岡山商科大学では、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、世帯収入やアルバイト収入が減るなど、経済的に困難な状況にある学生を支援するため、4月からは学生食堂の一部メニューに補助を行い、100円で食事ができる事業を行っています。
本事業へはその後、岡山ハーモニーライオンズクラブからお米3俵(180kg)の贈呈があり、定食等のお替りのご飯として無料で提供されました。なお、100円定食については、当初は7月までの実施を想定しておりましたが、本学同窓会をはじめ、ご賛同いただいた地域の方々からいただきましたご寄付により、後期も継続して実施する運びとなりました。
さて、この度、実家を出て一人暮らしをする学生を支援しようと、元鏡野町議会副議長で、本学第14期卒業生の中西省吾さんからお米4俵(240kg)が寄せられました。
頂いたお米は、同じく学生支援のため岡山青年会議所様よりお寄せいただいたインスタントラーメン416食分と合わせて、7月1日から学生課窓口で配布することになり、配布に先立って、贈呈式を執り行われました。

学生を代表して、経営学部1年の小谷光平さんが、中西さんが作られたお米を受け取り、「いただいたお米で栄養をつけ、それを活力に勉強・部活動により一層励みたいと思います」とお礼の言葉を述べました。

また、学長から「苦しい生活を送りながらも、学生はそれぞれの目標に向かって頑張っている。卒業生からお米をいただいたことは感謝に堪えない。学生も思いを汲んで充実した学生生活を送ってほしい」とお礼の言葉がありました。

中西さんから「昨年、ウンカ(イネの害虫)の被害により思うような収穫が得られなかったが、近所の方のお米を分けていただいていた。そうしたストックしていたお米を学生の生活支援に役立てられてよかった。学生からの『勉強に励むことができる』という言葉はうれしかった。食味値の高い美味しいお米を存分に味わってほしい」とご挨拶がありました。

中西さんのお米は、青年会議所のインスタントラーメンとともに、同日16時30分から学生課ホールで配布され、友人とともに受け取りにきた経営学部2年生の後藤祐生さんは「アルバイトのシフトが週5日から1日となり、収入が減りとても困っていたので助かります」と嬉しそうに話してくれました。
支援物資は7月1日、2日の2日間で一人暮らしの学生へ先着順で配布されます。
今回、支援を受けた学生が社会人となった後、今度は学生を支援する側となる、そんな輪が生まれることを期待します。