〈経済学部通信〉この問題、どこから解くの?(問題解決の構え)

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今回は前田先生にご寄稿いただきました。


 一般教育科目の「こころの科学」を担当している経済学部の前田健一です。こころの科学の授業では、心理学のいろいろな分野について体験的に理解してもらうために、簡単な課題を提示することがあります。今回は、人間の思考と問題解決の話をするときに大学生に解いてもらっている簡単な問題を紹介しましょう。以下の問題は、小学校で習う筆算の応用問題です。正解は、下に書いてありますので、皆さんは正解にたどり着く途中の方法を考えてください。

<問題>

GERALD

   +DONALD

  ROBERT

 上の各アルファベット文字を数字に置き換えると、実際の計算式が成立します。さあ、各文字はどのような数字になるでしょうか? ただし、各文字は0~9までの異なる数字に、それぞれ対応します。つまり、同じ文字は同じ数字ですが、異なる文字が同じ数字になることはありません。そして、今わかっている条件は、D=5ということだけです。

 

<正解> T=0、G=1、O=2、B=3、A=4、D=5、N=6、R=7、L=8、E=9

 

 さあ、いかがでしたか。正解にたどり着くことができましたか。足し算を筆算で解く場合、1の位の上下を足し、次に10の位の上下を足し、さらに次は100の位の上下を足すというように、右から左に足し算を進めていくように小学校で教えられたと思います。しかし、そのやり方が上の問題を解くときには問題解決の構えとしてマイナスの効果をもたらし、問題解決を遅らせることになります。

 

 右から順に足し算を進めていくと、D=5とT=0までは解けますが、その後は困ってしまいます。そこで、発想の転換あるいは思考の柔軟性を発揮して、左から進めたり、真ん中から進めたりして、いろいろ考えることが思考力を伸ばすことになります。

 

 正解にたどり着けなかった人にヒントを教えましょう。左から2つめの万の位に注目してください。E+O=Oとなっています。この式を満たすEは0(ゼロ)以外に何があるでしょうか?

 

(経済学部 前田)

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