〈経済学部通信〉自分の性格を知りたい ~こころの科学~

一般教育科目の「こころの科学」を担当している経済学部の前田健一です。こころの科学の授業では、心理学のいろいろな分野の理論と実際を体験的に学習してもらうために、みんなで一緒にできる心理検査を時々実施しています。今回は、簡単にできる「ビッグ・ファイブ性格検査」を紹介しましょう。

 

以下の文1~文10のそれぞれの内容は,日頃の自分にどのくらい当てはまると思いますか。1~7までの数字のどれか1つを各文(  )の中に記入して答えてください。数字の意味は、以下のとおりです。

      <数字の意味> 1.まったく,当てはまらないと思う

              2.ほぼ,当てはまらないと思う

              3.どちらかといえば,当てはまらないと思う

              4.どちらでもない

              5.どちらかといえば,当てはまると思う

              6.ほぼ,当てはまると思う

              7.とてもよく,当てはまると思う

 

文1. (  )活発で,外向的だと思う

文2. (  )他人に不満をもち,もめごとを起こしやすいと思う

文3. (  )しっかりしていて,自分に厳しいと思う

文4. (  )心配性で,うろたえやすいと思う

文5. (  )新しいことが好きで,変わった考えをもつと思う

文6. (  )ひかえめで,おとなしいと思う

文7. (  )人に気をつかう,やさしい人間だと思う

文8. (  )だらしなく,うっかりしていると思う

文9. (  )冷静で,気分が安定していると思う

文10.(  )発想力に欠けた,平凡な人間だと思う

 

では、得点の集計方法を説明します。

(1)奇数番号の文1、文3、文5、文7、文9の得点は、( )内の数字をそのまま得点とします。

(2)偶数番号の文2、文4、文6、文8、文10の得点は、意味内容を逆転させるために( )内の数字を8から引き算した結果を変換得点とします。たとえば、文2で5と記入した人の場合には、8-5=3となり、変換得点は3点となります。

(3)あなたのビッグ・ファイブ性格検査の得点を以下の( )中に記入してください。

   文1の得点+文6の変換得点の合計値が外向性得点です。

   文7の得点+文2の変換得点の合計値が協調性得点です。

   文3の得点+文8の変換得点の合計値が誠実性得点です。

   文9の得点+文4の変換得点の合計値が情緒安定性得点です。

   文5の得点+文10の変換得点の合計値が開放性得点です。

(4)あなたの得点は?

   外向性  (  )得点

   協調性  (  )得点

   誠実性  (  )得点

   情緒安定性(  )得点

   開放性  (  )得点

(5)小塩・阿部・カトローニ(2012)の調査研究によると、大学生902名の平均得点は以下のとおりでした。自分のビッグ・ファイブの各得点を以下の平均値と比較しながら、自己の性格について再考してみましょう。

      外向性    7.83得点

      協調性    9.48 得点

      誠実性    6.14 得点

      情緒安定性  6.79 得点

      開放性   8.03得点

 

最後に、ビッグ・ファイブ性格検査の各特性は何を意味するのか、簡単に説明しましょう。

(1)外向性(extraversion)は、「興味関心が外界に向けられる傾向」を意味します。積極性、社交性などに関連する特性次元です。一般的に、外向性の高い人は刺激的な場面を好み、積極的で、社交的です。それに対して、外向性の低い人は刺激的な状況を避けるので、人づきあいが悪いと見られやすい。

(2)協調性(agreeableness)は、バランスをとり協調的な行動をとる傾向を意味します。思いやり、優しさ、愛想などに関連する特性次元です。一般的に、協調性の高い人は、「感じがいい」、「友好的」、「支援的」、「同情的」という印象を相手に与えやすい。それに対して、協調性の低い人は、自己主張が強く、「皮肉屋」、「対立的」、「非友好的」、「意地がわるい」と見られやすい。

(3)誠実性(勤勉性 conscientiousness)は、責任感があり勤勉で真面目な傾向を意味します。規律正しさ、良心、慎重などに関連する特性次元です。一般的に、誠実性の高い人は、「計画性がある」、「規律正しい」、「注意深い」、「忍耐強い」、「非衝動的」です。それに対して、誠実性の低い人は、「無秩序」、「不注意」、「軽率」、「衝動的」な傾向が見られます。

(4)情緒安定性(非神経症傾向 not neuroticism)は、感情面・情緒面の安定傾向を意味します。不安、抑うつ、冷静さ、傷つきやすさなどに関連する特性次元です。一般的に、情緒安定性の高い人は安定した精神状態で日常生活を送れますが、情緒安定性の低い人は不安、抑うつ、自己意識過剰、感情的なもろさなどの問題を抱えやすい。

(5)開放性(openness)は、知的、美的、文化的に新しい経験に開放的な傾向を意味します。一般的に、開放性の高い人は好奇心が強く、新しい考えや人間関係・環境を柔軟に受け入れます。それに対して、開放性の低い人は新しい何かを試すことに抵抗感が強く、いつも通りのやり方や行動を好み、変化を好まない。

 

以上、長い説明になりました。ビッグ・ファイブ性格検査を実施してみて、いかがでしたか? ビッグ・ファイブ性格検査も自己回答方式なので、正直に答えることが鉄則です。自分をよく見せたいとか、望ましい回答をすると、うそっぽい結果になります。また、回答する人のこころの状態、たとえば恋愛中のハッピイな時と失恋中のアンハッピイな時では検査結果も変化する可能性があるでしょう。さらに、自分が見ている自分の性格と親しい親友や親兄弟姉妹から見た自分の性格では、どんなズレやギャップがあるかを確かめるのも自分を知るためには面白いのではないかと思います。いろいろな使い方があると思うので、皆さんで試してみてください。

(経済学部 前田)

法学部・新入生歓迎イベントを開催しました③

 法学部の新入生歓迎イベント、三週目はオンラインで開催となりました。

GWあけて、優勝した白井ゼミのメンバーの記念撮影。おめでとうございます!

 白井ゼミもほかのゼミも、今後もチームワークを発揮して、充実したゼミにしていっていただきたいです。

 というわけで、法学部の新入生歓迎イベントは無事に終了しました。「楽しかった」「いろんな人と話せて、仲良くなれてとてもよかった」と言ってくれる学生さんがとても多くて、何よりでした。

 もちろん今後、大学では学問に取り組んでいくので、楽しいばかりではないと思います。でも、最初はやはり「楽しい」という気持ちから入ってもらいたいと筆者は思っています。コロナ禍の影響により、いろいろな制約が避けられない生活が続きますが、学生の皆さんには、少しでも前向きに、積極的な気持ちで大学生活を送ってもらいたいと思います。

 イベント終了後のアンケートでは「次年度は先輩として、歓迎イベントのお手伝いにかかわりたい」と答えてくれた学生さんがたくさんいました。期待しています!

 

今年もオンラインでビブリオ・バトル!(ゼミ活動報告)

昨年と異なり今年は対面でできると考えていましたが…なかなかそうはいきませんでした。

一時的にオンライン対応となった4月末、基礎演習(2年ゼミ)では今年もオンラインでビブリオ・バトルをすることになりました。

(Kindleで読んでいる学生の書影は、著作権の関係で念のためぼかしています。)

今年のゼミ生は、小説を推す方が大半でした。
チャンプ本は、あさのあつこ『バッテリー』(教育画劇、1996年)。
超有名作品ですね。

実は今回、オンラインでやるのかどうか大変迷いました。
学生たちの「いけます」、「大丈夫です」との声に応えて、オンラインで実施した次第です。

それこそ野球でも、試合に出るにはいつでもいける準備がなければ出場できないのと同じで、学生たちは普段から十分にオンラインでゼミをやるように仕上がっている(いた)…と受け取って良いでしょうか。
教員スタッフとしては、非常に頼もしく感じた次第です。

(とはいえ…ゼミ生の多くは、オンライン講義を好んではいないようでした。)

(法学部:宍戸)

 

法学部・GWの狭間のゼミの様子

GWの狭間の講義日です。例年なら学生たちの間にも休日をどう過ごそうかと気もそぞろな雰囲気がほんのりと漂いますが、幸か不幸か、ご時世柄今年はそんなことはなく、みんな粛々と講義や課題に取り組んでいるようです。

この日の3年ゼミでは、横浜地判平成10年4月16日判タ985号300頁の事案について、検察側、弁護側に分かれてディベートです(殺人の故意が認められるか、傷害致死か)。

検察側の学生はパワーポイントを用い、さらに図を書いたりして、事案を詳しく説明。

2年のときにみっちりディベートをやってきましたし、春休みには実際の裁判員裁判の傍聴に通ったりもして、気合十分。

学生たちはしっかり主張を組み立ててきて、言葉遣いもそれらしく、「~であると思料します!」などと、丁々発止なやり取りが繰り広げられました。

この日は弁護側学生の勝利でした。

 

〈経済学部通信〉『授業の風景』~経済学入門~

すでに新学期が始まり2週間が経過しようとしています.

新入生の皆さんにとっては,まだまだ慣れないことの連続かと思います.

疲れなどたまらないように,くれぐれも体調には気をつけて欲しいところです.

さて,私が担当している経済学入門では,経済学部の1年生向けに経済学の基本を授業しています.

これから4年かけて経済学の広大な世界を学んでいくわけですが,その第一歩となる授業となります.

まずは身近なトピックを題材に経済学の考え方を「感じてもらおう」というのが授業の中心になります.

厳密な理解や経済学の正統な議論は別の授業で学んでもらうとして,経済学のスピリットをお伝えできれば,と考えています.

とはいえ,扱うテーマは本格的なものです.

第1週の授業では経済学のツールである「ゲーム理論」について勉強しました.

練習問題を解きながら,学生の皆さんの理解を図るようにしています.

 

ただでさえ慣れない新生活です.加えて感染症対策に留意しながら...となります.

大変だと思いますが,勉強したことが将来役に立つと信じて,一緒に頑張っていきましょう!

(経済学部:佐々木)

〈経済学部通信〉大学院進学者の紹介

昨年度末に岡山商科大学を卒業しました孟琳さんが、この4月より東京大学大学院経済学研究科へ進学いたしました。

新型コロナウイルス感染症が蔓延中ということもあり、マスク姿での入学式であったようです。

東京にて研究活動に邁進し、大きく飛躍することを願っております。

 

岡山商科大学 経済学部では、『特別演習』という高度な経済学の理論を学ぶことができる特別なカリキュラムを設置しております。

彼女もそのカリキュラムを受け、進学いたしました。彼女の他にも大阪大学や神戸大学をはじめとして、毎年多くの大学院進学者を輩出しております(詳細は、公式ホームページや大学案内パンフレットにて紹介)。

大学院進学率も経済・経営・商学系にて『8年連続全国1位(※)』を誇り、今後も多くの学生を世に送り出していければと思います。

※ 朝日新聞出版ランキング 2015~2022 より

新年度の講義が始まりました

新年度の講義が始まりました。

新しいゼミもスタートです。

 

ゼミの最初は、ガイダンスや自己紹介などで始まることがほとんどだと思います。

でも、マスクで顔がよくわからない・・・。

 

そこで、学生をペアにして、お互いにいろいろインタビューしてもらった後、インタビュアーが相手のことを紹介するようにしました。

紹介される側の学生はマスクをとり、クリアスタンドの向こう側にニコニコ笑顔で黙って立ってもらいます。

 

これで学生さんの顔がよく見えました。

どうぞよろしく。1年楽しく取り組んでいきましょう。

ソウル大学大学院における講義

昨年9月より韓国に在外研究に行かれている、鬼頭先生からのレポートです。

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先日(2021年3月15日(月)19:00〜21:50)、ソウル大学大学院の「民法特殊研究」という講義において「日本民法典の制定」というテーマで講義をさせて頂きました。

まず、日本民法典がどのように誕生したのかについて、背景事情等を中心に紹介を行いました。

次に、完成した日本民法典に対して、これまで研究者や実務家たちがどのような形で検討を重ねてきたのかについて、紹介をしました。

そして2時間の講義後、受講生(25名)の方々と科目担当の先生と質疑応答という形で50分間の交流をさせて頂きました。

受講生の方々に満足して頂ける講義ができたかはあまり自信がありませんが、私としては貴重な体験をさせて頂けたので感謝しかありません。

この交流がまた次の交流に繋がると幸いです。

このような機会がまたいつ訪れるかはわかりませんが、そのときまでに今よりももっと日本について知り、日本のことを韓国語で適格に伝えることができる研究者になれるように、努力を重ねて参ります。

(法学部:鬼頭)

【犯罪被害者支援サークルつぼみ】あした彩と岡山北西ロータリークラブ・合同勉強会

2月23日に、国際交流センターにて岡山北西ロータリークラブの主催で、「あした彩(※岡山県下の各大学等に所属する犯罪被害者支援サークルの連絡会)と岡山北西ロータリークラブとの合同勉強会」を実施しました。岡山北西ロータリークラブさんには、あした彩の活動にご賛同いただき、様々な形で応援していただいています。また、会には先日商大にも講演に来ていただいた加藤裕司さんをゲストとしてお迎えしました。

屋内, テーブル, 人, 天井 が含まれている画像

自動的に生成された説明

今回の勉強会では、まず、先日NHKで放送され、加藤さんも出演された『事件の涙』を視聴しました。現在では、詳細が開示されることのない死刑囚の執行される間際の言葉などを知ることができ、貴重な体験となりました。その中で、加藤さんの「被害者、加害者どちらかが支援に関して優遇されるのではなく、平等な立場で扱われる世の中になってほしい」というお言葉が印象的でした。

立つ, 男, フロント, 女性 が含まれている画像

自動的に生成された説明

次に、本学の法学部2年猪野が犯罪被害者支援サークル「つぼみ」を代表して、性犯罪に関する講義を行いました(他大学の先輩方やロータリーの皆さんの前で、ド緊張して頭が真っ白になったそうですが・・・)。刑法の改正、現行法や判例、社会の課題、現状行われている被害者への支援について説明しました。その中で、全国一律での支援が容易ではないこと、被害者が裁判や捜査に協力するために何度も被害状況を説明しなければならず、その都度つらい状況を思い出させる「セカンドレイプ」の実情などが浮き彫りになりました。

テレビを見ている人たち

低い精度で自動的に生成された説明

そして、この講義をもとに「家族が性犯罪の被害にあい、被害届を出すかどうかで迷っている。自分ならどう声をかけサポートするか」というテーマでグループディスカッションを行いました。被害届を出すよう説得するのか、本人の意思を尊重するのかという2つの意見から大学生としての視点、職業的視点、親としての視点などの様々な視点から議論を行いました。各班から様々な意見が飛び出し、充実した議論になりました。

部屋に集まっている人々

自動的に生成された説明

各大学の専門を異にする学生達や、ずっと年上のロータリークラブの皆さんと、自分だけでは絶対思いつかない視点から議論が出来ました。自分達にももっと出来ることがたくさんあるのではないか、改めて考えさせられました。

講堂にいる人たち

中程度の精度で自動的に生成された説明

 今回の勉強会が今年度の最後の活動となりました。来年度は、これまでの活動に加えて、新たな活動にも挑戦していきたいと思います。

スーツを着て立っている男性たち

低い精度で自動的に生成された説明

(※今回の勉強会は入場前の検温や消毒、マスクの着用、座席間隔を十分にとるなどの新たな生活様式に留意して実施しました)

(法学部1年:横山)

コロナ禍において、学生達の自発的な活動も萎縮気味になってしまう中で、岡山北西ロータリークラブの皆様は積極的にお声がけ下さり、学生達に貴重な交流・勉強の場をご提供くださいました。本当にありがとうございました。

 そして、猪野君と他のメンバー達、発表の準備はとっても大変だったと思いますが、得がたい体験が出来たのではないかと思います。運営のお手伝いも、よく頑張りました。

(つぼみ顧問:法学部 加藤)

 

法学部:九州弁護士会連合会国際委員会における講演

昨年9月から韓国へ在外研究に行かれている鬼頭先生からのレポートです。

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九州弁護士会連合会国際委員会(於:オンライン、日時:2021年2月27日(土)15:30〜16:30)で「今後の日韓法学交流について」というテーマで講演をさせて頂きました。

韓国の現況(コロナ対応等)、在外研究の様子、そして今後の日韓法学(学術)交流をどのようにしていくべきかについて、自らの体験をもとに九州の弁護士の先生方と意見交換をさせて頂く機会を持つことができ、非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。

現状、対面での(直接的な)国際交流をすぐに再開することは難しいです。

しかし、いつか必ず訪れる「再会」のために、われわれが今すべきは、お互いを理解し、思いやり、そして小さな小さな交流をできる範囲で続けていくことではないかということを再確認致しました。

今日の講演会もいつか必ず再開する日韓交流の1ピースになればと思います。

(法学部:鬼頭)