7月21(日)玉野市の玉野産業振興ビルで行われました「未来の港と海に想いをつなぐ!」のボランティアに本学学生7名が参加してきました。
このセミナーには、小学生とその保護者の方61名の参加者があり、地元の漁師さんによるタイのさばき方の実演から、刺身の試食、そして海の勉強会でした。勉強会の先生は、本物の漁師さんの邦美丸さん(富永邦彦さんと美保さん)でした。学生の皆さんはボランティアに行ったつもりでしたが逆に、本物の漁師さんの一言一言に確かな重みを感じ、無駄がなく、キビキビした動きには感動させられていました。
会場の外にはチヌがいました
鯛をさばく様子 迫力満点!
ボランティアに参加した経営学部経営学科 森原太陽さんの感想からその場の様子をお伝えします。
「7月21日に岡山商科大学のメンバーでボランティアとして邦美丸さんによる「未来の港と海に想いをつなぐ! たまののマナビ 漁師が先生に!!」ワークショップに参加しました。
まず始めに、参加した小学生に配るためのお土産作りで、海に関するグッズ数点をファイルにまとめ、袋に入れるという作業を行いました。数人での作業にもかかわらず、チームワーク、役割分担、周りの状況を見ながらいかに作業を効率よくできるかが求められていて、なかなか難しくこれだけのことでしたがいろいろ考えさせられました。
イベントが始まるとスタッフの方から「ボランティアの学生さんも今日は一緒に学んで帰ってください」と言われ、ボランティアをしながら海で起こっている様々な問題について理解を深めることができました。中でも邦美丸さんが早朝に獲られたばかりの真鯛を目の前で捌いているのを見て、しゃもじという家庭にあるもので鱗がとれることや包丁の入れ方など具体的なことを学べて、さらに鳴門骨を実際に見ることができ、とても有益な時間でした。
ワークショップでは邦美丸さんが実際に行われている受注漁、底引き網漁や瀬戸内海で捕れる魚、海のごみ問題などについてパワーポイントを用いて発表されました。スライドには映像が入っていたり、クイズ形式になっていたりと様々な工夫がしてあり、子どもたちも楽しく学べていて、質問タイムでは積極的に手を挙げている姿が見られ、とても素晴らしい内容でした。プレゼン資料の作り方も勉強になりました。特に印象に残ったことは、内陸にゴミが捨てられたとしても雨で用水路や川からゴミが流れ、最終的に海に流れ着く可能性があるということと底引き網漁で洗濯機が引き上げられたことがあるという話です。また地球温暖化の影響や漁師の後継者問題などが深刻になっていることも改めて感じることができました。ワークショップの後は実際に学んだことをもとにグループディスカッションを行いました。私は小学生の補助を行っていたのですが、みんな自分なりの言葉で思ったことや感じたことを書いていたり、お話に登場した魚の絵などを描いていたりして、とても楽しく考えをまとめることができていたと思います。最後にグループの代表者を決め、前で発表をしてもらい、意見共有してイベントが終わりました。
このイベントを通じて、私は海でのゴミをなくすためにはどのようなことに気をつければ良いのか、魚たちの生態系を維持するためにどんなことをするべきなのか深く考えることができました。実際に現地に赴き、話を聞けたからこそ身になる体験ができたと思うので、これからも積極的にボランティアに参加していきたいと思います。」
ワークショップの様子「小学生は元気がいい」
プレゼンテーションの様子「しっかりした考えを持っています」
付箋紙をベタベタ貼りながら
最後には記念撮影
ボランティアのあと玉野の歴史の紙芝居を見せていただきました
<経営学部商学科 教授 吉田 信>