犯罪被害者支援講演会「思いやりで社会を変える。飲酒運転ゼロを目指して!」③

この講演会が開かれることになったのは、本学の学生が、1年前に山本さんの講演会を聴講したことがきっかけでした。山本さんの講演に心の底から感動したその学生は、

「商大でも是非この人の講演会をしたい!みんなに聴いてもらいたい!」

「大学生だけではなくて、もっと若い、中学生とかにも聴いてもらいたい!」

 

と考えて、実行に向けて動きはじめました。本学で犯罪被害者支援サークル「つぼみ」を結成し、教員(筆者)や職員も巻き込み、岡山県警や地域の方にも協力をお願いして、岡山市から事業採択を受けて資金を獲得し、実現に向けて走り回りました。

 

筆者はなかばこの学生を中心とする「つぼみ」のメンバー達に引きずられるように、この講演会の開催に関わってきました。

 

なかなか思い通りにことが運ばなくて、学生達は泣きたくなるようなことも何度かありましたが、いろんな人の励ましやご協力をいただきました。彼・彼女らの活動は全く利他的な動機からスタートしたものですが、そうした経験は彼・彼女らの財産になったのではないかと思います。彼・彼女達の頑張りで、少しでも犯罪被害者支援が発展するといいなと思います。

 

16日は、他大学で活動している学生さん達も、本学に来てくれました。

 

11/22慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「仕事人生のリセットボタン:長期間労働時代をいかに完走するか?」
東京大学大学総合教育研究センター 准教授 中原 淳 氏
為末 大 氏

今日は東京大学大学総合教育研究センター准教授の中原淳先生と3度オリンピックに出場し、男子400メートルハードルの日本記録を持っている為末大さんのお話でした。為末大さんは、アスリートはいつまでも自分で競技を続けていくことが身体的に難しくいずれかは別のキャリアを選択しなければなりません。このことは長生きが進んできており、100歳を超える人が当たり前のように出ている日本のビジネスパーソンにも必要ではないかというお話でした。

中原先生は、今までの時代はよい大学に入ることによって、よい就職、よい人生、そしてよき老後へと単線のエスカレーターの形で上がっていっていました。しかし長生きをして仕事する期間が長くなると未来の予測が難しくなり、立ち止まり考え直し新しいエスカレーターに乗り換えなければ仕事人生を完走することができないということです。

今回、為末さんのお話の中にでてきた自分のキャリアを考え直すツールである自分年表というものに興味を持ちました。自分年表にはあの時何があり、そこから何が得られたのかを記入していくものです。ここに自分の気分やモチベーションの上げ下げなどを追加するとどんな人生を送ってきたのかが分かりやすくなり便利になると思います。高校を卒業する日に進路担当してくれていた先生に「人生は平たんだと面白くない、山あり谷ありの折れ線グラフのような人生の方が楽しい」といった言葉をかけられたのを覚えています。今私の人生を振り返ると、小さな山や谷はあったと思いますが、大きな山や谷はないと思います。それはおそらくチャレンジしてきてなかったからです。自分年表は過去を振り返るだけでなく、未来を創っていくものです。少し自分年表を書き起こしたことによって、これからどういった人生を送っていくのかを考えるきっかけになりました。

 

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生

11/21慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「投資の本質~人の可能性に投資する~」
レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役社長・最高投資責任者 藤野 英人 氏

今回は、投資の本質とはどういうものかについてお話しいただきました。投資に対する漠然としたイメージがはっきりし、投資の新たな見解を得ることができました。

日本人は働くことが嫌いかもしれない、と藤野先生はお話されました。就労している18~19歳の若者に働くことの意義について、調査した結果、できれば働きたくないと回答したのが28.7%でした。社内での人間関係や労働時間の深刻な状態も原因にあげられますが、藤野先生は、「ブラック消費者」のせいではないか、と指摘されました。飲食店やレジなどで、「お金を払っているのだから、ありがとうを言う必要はないだろう」という冷たい態度の消費者を指します。働くことはストレスと時間をお金に換えることだと考えてしまい、会社も自分も成長する機会を得られませんし、会社を信頼して投資しようという考えも生まれなくなります。働くことが嫌いで会社も信用できず、投資もしない。この悪循環を変えるためには、まず消費者が変わらなければいけないとお話されました。それは「ありがとう」を言うことです。ありがとうの一言で、頑張ってよかった、次も頑張ろうと思い、働くことが好きになり、成長機会を与えてくれる会社が好きになり、会社への信頼が生まれ、投資をするきっかけになるのです。

次に、投資の本当の意義とは、ただお金儲けをすることではなく、「エネルギーを投入して、未来からお返しをいただくこと」だと言われました。エネルギーとは情熱、行動、時間、回数、知恵、体力、運、愛情、お金であり、投資で投入するお金はほんの一部です。未来からのお返しとは、モノ・サービス、感謝、成長、経験、お金です。自分を高めるための自己投資と他人のためにする他己投資があり、勉強をしたり、スポーツをしたり、恋愛をすることすら、自己投資になります。教育、設備、株式、社会に投資することは他己投資になります。そして、ありがとうを言うことは働くことへの意識が変わるので、これも投資の一つだと言われました。

今回のお話で、私は今まさに教育投資を受けているのだと再認識しました。大学から奨学金をもらい、親には生活費や学費を払ってもらい、これが直接、大学や親に返報があるわけではないのに、と思いました。しかし、この投資には親の愛情や、勉強するために大学からの支援があり、私はこれに、感謝と成長と経験でお返ししなければいけないのだと気づくことが出来ました。そして、働くことの意義として、自分や会社の成長のために、自分は何のために頑張っているのか、何のための商品かを考え、目的・目標を定めてアルバイトや勉学に励みたいと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

広報担当から見た2017プロ野球ドラフト会議 (その3)

蔵本選手は、チームメイトに囲まれる近藤選手を、階段踊り場から見つめていました。「もし、自分が指名されなかったら、悪い雰囲気になってしまう。」

痛めた右肘の再建術を受けたのが、2年生の11月。それから手術後にリハビリを行い、球威を取り戻してから、それほど時間もたっていないのに、ドラフト指名されるのか、育成枠でも指名されなかったら・・・。

そんな想いで一人きりでたたずむ蔵本選手。その様子に気がついた野球部員が、一人、また一人と、蔵本選手を気遣い、階段踊り場へあがってきました。私からは、彼らがどんな会話をしていたのか分かりませんが、いつの間にか、数人が輪のようになって蔵本君を囲んでいました。

近藤選手の胴上げが終わり、マスコミへのリクエストに応えられたことを確認し、記者会見会場へ戻ります。近藤選手が着席し、蔵本選手も少し暗い面持ちで、着席します。しばらくして、ドラフト会議の2位以下の指名が始まりました。

近藤選手を見に来たスカウトに「もう一人、面白いピッチャーがいる」と、監督等が紹介して、注目をされた蔵本選手。球団から求められた調査書の数も近藤選手よりはずっと少なく、関係者の間では、5位指名くらいで来てくれたらすばらしいが、との予想を立てていたようです。

ドラフト指名の下位を待つ間、カメラマンもカメラを置き、記者も近藤選手の記事をまとめるため、ノートパソコンの画面に目を落としています。野球部員を始め、大学関係者は引き続き中継映像を見守っています。3位指名が次々に読み上げられる中の11球団目。

「東京ヤクルト 蔵本治孝 投手 岡山商科大学」

「!?」

「ワァッッッ!!!!」

全く予想していなかった上位指名に、マスコミ関係者も「え?」といった表情で一斉に中継映像に振り向きます。全くの不意打ちに、慌ててカメラを構えるカメラマン。盛大な拍手が巻き起こります。

蔵本選手は文字通り目を丸くしています。大方の予想に反した上位指名に、会場の歓声は長く続き、「蔵本!」と野球部員が遠く呼びかける声が響きます。蔵本選手の表情がようやく和らぎ、求めに応じて監督や近藤選手、井尻学長と握手を交わします。

ざわめきがようやく収まったところで、記者会見が始まりました。

司会が「東京ヤクルトスワローズから3位指名を受けた蔵本治孝からご挨拶を申し上げます」とアナウンスし、蔵本選手が話し始めます。

「本日は、お集まりありがとうございます。まさか自分がこんなに早く呼ばれると思って無くて、正直びっくりしています。」

続いて山陽新聞社による代表質問。

「ヤクルトからの指名、おめでとうございます。近藤選手が先に指名されて、これまでどんな気持ちでしたか?」

「近藤が先に呼ばれて、自分が呼ばれなかったらすごく悪い雰囲気になるとおもったので、早めに呼ばれて安心しています。」

「ヤクルトのチームの印象を教えて下さい」

「最近ではチームとしては低迷していると思うんですけど、自分が戦力の一つとなって頑張っていきたいと思います」

「ピッチャーとしてのセールスポイントを教えて下さい」

「真っ直ぐどんどん押していくところです。どれだけ真っ直ぐが通用するか、プロの世界で挑戦したいと思います。」

1年目の目標など、今の気持ちを誰に伝えたいかなど、マスコミ各社からの質問が続きます。

「近藤選手とおなじプロ野球選手として活躍するわけですが、どうですか?」

「セリーグとパリーグでリーグは違うんですけど、投げ合うことがあれば楽しんで行きたいと思います」

「近藤選手は蔵本選手にとってどんな存在と言えますか?」

「近藤君は、チームメイトです。」

真っ直ぐな回答に、会場に和やかな笑いが起こります。隣から、近藤選手が質問の意図をささやきます。

「あ・・・、投げ合うことがあれば、敵チームとして全力で行きます。」

「近藤選手からみた蔵本選手はどんな存在ですか?」

「僕も真っ直ぐが得意ですが、その得意な真っ直ぐで蔵本君に負けないようにしたいと思います。」

・・・

質疑応答が一通り終わり、インタビューボードを背景にした写真撮影の後、記者会見場から屋外に出て、蔵本選手の胴上げが行われます。蔵本選手のキャラクターによるものか、野球部員から蔵本コールが沸き起こります。

最後に、野球部員が近藤選手、蔵本選手を肩車し、祝福が行われました。カメラに向かって、ガッツポーズを取る二人に、今後のプロ野球界での活躍が期待されます。

岡山商科大学ブランディング事業のパンフレット配布

採択頂いた本学のブランディング事業について,産学官連携センターにてパンフレットにまとめました.ご参考頂ければ幸いです.

 

11/14慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「読むこと 書くこと 生きること」
作家  浅田 次郎 氏

今回の夕学では、浅田次郎先生の読書とは何かということや、作家になる前の少年時代のこと、本を書くときに気を付けていることについてお話しいただきました。

まず初めに、浅田先生は、本を読むことを勉強にしてはいけない、とお話されました。私は本を読むとき、漢字や言葉の意味を調べたりと、勉強になると思っていたので、少し驚きました。しかし、本は面白いから読むものであり、娯楽である、という先生の言葉を聞き納得できました。浅田先生が幼かったころゲームはありませんでしたが、今では、ゲームがあります。時間を決められていても楽しいからゲームをするということは、家に本が少なかった浅田先生にとっては、ないものねだりで本を読んでいたのと同じことだとお話されました。この、子どもならではの「ないものねだり」から読書家になったのだと言われていました。何事も初めから与えすぎてもいけないし、与えなさ過ぎてもいけないと、その加減が教育においても課題だと思いました。私は若者の読書離れは、幼少期からの絵本や読書の量や興味の有無がつながっているのかなと考えました。

次に、朗読することも大事だとお話されました。朗読すると、黙読では分からなかったものが分かるようになるそうです。また原稿を書くときに、句読点を打つ場所や改行をする場所を推敲するために、朗読してリズムを掴むことを大切にしていると言われていました。大体1時間で原稿用紙100枚は読めるそうなので、薄手の約400ページの小説なら4時間で一冊読むことが出来ると計算されました。年間300冊も夢ではない、という先生の言葉を聞き、私も頑張ってみようと思いました。しかし、一般的に、この一日4時間のまとまった読書の時間をとることがなかなかに難しいと指摘されました。

私は読書の際には、何か知識を吸収しようと意識しながら読んでいました。小説でも、歴史が題材になったものなら歴史を勉強しよう、とか、経営、経済の本なら尚更身構えてしまっていたので、これからは気軽に楽しみながら読書をしたいです。また、1日4時間のまとまった時間を取れなくても隙間時間に少しずつでも読み続けたいと思いました。本を読むことを難しく考えすぎず、想像を膨らませることを楽しみたいと思います。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

11/7慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「リオ閉会式とCM四方山と近頃ジャパンに、ひとこと。キーワードは『とんちとセンス』」
クリエイティブディレクター  佐々木 宏 氏

今回は、話題となったリオオリンピック、パラリンピック閉会式をプロデュースされた、クリエイティブディレクターの佐々木先生のお話でした。閉会式が誕生した秘話などを聴くことが出来ました。

時間も予算も少ないなかでリオ閉会式をプロデュースされたそうですが、そんな中でもあのような素晴らしい閉会式を作成することが出来たのは、制作グループの柔軟な発想とひらめきがあったからではないかと思いました。佐々木先生は、アイデアは一人でいるときには生まれず、人と会話しているときやグループで話し合っているときに生まれるそうです。アーティストの椎名林檎さんも制作グループの一人で、それまではただ格好良いだけのもでしたが、椎名林檎さんの「東京だからとんちをきかせましょう」という発言で、とんちをきかせた閉会式を作ることにしたそうです。話し合いでは、思いついたことを発言し、それもいいこれもいい、といくつもの意見と融合し、このようにより良いアイデアが生まれるのだなと気付きました。そのためにも、共同作業の場面では自分が思ったことをきちんと言い合える環境が大切だなと感じました。

安倍総理がマリオになって土管から登場するアイデアは、当初、ドラえもんかマリオかの候補が二つあったのですが、マリオの中に開催地であるリオが入っていることからマリオに決定したそうです。このようなところにもとんちが潜んでいたのかと圧倒されました。

講演の中で佐々木先生がお話されたとんちで面白いなと思ったものがあります。年寄りを年より若い人と、言い換えたり、65歳定年を65歳低燃費(現役のようには働けないけど、現役を知恵と経験でサポートする立場で働く)と言ってみたりと、悲観されがちな問題でもとんちをきかせるだけで、考え方、捉え方をがらりと変えることが出来ました。高齢化社会の日本ならではのとんちだと思いました。

途中、リオ閉会式の映像を一部見せていただきましたが、夕学の講演中だということを忘れてしまうくらい、映像に食い入って見てしまいました。このように、多くの人を惹きつけられるアイデアは今回のお話にあったような、とんちとセンスがあってこそ生まれるのだと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

広報担当から見た2017プロ野球ドラフト会議(その1)

2017年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、岡山商科大学硬式野球部・近藤弘樹(こんどう ひろき)選手(経営学部商学科4年)が東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名、同蔵本治孝(くらもと はるたか)選手(経営学部商学科4年)が東京ヤクルトスワローズから3位指名を受けました。

当日の様子を、広報担当からお知らせします。

 

本学硬式野球部の近藤弘樹選手は、経営学部商学科4年生で、広島県安佐北高校出身です。身長186cm、体重96kg、右投げ右打ち、最速153kmの速球を投げ、3年生の時には、2017ユニバーシアード選考合宿に参加するなど、高校時代には無名ながら、入学後の弛まぬ努力により急成長を遂げ、昨年来、注目を集めていた投手です。

蔵本治孝選手は、経営学部商学科4年生で、兵庫県神戸国際大学附属高校出身です。体格は近藤選手とほぼ同じ、身長185cm、体重96kg、右投げ右打ち、最速151kmの速球を投げる投手です。高校時代にはベンチ入りの経験も無く、また、3年生の時に、右肘の手術を受け、厳しい1年間のリハビリを経ましたが、近藤選手に優るとも劣らない努力により急成長、完全復活を果たしました。2人とチームメイトの活躍により、硬式野球部は2017年度春季リーグで、5年ぶりに全国大会への出場を果たしました。

プロ野球のドラフト会議は、10月26日に東京のグランドプリンスホテル新高輪で開催されます。ドラフト会議に先立ち、近藤投手、蔵本投手の元には多くの球団スカウトが訪れ、調査書の提出を求められていたことから、指名を受ける可能性が高く、ドラフト会議当日に向けて、多くの職員が関わり、記者会見場の設営を行いました。

10月26日、13時頃、ドラフト会議で指名を受けた瞬間の選手の顔を生中継するため、TBS系列のRSKが衛星中継のできる中継車で来学されました。会場となった、学生会館2階の地域交流談話室にケーブルが張られ、テレビカメラが設置されました。会場には予め、インタビューボードと机、記者席、ドラフト会議の様子を見守る野球部員、教職員の席などが設けられています。

15時頃から、新聞社、スポーツ雑誌、テレビ局の関係者が会場に訪れはじめました。取材申込書は20社から頂いていましたが、最終的には30社、約40名の報道関係者が集まりました。北は北海道、西は山口、東は東京からと、注目度の高さが伺えます。

大学関係者と報道関係者の間で、1位指名があった場合、2位以降の指名があった場合の対応について打ち合わせが行われました。先に指名があった選手の記者会見を行っている中で、もう一人の指名が行われる可能性もあるため、慎重に協議を行います。

16時30分頃には、幹事テレビ局のRSKから、報道関係者に向けて段取りの説明が行われ、各社、取材体制に入りました。インタビューボードに一番近い位置から、床に座る形でカメラマンの皆様、テーブルにノートPCを備えた記者の皆様、その後ろにはテレビカメラが6~7台、ずらりと並びます。

17時、ドラフト会議開始。RSKから提供された番組映像を会場内3スクリーンに映し出し、野球部員、教職員、報道関係者が見守ります。最初に1位指名が行われます。球団名に続き、選手氏名、ポジション、所属が読み上げられます。球団名が呼ばれるたび、”その瞬間”を捉えるためにカメラマンが、カメラを構えます。事前の予想通り、早稲田実業の清宮幸太郎選手が複数球団からの指名を受け、会場にざわめきが起こります。

-つづく-

10/31慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「落語家の人育て」
落語家  金原亭 馬生 氏
作家、慶應義塾大学文学部 教授  荻野 アンナ 氏
※本講演は対談と落語一席の講演90分と質疑応答30分の構成です。

噺家の方が講師ということで、冗談を交えつつ、文学の意義や、弟子の教育の変遷についてお話していただきました。また、人を育てることについて新たな発見をすることが出来ました。

お話の中で、「文学部よりも社会文学部の方が人気があるのは、「社会」という言葉がついているだけだからだ」と言われていました。現代の学生は、「社会」という言葉に敏感になってしまっているのかなと思いました。実際、私も「社会」と聞くと、就職に役に立ったりしそうだな、などと考えるほどです。また、荻野先生から「一般的に文学はなくてもよいと思われがちだ」とお話を受けて、金原亭師匠から、ある師匠の名言として「無駄から文化が生まれる」とお話しをされたのを伺い、無駄があるから趣味、文学が生まれ人間らしく生きられるのだと感銘を受けました。文化の発展は国や自身の経済的ゆとりが大いに関係していると思います。落語や文学だけに限らず、音楽などの芸術・文化を感じられる日々があることは有難いことなのだと改めて感じました。

かつて、落語界では「バカ野郎!」と弟子が師匠に頭ごなしに怒られることは日常茶飯事で、さらに、落語業界の弟子だとして門下関係なく怒られるそうです。昔は怒られると、「すみません!」と謝るのが大半でしたが、最近ではある一人の弟子を怒った時、今まで怒られたことがなかったからか、黙りこくってポロポロと涙を流してしまったそうです。時代によって弟子の育て方を変え、また、褒められて育つタイプと叱られて育つタイプとで、弟子の性格によっても育て方を変えているとお話されました。金原亭師匠も弟子と過ごすなかで、一人一人の叱り方、怒り方が分かるようになり、弟子に合わせているそうです。

「何でもいいんだよ。でもどうでもいいんじゃないんだよ。」という十代目金原亭師匠の言葉を聞き、本来の意図とは違うかもしれませんが、私は、何をするにも手段は問わないが、蔑ろにしてはいけない、ということかと解釈してみました。

私は、大学で教職課程を履修していますが、講義の中での話し合いで生徒指導について取り上げたりしています。今まで生徒一人一人に合わせて叱り方や接し方を変えていると、周りから見るとえこひいきしているように見えたりしないかと心配していました。しかし、伝え方が違うだけで、伝えなければならない内容が同じならば、真意を持って伝えられたらよいのかと、今回のお話で気づくことが出来ました。人を育てるという点では教育界と落語界は同じなので、落語界の、一人の噺家として業界全体で育てる、という一体感を教育界でも教育実習などで感じられたらいいなと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

10/24慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』」
慶應義塾大学商学部 教授  菊澤 研宗 氏

今回、菊澤先生のお話では、戦艦大和の沖縄特攻など旧日本軍の失敗や日本企業のデータ改ざんを例に、組織の不条理についてお話いただきました。「なぜ個人は優秀なのに組織になると失敗してしまうのか」という問いについて山本七平の空気論や小林秀雄の大和心などとともに考えることができました。

まず、組織の失敗には、黒い空気というものが会議や組織内に漂っていたということが分かりました。その黒い空気とは、損得計算の結果、不正や非効率を維持・隠蔽するほうが得だという点で一致したとき、声に出さずとも空気で分かってしまう、という場面で発生する空気です。「悪い空気の忖度」が「黒い空気」なのかと個人的に解釈しました。

戦艦大和の沖縄特攻の場合、日本軍の劣勢を打開できないと悟り、大和特攻を反対し続ける事前の取引コストよりも、陸軍から水上部隊無能と評価されそれを拭うための事後的取引コストや、米軍の戦利品として見世物にされるほうが屈辱だと感じた瞬間黒い空気が発生し、非合理的な作戦を実行してしまったのです。戦艦大和の温存は事前・事後に膨大な取引コストが発生し、特攻自体が無意味だとしても、海軍にとっては合理的だったとして、大和による沖縄特攻への作戦を実行しました。

しかし、失敗だけではありません。広島カープの黒田投手はヤンキースに残れば20億という年俸があるにもかかわらず、広島へ戻ってきました。これは損得計算よりも、黒田投手が正しいと価値判断した、大和心に基づいたものだと思いました。このような人は組織の不条理には負けず、黒い空気の発生を抑制できる人だとお話されました。

私は、高校生のとき吹奏楽部の部長をしていましたが、幹部会などで黒い空気を感じたことはありませんでした。それはきっと、互いが対等な立場で意見を言い合っている、という意識が潜在的にあったからだと思います。そして、今だから分かることですが、自分たちの行動の取引コストが高くなかったからではないかと感じました。

最終的には、日本人は自分の意見よりも周りを尊重する、つまり「空気」を大切にする傾向があるため、組織の不条理に陥るのだと思いました。それを回避するには自分が正しいと思った価値判断を貫く強さが必要なのだと思います。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生