中学・高校への出前講義「道徳的ジレンマを考える」

岡山商科大学、法学部・法学科の教授、九鬼一人です。2021/11/6の土曜日、広島県のAICJ中学・高等学校で出前講義を行わせていただきました。

題目は「道徳的ジレンマを考える」。AICJ中学・高校は国際バカロレア教育プログラムに力を入れている学校で、今回の出前講義はその教育の一環という意味もありました。


マイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室」で話題になった、トロッコ問題を前半で話しました。すなわちトロッコ問題のスイッチ事例における1人の死は、「緊急避難の犠牲」と「解釈」できるとして、意思決定における解釈の重要性を説きました。映画「タイタニック」の話を緊急避難(さあ、何だろう!! 検索だ)の例として紹介しましたが、学生諸君には、ちょっと古すぎる話だったでしょうか。

 

後半では、白土三平の「カムイ伝」を引きつつ、福神漬け(やたら漬け)の伝承において、お盆の供物が商品として新しく解釈し直された話をしました。そのように、新しい「解釈」を与えることが意思決定において重要であると、レクチュアしました。

学生からは活発な質問があり、なかでもトロッコ問題のスイッチ事例とプッシュ事例は本質的に同じではないかをめぐって、活発な意見交換がなされました。なお講義後も学生から熱心な質問を受け、九鬼にとっては励みとなりました。学生諸君に書いていただいた熱い感想!! には一枚一枚コメントを入れました。追って返送する予定です。

 

(法学部:九鬼)