岡山県内の12大学2専門学校からなる、犯罪被害者支援大学生ボランティア連絡会であるあした彩も、年度末が迫って、いよいよ各学校最高学年の学生は卒業となります。
2月17日(土)に岡山理科大学にて、卒業イベントを行いました。

今回のイベントでは、高田香(たかだかおり)さんをお呼びして、第1部のイベントで公演をして頂きました。

高田さんは平成28年2月、当時7歳だった、長男の高田謙真(たかだけんしん)くんを交通事故で亡くされた交通事故の被害者遺族です。謙真くんが青信号を渡っていたところに、トラックが突っ込んできたという悲惨な事故でした。
現在は、全国各地で講演活動や、交通安全や命の大切さを呼びかける活動などを行っておられます。また、亡くなった謙真くんは、生前に玄関の前で育てていた朝顔の種を鏡餅の下の三宝にこっそり集めてるという可愛いイタズラをしていたそうで、高田さんはこの朝顔の種を使い、「今後このようなかわいそうな事故が起こらないように」という思いを込めて、「けんちゃんの朝顔」として全国に広める活動も行っており、更には、朝顔自体を交通安全のシンボルにしようとする活動もしておられます。
第2部からは人形劇、紙芝居、ホンデリング、けんちゃんの朝顔等のそれぞれの活動の成果について発表していきました。
その後、支援室からの表彰を終え、あした彩の執行部の引き継ぎを行い、今回のイベントは閉会しました。

終わりになりますが、高田香様、今回は寒い中、公演に来てくださりありがとうございました。
交通事故とは、誰にとっても身近なものであることを再認識することができ、その危険性についても理解することが出来ました。交通事故死亡率がゼロになるように、自転車に乗る際のヘルメット着用や横断歩道を渡る時の左右確認の呼びかけ等自分達ができることを少しずつやって行きたいと思います。
また、今まであした彩として活動された先輩方本当にお疲れ様でした。今後は新体制となって先輩方が作ってくださった基盤をさらに発展させていけるように精進していきたいと思います。

岡山県警察本部犯罪被害者支援室の皆様をはじめ、今回のイベントに関わってくださった全ての皆様、今後とも犯罪被害者支援活動にご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い致します。
(法学部2年 三宅・松岡)