今年、岡山商科大学から多くの学生が教員採用試験の1次試験に見事合格し、素晴らしい成績を収めました。彼らの努力と熱意が実を結び、多くの学生が次なるステップへと進むことができたことを心から祝福いたします。そんな彼らの「教職に対する志望動機と教育にかける思い」、「採用試験に向けた学習方法と戦略」、「どのような教師になりたいか」についてコメントを寄せてもらいました。彼らの体験談が、これから教員を目指す学生たちの励みとなれば幸いです。
<経営学科・4年・寺下暖人さん(商業)>
・教職に対する志望動機と教育にかける思い
私が教職を志望した理由は、人に教える楽しさと同じ目標を達成した時の達成感が共有できるからです。高校生時代に検定前の補習で同じクラスの友達に勉強を教えていた時に「教え方がわかりやすい」「教えてもらったところできた!」などと喜んでくれた姿を見て、教えることの楽しさ、喜んでもらえることへのやりがいを感じ、これを仕事にしたいと思ったことが教職を目指したきっかけです。
教育にかける思いは、誰も置いていかない授業づくり、学級づくりをしていきたいと思っています。そのためには、自分一人ではこの状態をつくることはできないと考えています。そこで自分が高校生時代の先生がしていたやりかたである、勉強ができる生徒に先生役を頼むことで先生がクラスに1人ではなく2人3人と増えていきクラスで勉強についていけない生徒がわからないままになることが減り、誰も置いていかないクラス、授業づくりができるようになると考えています。
・採用試験に向けた学習方法と戦略
自分は1年生の時から、就活、面接を想定して何か大学生活で胸を張って言えることを何かしようと考えていました。その時にアルバイト先の社員さんから、「バイトリーダーをしないか」と誘われ、「これなら面接で言えることになるかもしれない」と思いバイトリーダーを3年、2024年11月から副店長をすることになりました。この経験はとても面接でも好印象でした。筆記試験では、3年生の前期から商大内である教員採用試験対策講座を受け、毎週必ず試験問題を解いて、解答解説まで作るという方法で勉強しました。毎週勉強することで勉強する習慣が付き、学習内容の定着にもつながりました。
・どのような教師になりたいか
自分はだれからも尊敬され、自分がいない場所でも話題に上がるような教師になりたいと考えています。こう思うようになったきっかけは、どんな先生がいい先生だったかを自分で考えたとき、友人と話している時にふと話題に上がってくる先生ほどいい先生だった印象が強いと思ったからです。

吉田信先生と寺下さん
<経営学科・4年・豊田我功さん(商業)>
・教職に対する志望動機と教育にかける思い
高校時代に教師である伯父の働く姿や生徒から信頼されている姿を見て、教職に憧れるようになりました。生徒に学ぶことの楽しさを伝えられるように、生徒が楽しみながら学ぶことのできる授業ができるように頑張っていきたいです。また、生徒ひとりひとりの個性を伸ばす教育に取り組んでいきたいです。
・採用試験に向けた学習方法と戦略
教員採用試験に向けて、過去問を活用して勉強しました。過去問を何年分か解いてみて、問題の傾向から出そうな分野を重点的に勉強しました。また、計算問題と教職教養が苦手だったので、教科書や参考書を使って苦手な分野を中心に勉強しました。
・どのような教師になりたいか
生徒や保護者、地域の方、他の先生方から信頼される教師になりたいです。そのために、教職に対する強い情熱や教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感を大切にしながら教師という職業と向き合い、学び続ける向上心を持って信頼される教師になれるよう頑張っていきたいです。
<経済学科・4年・花谷尚志さん(社会)>
私が教師を志したきっかけは中学時代の恩師の影響でした。その先生は私の成績が上がらず、悩んでいた時に休み時間や放課後などに時間を作って一から丁寧に教えてくださる先生でした。私もその先生のように生徒のことを第一に行動できるような教師になりたいと思ったことがきっかけです。そこで、教師となるために受けなければならない教員採用試験に臨み、運よく採用候補者に登録されました。教員採用試験を受けるにあたって、私は面接のような改まった話が苦手なため、一次試験の面接が免除になる「教師への道」研修を受講しました。また、専門教養の対策として高校時代に勉強していなかった高校レベルの日本史や地理を特に勉強しました。教員採用試験を受けて専門教養は中学レベルの内容または高校レベルの基礎的な知識を問われる問題が多くあったと感じたため、これから教員採用試験の勉強をする人には一つのことを詳細に学習するというよりは、広く要点を押さえて学習すると効果的であると思います。最後に、私は恩師のように生徒のことを一番に考えて行動できる教師を目指すと同時に、教科の知識や技能だけではなく、礼儀など人としての在り方を考えて生徒とともに成長できる教師になりたいと考えているので応援よろしくお願いします。
南光恭裕先生と花谷さん
<経営学科・4年・原田果歩さん(商業)>
私が教職を志望した理由は、中学の時の先生が私の悩みを真摯に聞いてくれ悩みを解決することができました。そのことがきっかけで、先生という職業にあこがれと興味を持ち、教職を志望しました。また、商業の教員免許を取得しようとしたきっかけは、高校生の時に商業の勉強をしていくうちに生きる上で商業の知識が必要だと感じたからです。私は、生徒の悩みや思いに寄り添える教師になりたいと思います。そして、生徒が学校に来たい・学校が楽しいと思えるようなクラスや学校を作っていきたいと思います。
教員採用試験に向けた学習方法としては、試験の一か月前までは教科書を一通り読み自分の覚えやすい具体例と関連付けて覚えていきました。そして試験の一か月前からは、一日一回分の過去問を解くということをしました。過去問で間違えた単語やわからないものは教科書で調べて覚えていきました。
<法学科・3年・谷崎輝さん(社会)>
私は中学校社会科教員として、学習指導だけでなく生徒の個性や能力を育成し、自らも成長し続けたいと思いこの道を選びました。
岡山市では2024年から教員採用試験(1次・筆記のみ)を受けられるようになりました。私は、試験の5か月前に過去問を購入し勉強を始めることを決意し、問題を解いてみるも撃沈。そこで、過去問の分析を行いました。どの分野が出やすくて、どの分野が出にくいのか。そうすることで、最小限の時間で効率よく勉強を行うことが可能になりました。学校の空きコマや家で時間を見つけては勉強しました。勉強をする上で最も大事なのは、自分の苦手分野を把握することだと思います。苦手分野を把握することで、時間の割き方が明確になり、自ずと勉強の指針が立ちます。
採用試験の勉強は自分との戦いだと思います。教師を目指す方は、是非早いうちから勉強を開始し、合格を勝ち取りましょう!

教職課程で頑張る皆さん。気合を入れて頑張るぞ!