者の心をサポートしていて、それは非常に良いことだと考える。被害者自身が裁判で気持ちを発信することができる被害者参加制度は、被害者が周囲の人や加害者に心情を伝える場としては良いと思われるが、裁判を判断する時に被害者の心情により正確な判断ができなくなる可能性もあるのではと疑問に思った。

被害者支援について、一番の問題は、被害者支援が一般にあまり広まっていないことだと推測する。なぜなら正しい知識を知らないことによって、良かれと思った一言をかけてしまったり気休めや安易な励ましをしたりして被害者をサポートしようとした言動がむしろ被害者を苦しめてしまうものになりうるからである。

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「同じ家族でも本心で悲しみを共有できない」という部分が印象に残った。私は、今まで被害者は家族間で悲しみを共有し励ましあうのが普通なのかと思っており、家族間でもそれぞれの立場や思いが違い、悲しみを共有できない場合もあるという話を聞いてとても驚いた。それと同時に、第三者であるから話せる話もあると思うので、第三者に話を聞いてもらう機会も被害者にとって大切な権利であると思った。

被害者支援の問題点は、国や市町村が被害者支援に関する広報活動に努めても、被害者が社会で孤立してしまう可能性をゼロにできない点である。広報活動は社会全体にできても、全員の意識を変えることは現実的に困難であるため、一部の偏見を持った人からの誤解や中傷をゼロにはできない。その上で、偏見を持った人が一人でも減るよう長期的に広報活動を続けていかなくてはならない。

被害者支援について、犯罪被害者支援の条例化を進めているというお話があったが、どこにいても被害者になる可能性がある。条例の制定は各地方自治体が行うため、場所によって支援に格差がある。すべての地方自治体が被害者支援に関する条例化を進めれば、被害者支援に大いに繋がるのではないか。

また、被害者支援について「他人事ではない」という意識を持つことは大事だと思った。

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加害者に過度な社会的制裁を加えることは、加害者が逆恨みをする可能性があり、二次的被害に繋がる為すべきでないと考えた。また犯罪被害者が精神的ダメージから失業する場合も考慮し、休業制度を設けるべきだと思った。更に、実名報道やマスコミの取材等に対しては賛否両論あり、今後の課題だと感じた。

被害者連絡制度等を通して、被害者が孤立してしまうことのないように支援し、また、被害者が裁判や捜査で何度も語らなくても良くなるように制度を改善すべきだと思う。

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今の被害者支援制度は都道府県それぞれによって制度が変わってきます。いつどこで誰が犯罪の被害に遭うかはわからないことであり、突然です。中には被害に遭って何も支援されず苦しんでいる人がいるかもしれません。一人で苦しみ悩んでいる方々を少しでも多く減らせるように、都道府県ごとの支援制度だけではなく、日本全体、さらには世界全体で協力して、この活動をもっと広げていくべきだと思いました。

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諸外国と比べ、日本の補償金は少なく、「被害を受けた時から平穏な生活ができるまで、必要な支援を途切れることなく受けることができるようにする」という犯罪被害者基本法の規定に沿えていないのではないかと考える。犯罪被害に遭い、実際に被害にあった被害者だけでなくその家族にも二次被害として様々な困難が降りかかる。それは一生ついて回るものである。事件前の収入に基づいて支援額を決めるのではなく、事件後の困難な生活に対して、どれだけ元の平穏な生活に近づけさせるかが大事だと考える。それゆえさらに、「犯罪被害者に対しての補償」を拡大するべきだと考える。

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私は車の免許を取得しているので、車の事故は他人ごとではないと感じました。もし加害者になった場合、被害者やその遺族にどう向き合うべきなのかを、お話をきいているときにずっと考えていましたが、答えが思い浮かびませんでした。自分から被害者になにか行動を起こしたとしてもそれが正しいのかと考えてしまいます。・・・被害者になった場合は、その犯人を一生ゆるすことはできないでしょう。事件の話を聞いて、加害者、被害者両方の立場になって考えたとき、日常は一瞬にしてなくなり非日常になるんだなと、これから車乗る時にはもっと注意深く運転しようと思いました。