昨日に引き続き、学芸員課程の実習生がフィールドスタディとして実施した博物館館園実習のレポート、2人目をお届けします。
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私は博物館館園実習で倉敷埋蔵文化財センターに5日間行ってきました。倉敷埋蔵文化財センターは、出土遺物を陳列した展示室や収蔵庫をはじめ、遺物の科学的保存処理を行う木器・鉄器保存処理室、遺物整理室などがある博物館類似施設です。私は小学6年生の時の遠足で初めて埋蔵文化財センターに行ったときに、展示されている弥生時代の竪穴住居や土器の復元を体験できるパズルに夢中になり、それがきっかけで私は考古学が大好きになりました。考古学を好きになるきっかけを作ってくれた倉敷埋蔵文化財センターで博物館実習ができると決まった時はとても嬉しかったです。
1日目には土器の洗浄や注記、パズルによる接合体験、貝塚から出土した貝や骨の分類をしました。土器の洗浄というのは、発掘調査で発掘されたそのままの状態の土器には土がついていて汚れているので、ブラシを使って土が残らないように洗い流す作業ですが、大変根気がいる作業でした。土器パズルによる接合体験は立体ジグソーパズルのような感じで難しかったですが、とても楽しい時間でした。
2日目には市内史跡の見学と石膏復元を体験させていただきました。史跡の現地調査では、楯築遺跡と箭田大塚古墳を見学しました。どちらも一度も行ったことがない遺跡だったこともあり、写真でしか見たことがなかった場所を生で見ることができ、詳しい解説もしていただき、大変貴重な経験になりました。また、普段は鍵がかかって入ることはできない古墳の石室内に入ることができた時はとても楽しかったです。
3日目には2日目に続いて土器の石膏復元と古代の銅鏡づくりのワークショップをさせていただきました。石膏復元とは、土器の欠けた場所を石膏で穴埋めして元の状態に復元し、わかりやすく見えるようにする作業です。土器の型を取り、石膏を土器と同じ厚さに削り、形を整えてから色を塗ったのですが、この作業とても難しく、石膏がうまく型通りにならずやり直しになったり、石膏を削る際に力が入りすぎて石膏を割ってしまったりと、何度も失敗してしまいました。色を塗る作業も紙の上で塗れば似た色になっているのに実際に塗るとあまりにも色が違いすぎてとても難しかったです。
4日目は土器の実測や実測図のトレース、古銭の整理と土器の拓本作業をしました。実測図のトレースは、太さの違う専用のペンを使って書くのですが、とても細かく書かなくてはならない場所もあり難しかったです。
最終日の5日目には古銭クリーニングと勾玉づくりのワークショップをしました。古銭にこびりついた錆をブラシで擦って取る作業だったのですが、力を込めて擦らないと錆は取れず次の日に筋肉痛になる程大変な作業でした。しかし錆が取れて文字が見え、いつの時代の古銭なのかがわかった時は達成感を味わうことができました。
この5日間では埋蔵文化財に特化しためったにできないようないろいろな体験をさせていただきました。こうした体験をしたことで博物館での展示物の見方も変わり、以前よりもさらに博物館を楽しむことができるようになると思いました。コロナ禍で大変な時期に実習を受け入れていただいた倉敷埋蔵文化財センターの皆様、ありがとうございました。
(経営学科3年 皆木瑠菜)

考古資料の整理作業実習(貝塚出土資料の分類作業)
展示解説実習