〈経済学部通信〉大学院進学者の紹介

昨年度末に岡山商科大学を卒業しました孟琳さんが、この4月より東京大学大学院経済学研究科へ進学いたしました。

新型コロナウイルス感染症が蔓延中ということもあり、マスク姿での入学式であったようです。

東京にて研究活動に邁進し、大きく飛躍することを願っております。

 

岡山商科大学 経済学部では、『特別演習』という高度な経済学の理論を学ぶことができる特別なカリキュラムを設置しております。

彼女もそのカリキュラムを受け、進学いたしました。彼女の他にも大阪大学や神戸大学をはじめとして、毎年多くの大学院進学者を輩出しております(詳細は、公式ホームページや大学案内パンフレットにて紹介)。

大学院進学率も経済・経営・商学系にて『8年連続全国1位(※)』を誇り、今後も多くの学生を世に送り出していければと思います。

※ 朝日新聞出版ランキング 2015~2022 より

〈経済学部通信〉オンラインでの研究集会の開催

2020年12月11日に岡山商科大学をホストとしてオンラインで開催した研究集会をご紹介します。

年表にあるように私は1996年頃から,プライバシーの侵害に配慮しながら,大規模データを安全に公開するための理論的な研究を行うプロジェクトに参加してきました。当初は,国が調査している労働力調査などの官庁統計データが対象でしたが,近年の対象は,医療データや,スマホやカーナビの位置情報データなど多岐にわたっています。

現在は滋賀大学データサイエンス学部で学部長を務める竹村彰通先生(当時は東京大学)がこのプロジェクトを率いて,研究集会も開催されていましたが,お忙しくなったこともあり2006年度から私が引き継ぎました。私が開催した科学研究費補助金(科研)と統計数理研究所共同利用の合同研究集会だけでも,今回で13回目になります。年表の赤丸です。

例年であれば,東京立川市にある統計数理研究所を会場にして,2日間の日程で20名ほどの方々に講演をお願いしていましたが,新型コロナウイルスの感染拡大により,今年度は1日に短縮しオンラインでの開催としました。

ホストを岡山商科大学に置いたZoomでの開催で,開催前は様々な心配もありましたが,滞りなくスケジュールをこなすことができました。1年前であればこれほどスムーズな運営はできなかったでしょう。参加者全員がオンライン会議に熟達しており,皆さんがこの1年間苦労されてきたことが推察されます。

プログラムの「午後1」のセッションの講演タイトルに「Ewensモデル」,「Pitman分割」というキーワードがありますが,これらは,公開される大規模データが持つリスクを数量化する際に用いられる確率分割モデルというものを意味しています。この分野では,私たちのプロジェクトの研究は諸外国を凌いでいると思います。

対面での開催に比べて会場全体の一体感がないのは残念ですが,オンラインでは交通費も不要で,気軽に参加できることもあり,これまで参加されなかった文系の研究者や製薬会社の実務者など,様々な分野の方々にもご参加いただき,研究集会の新たな可能性を感じました。

とは言うものの,コーヒーブレイクに思う存分議論できるような,対面での開催が可能となる日が,一日も早く訪れることを願うばかりです。

(経済学部 佐井)

 

ソウル大学大学院における講義

昨年9月より韓国に在外研究に行かれている、鬼頭先生からのレポートです。

====================

先日(2021年3月15日(月)19:00〜21:50)、ソウル大学大学院の「民法特殊研究」という講義において「日本民法典の制定」というテーマで講義をさせて頂きました。

まず、日本民法典がどのように誕生したのかについて、背景事情等を中心に紹介を行いました。

次に、完成した日本民法典に対して、これまで研究者や実務家たちがどのような形で検討を重ねてきたのかについて、紹介をしました。

そして2時間の講義後、受講生(25名)の方々と科目担当の先生と質疑応答という形で50分間の交流をさせて頂きました。

受講生の方々に満足して頂ける講義ができたかはあまり自信がありませんが、私としては貴重な体験をさせて頂けたので感謝しかありません。

この交流がまた次の交流に繋がると幸いです。

このような機会がまたいつ訪れるかはわかりませんが、そのときまでに今よりももっと日本について知り、日本のことを韓国語で適格に伝えることができる研究者になれるように、努力を重ねて参ります。

(法学部:鬼頭)

〈経済学部通信〉ナッジ:行動経済学の実践

「ナッジ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

ナッジとは、人間の持つ心理的性質に注目し、望ましい方向へ人々をほんの少し後押しするような工夫のことを言います。

最近よく目にするようになった、コンビニやスーパーのレジ前に描かれた足跡のマークも、自然とソーシャルディスタンスが保たれるようなナッジの一つです。

 

従来、人々の行動変化を促す政策と言えば税金や罰則を課したり補助金を出したりという方法が中心でした。

このような方法も場合によっては有効ではあるのですが、財源の少ない自治体にとっては取り締まりや補助金の支給を継続していくのは難しいでしょう。

これに対し、ナッジはほんの少しの工夫で実施可能なのでかかる費用が少なくすむということもあり、今世界中で注目されています。

 

去る1月25日、瀬戸内市役所有志のみなさまと「ナッジ勉強会」を開催しました。通常勤務終了後の時間帯にもかかわらず、20名程度の参加を頂きました。

勉強会では熊代より簡単な実験を交えながら人間の持つ心理的な性質やナッジについての解説を行った後、本学経済学科の國光准教授より今後ナッジを実践していくための指針を提示し、参加者との質疑応答を行いました。

本学と瀬戸内市様とはこれまでも連携して研究を進めてきましたが、今後は更に幅広く連携しながら経済学の知見を社会に還元することを目指します。

(経済学部 熊代)

第25回岡山生命倫理研究会を開催しました

2月13日(土)、第25回岡山生命倫理研究会本学社会総合研究所共催のもと開催いたしました。コロナ下ということもあり、現地会場とオンラインのハイブリッド形式での開催となりました。

テレビを見る人

低い精度で自動的に生成された説明

今回は、午前の個別報告では、生殖補助医療、LGBT、認知症、事前指示書に関する話題を扱いました。休憩を挟んで、午後には「輸血拒否」問題のシンポジウムを設定しました。

輸血拒否問題といえば、宗教的理由による拒否について、とりわけエホバの証人がクローズアップされることが多い(むしろほとんど)でしょう。研究会当日は、エホバの証人のホスピタル・インフォメーション・サービスより三浦様にオンライン出演いただき、誤解なきよう(輸血は拒否するが治療は望んでいる旨)、エホバの証人の立場について説明を受けました。その上で、ドイツの学説・判例の動向の紹介(岡山大大学院:山下教授)、医療者・仏教者の視点からの問いかけ(本学:村岡客員教授)、および通説的な判断能力の見解に対する私見の展開(本学:粟屋教授)がなされ、最後には、これらを総合した非常に活発な質疑応答がありました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

研究会としてはまずまず成功したと評価いただけると嬉しいのですが、実際にはスムーズに進行できない場面がありました。事務局スタッフが少人数であることから、ハイブリッド開催は負担が大きく、次回に向けて課題も残りました。

(法学部:宍戸)

法学部:九州弁護士会連合会国際委員会における講演

昨年9月から韓国へ在外研究に行かれている鬼頭先生からのレポートです。

================================

九州弁護士会連合会国際委員会(於:オンライン、日時:2021年2月27日(土)15:30〜16:30)で「今後の日韓法学交流について」というテーマで講演をさせて頂きました。

韓国の現況(コロナ対応等)、在外研究の様子、そして今後の日韓法学(学術)交流をどのようにしていくべきかについて、自らの体験をもとに九州の弁護士の先生方と意見交換をさせて頂く機会を持つことができ、非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。

現状、対面での(直接的な)国際交流をすぐに再開することは難しいです。

しかし、いつか必ず訪れる「再会」のために、われわれが今すべきは、お互いを理解し、思いやり、そして小さな小さな交流をできる範囲で続けていくことではないかということを再確認致しました。

今日の講演会もいつか必ず再開する日韓交流の1ピースになればと思います。

(法学部:鬼頭)

 

ソウル大学アジア太平洋法研究所での報告

9月から韓国で在外研究をされている鬼頭先生からのレポートです。

==============================

私のいる韓国では、12月に入ってから気温が急に下がりはじめ、最低気温が−10℃といった日もあります。

また、最近コロナの感染者数も一日1000人を超えることもあり、12月8日(火)からコロナ警戒レベルは5段階中の4に当たる2.5段階に上がりました。

そのような状況下で不便さは感じるものの、今日も変わらず在外研究が続けられていることに感謝をしています。

さて、今月で韓国に来て、約3ヶ月が経過しました。

3ヶ月間の研究成果を報告するために

先日、ソウル大学アジア太平洋法研究所の第44回Forumにおいて、「별단예금과 상계 -한일비교민사법 연구의 기층-」(別段預金と相殺―日韓比較民事法研究の基層―)というテーマで報告を行いました。

初めて韓国で、韓国の先生方を前に、韓国語で報告を行いました。

研究内容はもちろん、言語力の面でもまだまだたくさんの課題があると感じた報告でした。

しかし、Forumに参加して下さった先生方から様々なご意見を頂戴できたことは、今後に繋がるものだと確信しています。

これからも小さな、小さな一歩を積み重ねていきたいと思います。

(法学部:鬼頭)

 

経営学部の活動:本学学生が「大学生と広島国税局長との座談会」に参加しました

経営学部経営学科で会計分野の講義を担当している川本です。

このたび、経営学部経営学科の会計専門コース4年次生である八木天都さん(川本ゼミ)が、10月26日(月)に山陽新聞社で実施された「大学生と広島国税局長との座談会」に参加しましたので、お知らせします。

広島国税局では、毎年11月11日から11月17日までの「税を考える週間」にあわせて「大学生と広島国税局長との座談会」を実施し、その様子を新聞に掲載しておられます。

座談会は岡山と広島で交互に開催されており、2年ぶりに岡山で開催された今回の座談会には、本学の八木さんを含む岡山県内の大学生3人が出席しました。

経営学部経営学科会計専門コースの学生が岡山で開催される座談会に参加するのは、2016年と2018年に続き今回が3回目です。

今回の座談会において八木さんは、会計専門コースで学習した会計学の知識をいかし、日本の租税制度に関することがらについて自分の意見を積極的に述べることができました。

座談会の内容は11月11日に山陽新聞に掲載予定とのことですので、記事が掲載されたさいにはぜひご一読いただき、本学学生の活躍をご覧ください。

(経営学部経営学科:川本)

 

コロナ禍より現代文明を考え直す

10月9日(金)、法学部の粟屋剛教授が、国際会議(17th Annual Conference of  the International Society for Clinical Bioethics)において報告を行いました(同会議リンク)。今回は新型コロナの影響もあり、会場(ロシア連邦・タタールスタン共和国)入りは適わず。オンラインでの開催・参加となりました。

その報告は、”Declaration of War on Modern Civilization by the Novel Coronavirus Is a  Great Opportunity to Review It”と題するもの。この状況にまさしく相応しく、コロナ禍を契機に大量消費社会やグローバル資本主義が当然となっている現代文明を考え直そうという内容でした。

この粟屋先生の提案には、賛成の方もそうでない方もいらっしゃるでしょう。もっと詳しく知りたい方、報告の内容は、ドイツの生命倫理学者Hans-Martin Sass教授の編集するコロナ問題に関する書籍にも掲載予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。

(法学部:宍戸)