岡山県警の方にご講演いただきました

法学部の学生からのレポートです。

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先日、刑法の講義時間に岡山県警察・県民応接課から戸田警部補がおいでになり、岡山県における「被害者支援」についてお話してくださいました。

(※耳が聞こえにくい学生がいるため、口の動きがわかるようフェイスシールド着用で距離をとってお話していただいています)

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 犯罪被害に遭うというのはどんなことなのか。その際、周囲の人の支えがいかに大切なのか。犯罪被害者の抱える様々な課題として、2次的被害についてなど、貴重なお話を聞かせていただきました。

 ご講演の中で特に印象的だったのは、「犯罪被害に遭うことは特別なことだけれど、被害に遭った当事者は何も特別ではない」という言葉です。

この世に犯罪が存在する限り、いつ、誰が被害に遭うかわかりません。私が明日、顔も遭わせたことがない人に殺害される可能性も、この文章を読んでいるあなたが、コンビニに出かけたときに交通事故に遭う可能性だってあるのだと思いました。被害に遭った当事者も、被害に遭うまでは我々と同じように平凡な日常生活を送っていたはずです。

もうひとつ印象的だったお話は、悪気があるわけではない、むしろ慰めるつもりでかけた言葉でも、被害者を苦しめることがあるということです。もし、家族や身近な人が被害に遭ったとしたら、興味本位で根掘り葉掘り聞いたり、被害に遭ったことについて責めたりすること無く、それまでと同じように誠意を持って接していきたいと思いました。さらに、そのような感じ方をしてくれる人が増えたらいいなと思います。そのためには、被害に遭った人達の気持ちを多くの人が知る必要があると感じました。また、私達は、いろいろな人の立場に立って考える多角的な視点、広い視野を持たなければならないと思いました。

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他にも大学生等による社会参加活動(犯罪被害者支援活動)の推進というお話のなかで、私達商大のサークルも参加している「あした彩」という団体の名前もご紹介いただきました。事件には、いつどこで誰が遭うかわかりません。全世代が自分事として考えなければならない問題だと思いますが、私達大学生など若い世代が被害や被害者について考えていることは、これからの未来の日本にとって良いことだと思います。

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(本学の犯罪被害者支援サークル「つぼみ」もちょこっとだけ発表しました)

様々な思いで生きている人がいることを忘れないようにしたいと思いました。

(法学部三年:日野)

 

岡山少年院・岡山少年鑑別所に見学にうかがいました

 今年は、ご令息を少年犯罪によって亡くされた武るり子さんのご講演を12月4日に予定していますので、少年院で勉強させていただくことにしました。少年院のすぐそば少年鑑別所もありますので、少年鑑別所もあわせて見学させていただきました。

 少子化の影響と、少年による犯罪が減少している現在の傾向を反映して、少年院に入院する少年の数は以前と比べるとだいぶ減ってきているそうです。人数が少なくなった分、充実した矯正教育を受け、心の底から反省し、社会のためにも被害者のためにも、また少年自身のためにも、二度と被害を生み出さないようになってほしい、と願わずにいられません。また、そうした被害を生み出さない社会にするために、私達も無関係ではないと思いました。

 本学の学生にとっては、自分達とさほど年齢の違わない少年が入院している施設であり、想像もできない境遇にカルチャーショックを感じる学生も多かったようです。

 あわせてみっちり2時間半以上、懇切丁寧にご説明・ご案内下さった岡山少年院・岡山少年鑑別所の方々に心より御礼申し上げます。

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犯罪被害者支援サークルつぼみ:講演会を開催しました。石黒由美子さん「夢をあきらめない」

つぼみの第2回講演会が開催されました。
今年は岡山県大学生人権啓発パートナーシップ促進事業の採択を得ることができました。

今回は、石黒由美子さんにご講演いただきました。
小学2年生のときに大変な交通事故に遭って、ものすごい努力をされてシンクロナイズドスイミングでオリンピックに出るという夢を叶えられた方です。

(お母様が夜なべして縫ってくださった衣装を示しながらお話くださる石黒さん)

想像を絶するほど辛く、困難な状況を乗り越えた石黒さんもすごいけれど、想像を絶するポジティブシンキングで石黒さんを支え続けたお母様がすごい、と親であり教員でもある筆者は思ってしまいました。

その人が持っている力を信じ、励まして寄り添い続けることは、時としてとても難しいことだと思うのですが、筆者ももそうありたいと思いました。

もう一つ印象的だったのは、アテネで選にもれた石黒さんが「今度は自分のためのオリンピックではなく、支えてくれた人に感謝するためのオリンピックにする」と再度挑戦して、ついに北京でオリンピックの夢をつかんだお話です。自分だけのためにがんばるんじゃなくて、誰かのためにがんばる、と決めたときに夢が叶うという・・・。結局「利他」と「利己」はつながっているものなのだと思いました。

今回も、講演会の運営はほとんどつぼみの学生が行いました。1回生2回生が中心で、実現に向けて初めてのことだらけで、トラブルや葛藤もありましたが、「辛い思いをしている被害者の方・ご遺族の方に寄り添うことの意義を伝えたい」、と思って企画しました。その意義は聴講してくださった方には伝わったのではないかと思います。


不慣れ故、諸方にご迷惑をおかけしたり、不手際もあったと思いますが、無事に終わることができました。関わってくださった皆様、ありがとうございました。

第2回つぼみ講演会「夢をあきらめない~諦めなければ道は必ず開かれる~」

第2回つぼみ講演会を下記の通り開催いたします。
ご都合が良ければ、ぜひお越しくださいませ。

平成30年度おかやま大学生人権啓発パートナーシップ推進補助事業
岡山商科大学 第2回つぼみ講演会
「夢をあきらめない~諦めなければ道は必ず開かれる~」

日時:2018年11月20日(火)10時40分~12時10分
講師:石黒由美子 氏
主催:岡山商科大学犯罪被害者支援同好会「つぼみ」
会場:781教室(7号館8階)

犯罪被害者支援サークル「つぼみ」:WiLLに参加しました。

被害者支援サークルつぼみの田中です。10月7日に大阪で行われた追悼集会、「WiLL~もう一つのこどもの日」に本学の部員含め、あした彩50名で参加しました。

少年犯罪でわが子を亡くされた遺族でつくられた「少年犯罪被害当事者の会」が設立から21年を数え、今年20回目となるWi LLです。支援の輪を広げようという熱い気持ちを強める講演が行われました。

そして、そうした講演は学生ボランティアによって支えられています。その学生さんたちのように、私たちも励みたいと思いました。

11月20日には本学にて、元シンクロナイズドスイミング選手の石黒由美子さんによる講演会を開催いたします。「夢をあきらめない」というテーマです。詳細は後日掲載します。ぜひお越しください。

 

「大学生まちづくりチャレンジ事業」活動報告会(その2)

犯罪被害者支援サークル「つぼみ」の山地です。

2月15日ほっとプラザ大供にて、岡山市大学生まちづくりチャレンジ事業の報告会が行われました。

一部と二部に分かれて行われ、一部では各大学の報告、二部では14グループに分かれ、これからどのような活動を行っていきたいかを大学生同士で話し合いました。

このような場で発表をするのは慣れておらず、とても緊張しました。そしてなにより、他大学が様々な活動をしており、とても刺激をうけ、「私たちももっと頑張らないと!」という思いになりました。

二部では、他大学の学生さんと今後どのような活動を行っていきたいか話したのですが、それぞれ行っている活動がバラバラで、うまく話し合えるか不安でした。しかし、みんな「岡山をよりよくしたい」という気持ちは同じだったので、熱く語り合うことが出来ました。もっと話したかったなぁというのが本音です。

来年度も様々なことにチャレンジしていきたいです!

「大学生まちづくりチャレンジ事業」活動報告会

2月15日(木)に、岡山市 大学生まちづくりチャレンジ事業に採択された学生グループが活動報告会を行いました。

本学からは、犯罪被害者支援として講演会を行った被害者支援サークル「つぼみ」から学生5名が出席し、活動を報告しました。

報告会後は、大学生トークとして、今後の展望を話し合いました。
お世話になった皆さま、ありがとうございました^^

つぼみの動きはこちらをクリック!⇒<被害者支援サークル「つぼみ」

犯罪被害者支援講演会「思いやりで社会を変える。飲酒運転ゼロを目指して!」③

この講演会が開かれることになったのは、本学の学生が、1年前に山本さんの講演会を聴講したことがきっかけでした。山本さんの講演に心の底から感動したその学生は、

「商大でも是非この人の講演会をしたい!みんなに聴いてもらいたい!」

「大学生だけではなくて、もっと若い、中学生とかにも聴いてもらいたい!」

 

と考えて、実行に向けて動きはじめました。本学で犯罪被害者支援サークル「つぼみ」を結成し、教員(筆者)や職員も巻き込み、岡山県警や地域の方にも協力をお願いして、岡山市から事業採択を受けて資金を獲得し、実現に向けて走り回りました。

 

筆者はなかばこの学生を中心とする「つぼみ」のメンバー達に引きずられるように、この講演会の開催に関わってきました。

 

なかなか思い通りにことが運ばなくて、学生達は泣きたくなるようなことも何度かありましたが、いろんな人の励ましやご協力をいただきました。彼・彼女らの活動は全く利他的な動機からスタートしたものですが、そうした経験は彼・彼女らの財産になったのではないかと思います。彼・彼女達の頑張りで、少しでも犯罪被害者支援が発展するといいなと思います。

 

16日は、他大学で活動している学生さん達も、本学に来てくれました。

 

1月17日 犯罪被害者支援講演会「思いやりで社会を変える。飲酒運転ゼロを目指して!」②

1月16日の本学での講演に引き続き、17日には後楽館中学校にて山本美也子氏に講演を行っていただきました。

後楽館中では、中学生ですからみんな飲酒の経験がありません。そこで「よっぱらいめがねでよっぱらい体験」や、お酒に強い体質かどうかをテストする「パッチテスト体験」なども行っていただきました。山本氏のお話のうまさも相まって、おかげで遺族講演会らしくないかもと思うほど盛り上がりました。講演会後は大学生も混じってファシリテーション(グループワーク)を行いましたが、みんな飲酒運転について一生懸命考えて、自分の考えを積極的に述べてくれました。

大学生たちにとっては、中学生と話しあうというのは初めての経験だったので、うまくいくかドキドキしていたのですが、みんなとても素直で率直で、なんの心配もいりませんでした。中学生の皆さんが、帰宅してからおうちの方に、この講演会のことや、感じたことをお話してくれていたらいいなと思いました。

そして、大学生達の企画した講演会に参加することを決断して下さった後楽館中学の先生方には,心から御礼申し上げます。この講演を多感な年頃の子に聴いてもらいたい、という大学生の気持ちを受け止めて下さって本当にありがたく思いました。

みんなで飲酒運転、ゼロ!

それから、ファシリテーションには山陽学園大学の上地ゼミの学生さんも協力してくれました。本当にどうもありがとう!

 

 

1月16日 犯罪被害者支援講演会「思いやりで社会を変える。飲酒運転ゼロを目指して!」①

1月16日、福岡より山本美也子氏をお招きして、本学の一番広い教室である781号教室にて、飲酒運転撲滅にかかる犯罪被害者支援講演会を開催いたしました。

当日はテレビ局3局、そのほか新聞社等報道も集まってくださり、会の様子やつぼみの学生のインタビューも放映されました。

山本氏の講演は・・・簡単に感想を述べることができないのですが、ご令息を亡くした悲しみを湛えながらも、ずっと笑顔でお話され、とても前向きで、若い人の背中を押すような内容でした。また飲酒運転の恐ろしさを、「よっぱらいめがね」などの小道具もお使いになりながら説得力をもって説明され、大変感銘を受けました。つい、自分を過信して、「このくらいなら大丈夫」と思ってしまう。あまりにも普通の人が、ついやってしまうのが飲酒運転の怖さだと思いました。

そして、おそらく多くの人にとって印象的であっただろうと思うのは、

「明日が来ることは当たり前ではない」

「今、生きている今日という日を大事に」

というお言葉でした。漫然と生きていると、「今がんばらなくても、いつかそのうち」、大事な人に感謝を伝えるのも「今でなくても、いつかそのうち」とつい思ってしまいそうです。きっと多くの聴講された方々にとって、思うところがあったのではないでしょうか。

そのほか、岡山の犯罪被害者支援活動に携わる学生達の活動報告も行われました。こんな大勢の前で報告をするのはおそらく初めてだったであろう、1年生のTくん達、緊張したでしょう。お疲れ様でした。