12月7日(水)、犯罪被害者支援部つぼみ主催で、犯罪被害者遺族講演会を開催し、 商大生だけでなく一般の方や他大学の方にもご参加頂きました。

今年は講師として、愛知県立一宮東特別支援学校教諭の則竹崇智さんをお迎えし、「ながらスマホ運転の危険性 あれから六年~今も敬太と共に~」というテーマでご講演を賜りました。
則竹さんの息子さんである敬太君は、6年前の集団下校中に横断歩道を渡っている際、スマートフォンゲームを操作していた男が運転するトラックにはねられ、9歳という若さで亡くなりました。則竹さんは多忙なお仕事の合間をぬって、愛知県内外の高校や大学などで講演会を重ね、ながら運転の危険性や命の大切さを訴える活動をされています。
ご講演では、敬太君が亡くなってから今までの心境、ながらスマホ運転の危険性・厳罰化、自身が遭われた二次被害など様々な観点からお話してくださいました。
ご講演の初めに笑顔の素敵な敬太君の写真を見せていただきました。則竹さんの「もっと写真が増えると信じていた」「明日は必ずやってくると信じていた」という言葉がとても印象に残っています。敬太君を失うことで家庭から太陽が消えたように生活が一変したそうです。
則竹さんは、敬太君が病院に運ばれた時の状況や心情について特に詳しくお話してくださいました。
則竹さんの前には、敬太君の遺品である事故当日に身に着けていた靴や大きく変形した水筒などが並べられ、より身近に事故の悲惨さを感じることができました。
事故の原因がながらスマホだったことに加え、則竹さん自身がSNSで誹謗中傷の被害に遭われたことに関して、「スマートフォンは便利な道具であるが、使い方を間違えれば凶器にもなり肉体も心も傷つけてしまう。」と仰っていました。また、遺族は周囲の人からの励ましの言葉にも傷つくことがあり、今後私たちがどのように犯罪被害者支援で遺族の方と接していくのかを改めて考える機会となりました。
遺族の方の憤りや悲しみは一生消えることがなく、その気持ちをわたしたちが完全に汲み取ることは困難であると心にとめて接することが大切であると思います。誰にでも犯罪被害者になるリスクがあり、それと同時にスマホなど身の回りの物が原因で加害者になるリスクもあるということを意識することもとても重要です。
則竹さんはながらスマホ運転厳罰化にもご尽力され、何人も被害者が出ないと法律が変わらないことや国会という土俵に話題をあげることすら難しい現状についてもお話ししてくださいました。
横断歩道での事故は後を絶ちませんが、自分自身や大切な人を守るためにもながらスマホの危険性を今一度一人一人が考える必要があります。「運転中、少しだけならスマートフォンを見ても構わない」という考えは取り返しのつかない大きな事故につながります。
講演会の最後には、身近な人に感謝を伝え、それを積み重ねることの大切さについてお話してくださいました。家族や友達など、自分の身近な人ほど感謝を伝えるということを疎かにしてしまいがちですが、些細なことでも感謝を伝えるよう努めたいです。
お忙しい中、ご講演頂きありありがとうございました。

以下、犯罪被害者支援部つぼみ、部長の横山よりお礼の挨拶です。
この度は、犯罪被害者遺族講演会に参加して頂きありがとうございました。序盤、zoomでご参加頂いていた皆様に音声が聞こえないというトラブルがあったと報告を受けています。ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。また、講演会の開催にあたり、ご支援いただきました岡山県警察本部、警務部、県民広報課、犯罪被害者支援室の皆様、岡山西警察署、警務課、犯罪被害者支援係の皆様をはじめ、関わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。今後も、犯罪被害者支援活動にご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い致します。
(法学部2年:友松)