【学芸員課程フィールドスタディ】博物館館園実習に行ってきました①

今回は、学芸員課程の実習生がフィールドスタディとして実施した博物館館園実習のレポートを学生一人ずつ、2回にわけて、お届けします。

博物館学芸員は、博物館で資料の収集や保管、調査研究そして展示を中心とした教育普及事業などを担当する専門職員です。学芸員の資格は博物館法に規定されている国家資格(任用資格)で、岡山商科大学では学芸員課程において所定の単位を取ると、国家試験が免除され、履修生は卒業と同時に学芸員資格を取得することができます。

最近では、とくに博物館が観光面でも注目されるようになり、また地域おこしの拠点として活用されるといったことも行われるようになっています。そのため、学芸員の業務においては、学術的な面に限らず、資料の活用や、地域とのつながりなども重視されるようになってきており、学芸員の業務も多様化してきています。

博物館館園実習では、そうした学芸員の実際の業務の一端を、博物館現場で体験させていただき、資料の取り扱いや展示方法、利用者への対応など実践的な経験や訓練と同時に、学芸員としての責任感や博物館で働く心構えを学びます。

博物館館園実習は、例年夏季休暇中を中心に、自分が希望する博物館で5日間以上の館園実習を行っており、今年度は11名の実習生が取り組んでいます。今回は、それらのうち岡山県立記録資料館と倉敷埋蔵文化財センターで実習をさせていただいた2人の実習生の博物館での実習のようすをレポートしてもらいました。

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私は岡山県立記録資料館にて5日間実習を行いました。

実習では資料の整理・取扱いの方法についてのレクチャーや絵図の調査、襖の下張りの解体、資料整理、書庫清掃(IPM)、展示替えといった様々な業務の体験をさせていただきました。

 絵図の調査では、実際に資料調査シートの作成や絵図の写真撮影を行いました。絵図を撮影するときに、絵図全体が映るように画角などを考えてシャッターを切るのが非常に難しかったです。

 襖の下張りの解体は、2枚の襖を解体しました。想像していた以上に下張りに使われている糊が強力で剥がすのにかなりの時間がかかり大変な作業でした。

 資料の整理では、一般の方から寄贈された資料の箱替えや目録の確認作業を行いました。資料を1つ1つ見て年月日を目録と照合していく作業はとても大変でしたが、「徳川家茂」と書かれている資料などもあり、とても興味深くて楽しく作業に取り組むことができました。

 書庫清掃では、掃除機を使って書庫の清掃を行いました。清掃後は回収したホコリの中に虫などがいないかをルーペを使って観察しました。ホコリの中に虫がいないかを観察するということは人生で初めての経験でした。このような細かい作業も学芸員には必要であり、重要な作業であるということを学ぶことができました。

 展示替えでは、岡山県立記録資料館の玄関ホールの展示替えを行いました。資料やキャプションを設置する際には、車いすの利用者などにも見えやすい位置に設置するなど資料を展示する際に気を付けるべき事柄などを学ぶことができました。

 今回の実習を通して実際の学芸員の業務などを深く知ることができました。学芸員は自分の専門分野だけ詳しければ良いという訳ではなく、幅広く様々な知識や技術が求められるということを改めて学ぶことができました。

コロナ禍でまん延防止等重点措置も適用され、施設も休館になる等大変お忙しい中で実習生を受け入れていただいた岡山県立記録資料館の皆様、本当にありがとうございました。大変貴重な経験になりました。             

 (経営学科3年 片内雅人)


古文書の整理作業実習(襖下張り文書の剥ぎ取り作業)

展示作業実習

里山・里海交流拠点推進プロジェクト協働事業①

本学は2005年から真庭市において授業や体験実習、地域活動の運営補助などを行っており、これまでの繋がりから2015年11月に真庭市、湯原観光協会及び湯原町旅館協同組合の三者と包括協定を締結しました。

また、2018年に農林水産省中国四国農政局と協働した農泊モニターツアーから真庭市北房地区との取組みがうまれ、2019年12月に北房農泊推進協議会と北房観光協会の二者と包括協定を締結し、現在まで活動を続けています。

そのような活動を進める中、北房観光協会から、“北房に里山・里海交流拠点をつくる予定だが、より良いものになるよう協働実施ができないか”とご相談を受け、2021年4月に公益財団法人日本財団「里山・里海交流拠点推進プロジェクト」の運営協力に資する覚書を締結いたしました。

今後、3年間にわたり、事業に関する調査研究やイベント協力、相互の教育及び人材の育成に関する事項などへ協働して取り組む予定です。

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4月から、経営学部商学科の三好ゼミを中心に、北房観光協会の方とオンライン会議を行いながら、真庭市北房地区の現状や課題を共有しています。

7月17日(土)には同年代が参加しやすく、且つ北房のおすすめスポットを散りばめた北房ミステリージャーニーを考えるべく、学生2名が先行して北房調査に向かいました。

ゲストハウスやドミトリーを備えた観光拠点でもある北房まちの駅で、観光協会の方から北房地区について話を伺います。

初夏の頃、夜になれば蛍が乱舞する備中川。地元の小学生や地域の方が行う蛍保護活動のおかげで今の環境があります。

諏訪の穴。洞内は約900m(見学できるのは約10m)で岡山県の指定天然記念物です。

備北随一の規模を誇る大鳥居がある高岡神社。参道入口には立派な平安杉(樹齢約800年)があります。

塩川の泉。県内外からお水をくみにくる方が訪れるほど、美味しい水が湧き出ています。こちらも地元の方がきれいに整備をされています。

大谷1号墳。5段築成の方墳という全国的にもあまり例のないもので、埋葬には木棺と陶棺の2種類の棺が用いられています。

お昼はきよとうカフェへ。この時期は桃が旬の時期でした。

ブドウ園を望みながら、果物をつかったピザやパフェなどを食べることができます。

昼食前にケーブルテレビの取材も受けました。

カフェの横には直売所があり、北房のとれたての果物を購入することもできます。また、果物以外の商品もこちらで購入可能です。

午後からは毘沙門の滝や郡神社へ。訪問当日は夏越祭前夜祭に行われる火祭り(コロナ禍により規模縮小)があり、境内は祭りの準備がされ、荘厳なムードが漂っていました。

午後からは山陽新聞(7月28日朝刊に掲載)の方も取材に来られていました。

今回の調査した内容を大学に持ち帰り、今後、どのようなツアーができるかを考えていきます。

 

〈経済学部通信特別号〉ロジカル・プレゼンテーション大会を開催しました

去る10月17日,商大祭が開催された日の午前中に経済学部独自のイベントとして「ロジカル・プレゼンテーション大会」を開催しました。

経済学部ではこれまでにも学年ごとにゼミ対抗のプレゼンテーション大会を実施してきましたが、今回のロジカル・プレゼンテーション大会は今までのものとは一味違います。

何が違うかというと、チームはゼミや学年の垣根を越えて、さらに発表テーマや資料は当日割り振られるのです。自分で作ったプレゼン資料ではないので、まずはその写真やグラフが何を表すかを考えなければいけません。そしてそれらの資料をどのように並べて説明すれば伝えたいことが伝わるプレゼンテーションになるかを工夫する必要があります。自分たちで考え、議論することが発表が成功するためのカギになるのです。

(日曜日の午前中でしたが多くの学生が集まりました)

当日は1・2年生の志願者約30名が集まり、8チームの対抗戦となりました。チームのメンバーはほとんどが初対面の相手です。普段は内気な学生が多いですが、この日は自己紹介から各チーム盛り上がりを見せていました。過疎化や新型コロナなどの時事的な話題から岡山の魅力などの身近なものまで、様々なテーマについてチームごとに活発な議論を交わし、準備を進められていました。

(与えられたテーマについて活発な議論が行われていました)

いよいよ発表本番。準備時間は長くはありませんでしたが、強調したい部分を指し示したり、追加の情報をリアルタイムで書き込んで投影するなど、チームごとに工夫が見られました。

(発表の風景)

各チームの発表に対しては経済学部の教員が評価を行い、順位をつけました。どのチームも今日初めて顔を合わせたとは思えないチームワークと発表のクオリティだったので教員間でも評価はかなり分かれましたが、優勝は堀越さんたちのチーム、準優勝は金君たちのチーム(留学生チーム!)でした。

(表彰式の様子)

ロジカル・プレゼンテーション大会は今年度初の試みであり、開催に向けた打ち合わせの段階でも教員からは「上手くいくかわからない」という声もありました。しかし蓋を開けてみれば「失敗か成功かで言うと大成功(佐井経済学部長 談)」のイベントになり、商大生のポテンシャルの高さを感じました。新型コロナのため大学生らしいイベントをあまり経験してこなかった世代の学生たちが、一回りも二回りも成長することができた一日になったように思います。

(終了後は頑張った学生に岡山・日生名物のカキオコが配られました)

大学祭の日に模擬裁判を実施しました

今年は学内限定でしたが、大学祭の日に模擬裁判を行うことが出来ました。ゼミで作成した脚本を演じ、それを聴講した学生にグループワークをしてもらいました。

(学生は上手に演じているのに、動画を撮るのがへたくそですみません)

 

今回の裁判は故意の認定と責任能力をテーマにしています。

 

(証人はそば屋のおばちゃんという設定です。実際は180㎝の男子学生ですが・・・。おばちゃんパーマのカツラぐらい用意すれば良かったとちょっと後悔。)

 

22のグループでそれぞれ議論してもらい、各グループの結論を集計した結果、被告人は殺人罪で実刑となりました。

昨年のことを思えば、対面でこのようなイベントが出来て、感慨深いです。来年は果たして出来るか、どうでしょうか。

 

だいたい100人くらい集まってくれたでしょうか。

聴講した1年生からは、「本当の裁判を見たことがないが、細かいエピソードなど設定や、3年生の演技に引き込まれ、本当の裁判のような臨場感を感じた」「本物の裁判もあの緊張感でやっていくとすれば本当に疲れそうだと思った」「当事者の心情や状況など、さまざまな要素が裁判での判断では重要で、感情的にではなく客観的に論証していく様子がよくわかった」「最初は意見がまとまらなかったが、ほかの人の意見を聞きながら話し合っていくと新しい発想も出てきて、最終的に意見をまとめることが出来、とても面白かった」「裁判への関心が増した」「ぜひ本物の裁判も見に行きたいと思った」「責任能力の判断は本当に難しいと思った」などの感想が聞かれました。

皆さんお疲れ様でした!

 

 

 

山陽学園大学の皆さんと一緒にゼミをしました

以前も一緒に勉強させていただいた山陽学園大の上地先生とその学生さんたちと、オンラインで一緒に勉強会を開催しました。

(今回はちょっとノスタルジック?な白黒写真で)

 

模擬裁判を生中継(4台のカメラを駆使!)し、判決を考えてもらったあと、意見を述べ合いました。

もっと議論するために、もう少し時間が欲しかったです(^~^;)。もう少しうまく司会すればよかったと反省ですが、少ない時間の中で山陽学園大の学生さんは一生懸命取り組んでくださり、また上地先生にもご教示賜り大変勉強になりました。ありがとうございました。

〈経済学部通信〉歩歩是道場

今回は韓先生にご寄稿いただきました.


 気づいたら、キャンパスの中庭を囲んでいる桜の葉が、すでに色づき始め、そして爽やかな風が吹いたら、ひらひらと舞い落ちてくる。もうこんな時節なのかと心にしみながら、海の彼方の母のこと、友のこと、そしてこの「わたし」のことをふと想う。

 ここは病院の待合室。ずっと避けてきたところだったが、やはり引っかかってしまった。来るべきは来るということか。ここまで来たら逆に安堵した気持もなくはない。
ここもやはり静かだなあと、周りを見て感じた。実家だったら、病院でもいつも人があふれており、付き添いは必ず誰か、しかも何人かいるのが普通なのだ。けれど、ここでは老若を問わず誰もがおひとり、そして、この「わたし」も。
 「おひとり様は、何よりもまずは健康第一!」と
先ほどからずっと脳裏をこだまして消えない。
……
しかし、どうだろう。家族がいるにしろ、この体と心を持っているのは間違いなくこの「わたし」なのだ。ある意味では究極の「自己責任」とも言えよう。診察の結果も気がかりだが、これを機にこの「わたし」にもう少し丁寧に寄り添っていこうと意を決した。ここを出たら焼肉に行こう、と思ったら、

「カンさん、カンウントウさんー」
おっ、来たっ!
あれっ、「サマ」じゃないんだぁと内心思いながら、
では、秋が深まりつつある中、皆様にもご自愛のほど。

秋に染まっていく中庭

秋に染まっていく中庭

 

(経済学部 韓)

 

模擬裁判の準備をしています

昨年は中止された大学祭ですが、今年は学内限定で開催する運びとなっています。

大学祭の前に、模擬裁判を行います。一昨年は模擬法廷で行いましたが、今年は密を避けるため、本学で一番広い教室で法学部の刑法履修者を対象に実施します。

 

 脚本作成も大詰めですが、4年生が見に来てくれました。いろいろ意見も出してくれました。

 

 もうあんまり時間がないけどどうしよう・・・という感じになってきました(焦)。

ぎりぎりまで学生には頑張ってもらいたいところです。

ビブリオバトル

2年生の、後期の最初の拙ゼミではビブリオバトルをしています。

4月の、本当に最初に自己紹介がてらビブリオバトルをするのもいいと思いますが、前期に一緒に勉強して、なんとなく気心知れてから改めてビブリオバトルをすると、また個々の学生さんの新たな一面が見えたりして面白いです。学生さんたちも緊張しつつも、反面リラックスした雰囲気で、好きな本について一生懸命語ってくれます。

 

今年は、筆者が読んだことのある本が1冊もなく、また電子書籍で読んでいる学生も少しずつ増えてきて、自分の加齢を感じます・・・。

ビブリオバトルにおいて、「プレゼン自体の面白さ」と、「その本を読みたい気持ちにさせる」というのは厳密には別物だろうという気がしておりまして、学生さんには後者をしっかり意識してプレゼンをするようお願いしています。

 

(身をよじって感情移入しながら紹介してくれて、「プレゼン自体の面白さ」と「読みたい気持ちにさせる」を両立させたUくん。’`,、(‘∀`) ‘`,、 )

 

普段の勉強では論理性や一貫性などを大事にしていますが、そういう議論も他人に興味をもって聞いてもらえないと意味がないので、「聞いてもらう」ことを意識するための練習として、ビブリオバトルを取り入れています。もちろん、コロナ禍の影響をもろに受けている学年でもありますし、「本を通じて人を知る」コミュニケーションの一助になればなお良いかなと思います。

また、「普段あまり本を読まないけど、このビブリオバトルのために本屋に行って一生懸命本を探して、手に取った本がすっごく面白くてとっても良かった」という学生さんもいました。本を読むきっかけになって良かったです。もっともっと、ぜひ読んでください。

〈経済学部通信〉「生涯現役」で地域貢献

今回は國光先生にご寄稿いただきました。


 経済学部の國光ゼミ(3年)では、「自ら考え、適切に行動する能力」を養成することを目的に、課題解決型学習(Project-Based Learning)を実施しています。学生が自ら課題を設定し、教室外でのフィールドワークを通じた資料の収集と、調査対象への提言を目指しています。2018年度は少子化対策に取り組む津山市(岡山県)を、2019・2020年度は高齢者の社会参加を調べるため瀬戸内市(岡山県)で調査しました。

津山市のイベント「雛めぐり」(2019)

津山市のイベント「雛めぐり」(2019

 2021年度は「高齢者の雇用機会の確保と生涯現役の啓発」をテーマに、岡山市が主催する【学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト】に参加します。本プロジェクトは、大学生が企業や地域・NPO等と協働して、若者ならではの柔軟なアイデアの提案・実践によって地域課題の解決や地域活性化を図る事業です。國光ゼミは、西大寺公共職業安定所等と連携し、高齢者が働きやすい企業の「見える化」に挑戦します。

 コロナ禍においては活動に制約こそありますが、地域づくりの次代を担う人材の育成に向けて、今後も地域の課題に取り組んでいきたいと思います。

教室での活動風景(2021)

教室での活動風景(2021

(経済学部 國光)

卒業アルバム写真撮影

 毎年このころになると、各ゼミで4年生の卒業アルバムの写真撮影をします。ゼミごとに好きな場所で撮影をします。中庭とか正門前とか、ゼミ室を選ぶゼミが多いでしょうか。

 

(毎年女性カメラマンの方が、朗らかにテキパキと撮ってくださいます)

この学生たちも、ついこの間1年生だったように思うのに、もう卒業するんだなあ・・・としみじみ感じるのも毎年のことです。

この学年とは新型コロナウイルスが猛威を振るう直前(2020年の初め頃)に、コンパをすることができました。居酒屋にぎゅうぎゅうに詰めて座って、ごはんを取り分けながら一緒に食べたり、飲んだりしゃべったりしたのが、今となってはなんだか遠い夢の中の出来事のように思われます。

全国的に緊急事態宣言や蔓延防止措置が解除されましたが、今の3年生や2年生と、昔のようにコンパに行ける日が来るのだろうか・・・とも思ったりします。