
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。
「価値づくりの未来: デジタルが破壊する経営論理」
一橋大学大学院国際企業戦略研究科 准教授 藤川 佳則 氏
今日の夕学は「価値づくりの未来:デジタルが破壊する経営論理」と題して一橋大学大学院国際企業戦略研究科の藤川佳則先生のお話でした。今の世界経済はサービス化が進んできており、産業の垣根はあいまいになってきていると言われていました。その中で「価値づくり」は、モノ中心からサービス中心に移り、これからはお客さんと協力して価値をつくっていく「価値共創」をしていくべきという内容でした。
今は、第何次産業化かと言われてパッと答えることが出来なくなった時代ともいいあらわせます。例えば今回のお話であったようにiPhoneやiPodをつくっているアップルは第何次産業ということが出来るのでしょうか。携帯電話や音楽プレイヤーをつくっていることを考えると第二次産業ということができます。しかし、アイクラウドやiTunesの運営をしていることをみると第三次産業ということができるのです。このように産業の垣根は崩壊して組み合わせて企業は成り立っています。
今回のお話でいいなと思ったアイデアは、LEGOが行っているシステムです。レゴを購入して遊んでいるユーザーが自分で作ったものを見せることができる場所をネット上に設けています。そして他のユーザーから10000いいね!がきたら新商品をつくる会議にかけられ、実際に販売までいくことができたなら売上の一部を投稿したユーザーに還元します。このシステムではユーザーと企業が新しい遊び方をともに作っています。つまり「価値共創」しているのです。
「価値創造」を達成するためには、今置かれている状況を当たり前と思わないことが大切だと思います。製造業であれば、注文があった製品を作って、ただ卸せばいいという思考から離れて、自分の会社は「何」を売って、顧客は「何」を買っているのかをしっかり考える必要があります。だから、私たちは、その前の段階である考え方の引き出しを増やさなければなりません。そのために新しい分野のことについて知り、新しい人と接したりして自分の中の当たり前を壊していく必要があると感じました。

感想担当:おのっち 主に夕学講座準備から運営のお手伝い。 にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。




