〈経済学部通信〉対面とオンラインの選択について

今回は星野先生にご寄稿いただきました。


新型コロナウイルスの蔓延により、生活様式は大きく変わったことかと思います。私のまわりでは講義はもちろん、研究活動についても変化がありました。

 

履修者の多い講義では、教室の収容人数の関係上、実際に教室に集まって受講する対面講義と、Zoomを使用したオンラインとを併用したハイブリッド形式の講義を行なっております。これまで履修者の多い科目では対面で参加する履修者数は少なくなる傾向にありましたが、今年度に入り、対面で参加する学生の数は多くなっております。そのためか、最近はまるで教壇に初めて立った時のような緊張感を感じており、何か新鮮な気持ちになります。また、教室での学生の反応を見ながら講義を進めていくことができる点は、やはり対面での講義の重要性を感じております。

 

また、先日の土曜日(5月14日)にオンラインでの学会に参加しました。(私が報告するのではなく、一方的に他の研究者の報告を聞くだけですが。)感染対策の観点からオンライン形式での学会が多いのが現状です。オンラインでの開催の方が参加の障壁はかなり低くなり、参加はしやすいと個人的には感じておりますが、コミュニケーションのとりやすさについては対面の方がより円滑に行うことができるようにも思えます。先日参加した学会は、2日間の開催でしたが、2日目の日曜には対面とオンラインの併用となっており、それぞれのメリットを活かすような工夫がなされておりました。

 

これ以外にも、共同研究などの打ち合わせについては、Zoomを使用したりと情報共有や議論などは格段としやすくなったように思えます。

 

アフターコロナでは、こうした対面とオンラインのメリットとデメリットに対する考え方は、より重要視されるように思えます。

 

いずれにしても、1日も早くコロナウイルス感染症が収束し、対面やオンラインのどちらか一方しか選択できないという状況ではなく、それぞれのメリットデメリットを考慮した上で、最適な選択できるような環境になることを願っています。

(経済学部 星野)

〈経済学部通信〉思いて学ばざれば即ち殆し

今回は三谷先生にご寄稿いただきました。


思いて学ばざれば即(すなわ)ち殆(あやう)し

「(自分ひとりで)考えるだけで(他の人から)学ばなければ危ない。」『論語』

 

コロナ禍も3年目に入っている。この間大学での「学び」にも大きな制約がかかった。オンライン授業を余儀なくされ、部活動にも厳しい制限があった。とりわけ、留学生の中には日本に来たくても来れない状態が長く続いている。感染症対策としてやむなくとられた措置だが、大変残念なことである。

実は半世紀前にも同様なことが起こった。大学紛争である。私は当時学部の2年生であった。「学生ストライキ」で約8カ月もの間授業はなかった。それでも何故か留年もせず、無事進級できた。(中には紛争前に留年覚悟で出国し、シベリア鉄道でスウェーデンに行って皿洗いをして金を貯めてヨーロッパ・中近東・インドを旅行し、帰国してみるとちょうど運よく授業再開に間に合い、留年を免れたという強運の者もいた。)しかし、今から思えば失ったものも多かった気がする。そこで、私の学生時代の経験も踏まえて「学ぶ」ということを考えてみたい。

当時大学は就職のためというよりは学問をするために行くところという意識が強かったように思われる。授業の有無にかかわらずよく勉強した。

私は大学の学生寮に住んでいた。旧制高校の木造教室を改造した寮で9人部屋であった。勉強する部屋は真ん中に石炭の達磨ストーブがひとつあって冬場に暖がとれたが、別室の蚕棚のような寝室には暖房はなく、冬の寒い朝には布団の上にうっすら霜が降りるようなところだった。部屋替えまで1年間一切掃除はしないので汚いこと限りないところであった。部屋替え前には「ストーム」と称して部屋対抗の水かけ合戦があった。酔っぱらった勢いでバケツに水を汲んでかけあうのだが、ある時消防ホースで消火栓の水を使った寮生がいて当然ながら大目玉をくらった。

朝晩の食事が付いていた。週に一度「わらじ」のように大きなトンカツが出るので皆楽しみにしていた。食事は夜10時までに食べないと「残食」となり、他の寮生が食べてよいことになっていた。ストで授業がなくなってから、私は日が傾く頃に起きて夕食をとり、10時過ぎに「残食」を食べて、徹夜で勉強して朝食を食べてから就寝するという夜昼逆の「グリニッジ標準時」で生活をしていた。寮にいると先輩・同輩から色々な話を聞くことができて面白かった。勧められた本をたくさん読んだ。中でも、旧ソ連の盲目の数学者ポントリャーギンの本が面白かった。ドストエフスキーの長編小説も理解度はともかくすべて読んだ。たまに大学へ行ってバリケードの中で行われていた自主ゼミでマルクスやエンゲルスの本も輪読した。都会に出て間もないこともあって「疎外」という言葉に共感した。

「ストライキ」期間中は思うがままに時間をたっぷり使って大著・名著に挑むことができた。しかし、今になって思えばやはり授業がなかったことでややバランスを欠いた勉強の仕方ではなかったかと思う。たとえば、統計学はその後の私の仕事で重要な役割を果たしたのにも拘わらず、若い頃まじめに勉強しなかったことを悔いている。政治学でトクヴィルを勉強したはずだが記憶がない。量子化学も単位はとっているが中身は覚えがない…。要するにスト終了後単位をとるためだけに「一夜漬け」で凌いだに過ぎない。

「学ぶ」ということは動機付けと教える人への敬意を必要とする。また、とりわけ教養課程の授業は多くの未知の学問との出会いの場である。その中で先輩・友人との交流や「〇〇先生の謦咳(けいがい)に触れる」という言葉が象徴するような人と人の直接的な交わりが果たす役割は大きい。オンライン授業ではまだまだ置き換えられないように思われる。

(経済学部 三谷)

パラ・パワーリフティング日本代表選手 キャンプ

2022年5月4日(水)から5月8日(日)の期間で、パラ・パワーリフティング日本代表選手によるキャンプが岡山商科大学で行われました。岡山市は、スポーツ振興と地域振興を目的として、ナショナルチーム等のキャンプを誘致しており、同代表選手らによる岡山でのキャンプは5回目、本学としての受け入れは2019年、2021年に続く3回目となります。

5月6日(金)14時からは、歓迎式が行われ、大森雅夫岡山市長から「東京パラリンピックでのご活躍、上位入賞をうれしく思います。今後の世界大会でのご活躍をお祈りしています」とご挨拶がありました。井尻昭夫本学学長からは「6月の韓国大会も多くの方に知ってもらいたいと思います。わずかな日程ですが、しっかりと練習に励み、期初の目的を達成してください」と挨拶がありました。

その後、岡山市、本学、おかやまスポーツプロモーション機構から岡山の特産などの記念品の贈呈が行われ、選手たちからはサイン色紙のプレゼントがありました。

石田直章日本パラ・パワーリフティング連盟理事長から「競技は一人だけでなくコーチと一緒に戦う。合宿でチームとして力を合わせることも大切であり、キャンプに当たり良い環境をご提供いただき、感謝しています」、光瀬智洋選手から「3回目となる会場提供ありがとうございます。記念品もとても感謝しています。来月のアジア・オセアニア大会に向けてさらに精進してまいりますので、お力添えと応援をお願いします」とお礼の言葉がありました。

〈経済学部通信〉「高校生のための心理学講座」を知っていますか?

今回は前田先生にご寄稿いただきました。


 一般教育科目の「こころの科学」を担当している経済学部の前田健一です。こころの科学の授業では、心理学のいろいろな分野を取り上げて解説しています。しかしそれでも、前期15回の授業回数では、カバーしきれないほど、心理学の分野や話題は広範囲にわたっています。そこで、今回は高校では教えない広範囲な心理学の分野や話題を知ってもらうために、「公益社団法人の日本心理学会」が提供している「高校生のための心理学講座YouTube版」をご紹介します。

 「高校生のための心理学講座」は、「心理学は実証に基づく科学的な学問である」ということを専門家がわかりやすく伝えるために、2012年度から始まりました。それ以後、毎年全国各地域の大学で夏休み等に対面方式で開催されてきました。2020年度も全国14大学で開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響によって延期されました。それ以後現在まで、自宅からでも心理学を楽しんでいただけるようにと、YouTube上で「高校生のための心理学講座」が公開されています(随時追加予定です)。興味のある人は、インターネットの検索欄に「高校生のための心理学講座」と入力した後、「高校生のための心理学講座YouTube版|日本心理学会」を選んでください。

 以下に、日本心理学会からの「高校生のための心理学講座」の案内文と案内資料を示しますので、参照してください。以下のコンテンツ表では15分野ですが、現在の「高校生のための心理学講座YouTube版-YouTube」を見ると、25分野に増加しています。

(経済学部 前田)

詳しい案内は以下のリンクにアクセスしてください

高校生のための心理学講座 案内資料

高校生のための心理学講座 YouTube再生リスト

 皆さんは「心理学」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?「こころ」の中で考えていることがわかってしまうちょっと怖いもの、あるいは神秘的で怪しげなもの、と考えている人が多いのではないでしょうか。「高校生のための心理学講座」では、このような「心理学」への誤解を解き、「心理学は実証に基づく科学的な学問である」ということを、専門家がわかりやすくお伝えしています。

 まずは概論の「心理学ってどんな学問?」をご覧ください。心理学がとても広い領域をもっていること、どのような分野があるのかをご説明しています。コンテンツは一応目安となる分野に分類していますので、興味のあるコンテンツを開いてみてください。またコンテンツによっては他の分野の内容も含まれていますので、興味のある分野だけでなく、いろいろ覗いてみてください。

〈経済学部通信〉最近の円安現象について

今回は田中康秀先生にご寄稿いただきました。


皆さんもご承知のように、最近、日本円は米国の通貨に対して減価し続けています。東京外国為替市場では20年ぶりとなる1ドル=126円台のレートをつけたとの報道もありました(2022年4月13日)。もし私がドル資金を持っていたら儲かったなあと思ったりもしたのですが、あいにくドル預金を持っていないので私にはこの点での恩恵は何もありません。しかし、これから米国に行こうとしている年配の夫婦が報道記者に(最近の円安現象について)聞かれて、「困りましたねえ!もっと(ドルに)交換しておいた方がよいですかね!」と言っていたのが印象的でした。

現在の円安現象が生じているのにはいくつかの要因が考えられますが、重要な1つの要因は日米間の金利差が影響しているといわれます。ウクライナ情勢などを受けてアメリカの消費者物価は上昇し、最近8.5%を記録したとの報道がありました(2022年4月12日)。そのため、FRB(アメリカの中央銀行)はそれに対抗するため金利の引き上げを模索していますが、一方、日本は目標インフレ率2%を達成するために金融緩和政策を続けるとの日銀総裁の発言をニュースは伝えています。結果として、ゼロ金利政策を堅持している日本との金利差はさらに拡大することが予想され、それが円安現象に拍車をかける可能性があります。もっとも、日本においても、ウクライナ情勢による世界の動きや円安による輸入価格の上昇などにより、最近ではガソリン価格をはじめとして、生活用品全般の値段が上がりつつあります。こんな中で、日本の金融政策は今後どうあるべきと皆さんは考えるでしょうか。円高・円安のメリット・デメリットを含めて経済の仕組みを考える具体的機会の一つといえるでしょう。

(経済は生きているので、この拙文が掲載されたときには状況が変わっている場合があることをお断りしておきます。)

 

(経済学部 田中康秀)

〈経済学部通信〉大学と楷の木

今回は佐藤先生にご寄稿いただきました。


 岡山商科大学の「井尻記念館」の正面玄関前に赤く紅葉した【楷(かい)の木】」が植樹されています。「井尻記念館」は、その名の通り、「初代・井尻学長のご功績を記念して建設された」建物です。

 では、この建物の正面玄関前に、なぜ「楷の木」が植樹されているのでしょう か?

 今から2500年前、儒学の祖、孔子(紀元前552~479)が亡くなりました。孔子の墓所のまわりに、弟子達が中国全土から集めた美しい木々を植樹したそうです。これら木々の中で、「楷の木」が世代を超えて受け継がれ、強く美しい大樹に育ちました。

 その後、「楷の木」は科挙(中国の隋の時代から清の時代までの官僚登用試験)の合格祈願木となり、歴代の文人が自宅に「楷の木」を植えたことから『学問の木』とも言われるようになったそうです。

 また、寛文10年 (1670) 岡山藩主池田光政が津田永忠に命じ閑谷学校を創立しています(現存する世界最古の庶民のための公立学校です)。現在の「岡山県立和気閑谷高等学校」です。

 

 このような歴史を踏まえ、学生の皆さんには、一生懸命「学問に励んで欲しい」という大学からの願いを込めて、「楷の木」がキャンパス内に植樹されているのです。皆さんも、ぜひ、他大学を訪問したときには、キャンパス内に「楷の木」が植樹されているかどうかを探してみてください。

閑谷学校の楷の木(下記アドレスより参照ください)

https://www.nihon-kankou.or.jp/okayama/332119/detail/33211ac2102045086

  秋には美しく紅葉する「楷の木」(筆者撮影)

(経済学部 佐藤豊信)

2022年度前期リフレッシュダンス教室、申込受付中

「商大講座 特別編 前期リフレッシュダンス教室」を下記の通り開講いたします。

音楽に合わせてゆっくり身体を動かしたり、頭の体操をしたり、誰でも出来る手軽な体操やダンスなどに親しむことを主としています。

対象者:ダンスや健康づくり等に興味・関心のある方など

指導者:青 山 敦 子 (岡山商科大学 社会総合研究所客員教授)
    小 野 陽 美 (岡山商科大学 社会総合研究所特別研究員)

日付:4月18日(月)・25日(月)、5月16日(月)・30日(月)、6月6日(月)・20日(月)、7月4日(月)・25日(月)計8回

時間:11:00~12:30(90分程度)

場所:岡山商科大学 剣道場

料金:1回 2,000円(消費税・施設使用料込)
   ※初回は保険料を別途いただきます。

定員:30名(最少施行人数:4名)

持 参 物:動きやすい服や靴、 水 、タオル2種類(床に敷く用の大きめのもの、顔や体をふくもの)

(リフレッシュダンス教室開催にあたって)
1.正門入って左手にあります、守衛室にて、検温と問診票のご記入をお願いいたします。
2.お車でお越しの際は、守衛室の受付簿にご記入いただき、構内にご駐車ください。
3.消毒用アルコールをご用意しておりますので、手指消毒にご協力ください。
4.来場時はマスクの着用をお願いします。
5.「3つの密」を防ぐために、換気を行い、間隔をあけて教室を行います。ご理解とご協力をお願いいたします。

※コロナ禍により、開講途中で、中止もしくは延期となる場合があります。

(社会総合研究所)

 

定食/日替弁当  480円 → 300円 で提供します。

 2022年3月28日に、百十四銀行と協力企業4社(ライフォス株式会社、和研ハーディ株式会社、株式会社ブックス、株式会社サンホーム岡山)から、学生支援のためにお米1,230Kgを寄贈いただきました。

 この事業は、百十四銀行及び協力企業4社が、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、世帯収入やアルバイト収入が減るなど、経済的に困難な状況にある学生を支援するため、百十四銀行にて発行した私募債※の手数料の一部を利用して精米を調達し、学生の支援に役立てるというものになります。

 贈呈式では、百十四銀行清輝橋支店・山口哲也支店長から「お米の寄贈により、少しでも多くの学生へ支援が届くことを願っています」とのご挨拶がありました。協力企業を代表してライフォス株式会社・大塚充常務取締役からは「岡山の大学生の支援を行うことで、郷土岡山が盛り上がっていくことを願っています」とのご挨拶がありました。

 井尻昭夫学長から「百十四銀行と地域に根差す4社の皆様からのご支援はとてもありたがい。岡山商科大学も皆様と共に地域の発展に貢献したい」と挨拶がありました。学生を代表して経営学部・経営学科2年の川ノ上奈美さんから「お米のご支援により、しっかり食べて健康にこころがけます。社会の一員となった後は、この恩返しをしていきたい」とお礼の言葉がありました。

 岡山商科大学では、昨年4月に学生食堂の一部メニューに補助を行い、100円で食事ができる事業を行い、大きな反響をいただきました。それを受け、岡山ハーモニーライオンズクラブ、岡山青年会議所、卒業生からもお米やインスタント麺の寄贈をいただき、学生生活の助けとなりました。今回のお米の寄贈もこうした地域からの温かい学生支援活動の一つです。

※私募債は、会社が資金調達のために発行する「社債」の一つで、取引先金融機関等、特定少数の投資家に引受を依頼して発行する社債です。償還日には発行企業から引受人に対し、元利金の支払が行われます。

J-CASTニュースに学位記授与式の学長式辞が紹介されました。

 2022年3月22日(火)に学位記授与式が挙行され、本学公式ホームページや本ブログでもご紹介をしたところです。

 そうしたところ、J-CASTニュースの会社ウォッチ(2022年3月31日)に本学井尻昭夫学長の式辞が紹介されました。

 記事は以下のリンクからご覧いただけます。

大学卒業式「心に響く学長の挨拶」はコレ! 会社ウォッチ編集部が独断で選ぶ珠玉の言葉の数々【2:とらわれない視点編】

https://www.j-cast.com/kaisha/2022/03/31434235.html?p=all

引用元:「J-CASTニュース」「https://www.j-cast.com/」から