期末試験も採点もほぼ終わり、学生も教員もほっと一息つくタイミングですが、ゼミの最後の行事、刑務所見学です。今年度は播磨社会復帰促進センターにうかがいました。
播磨社会復帰促進センターは全国で4つしかないPFI方式を導入する刑務所でしたが、令和4年からはPFI事業運営が終了し、引き続き民間事業者を活用する刑務所です。
今回は被収容者と同じご飯をいただきました(一食500円)。

この日のメニューは、麦ご飯、大豆ミートと大根の炊いたの、ほうれん草のソテー、マカロニきなこ でした。
立ち仕事で作業する人向けのご飯ということで、麦飯の量がなかなかで。
筆者はもともと食が細いほうなので、男子学生達に半分以上もらってもらいましたが、それでもおなかがはち切れそうにいっぱいになりました。

塩分を抑えるために、汁物をやめたり、お菓子などが手に入りにくい環境なので甘みのためにきなこを加えたり、現場の方の工夫がしのばれました。
食事の後は、じっくり刑務所内の作業場や生活の場を見学させていただきました。作業内容には地元の高級名産品にかかわるものや、パソコンでアプリ開発などもあり、数十年前とは隔世の感があります。
周知のように、2025年6月からは拘禁刑が導入され、刑務所内処遇は大きな転換点を迎えようとしています。民間の力も活用しながら、社会生活に適応する力を養成する創意工夫がこれまでとは比較にならないくらい必要とされるのでしょうし、そのために試行錯誤する現場の様子が垣間見えました。
参観後は、制度の仕組みをご説明いただき、質問タイムをもうけていただきました。
学生からも次から次に質問が出て、時間が押しに押してしまいましたが(学生達はまだまだもっと質問したかったと思いますが)、大変熱心に説明いただき、非常に充実した参観になりました。
写真撮影スポットまでご提案いただき、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
