11/28慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「イノベーターたちの日本史:近代日本の創造的対応」

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授、
一橋大学イノベーション研究センター特任教授、
日本元気塾塾長 米倉 誠一郎 氏

今回の夕学は、日本史に残るクリエイティブな偉人のお話とともに、クリエイティブとは何かについて考えることが出来ました。

米倉先生のお話で面白いと思ったことがいくつかあります。一つは「ブジャデ」についてです。デジャブは、始めてきた場所でも依然来たことがあるような感覚を言いますが、ブジャデとは既に知っている事や見慣れたものを違った見方をするということをいいます。新しいことを生み出すためには、この考え方やものの見方は重要だと思いました。既成概念などを一新させるということはなかなかに難易度の高いことに感じます。デジャブを反対から読んでブジャデという親近感のある言葉に置き換えられたら意識することも身近になり、新たなことを見つけられると思いました。

日本の科学の発展に寄与した日本理科学研究所の所長を務めた大河内正敏が行った方策を一つの例としてお話されました。所属する研究者が全員自分より年上だったことで方策に悩んだ末、やりたいと思った研究はとことん研究してもらい、必要な設備があれば、すぐに購入し、しかも日本国内で最も高品質なものを導入したそうです。こうすることで研究者の士気は高まり、たくさんの論文が完成しました。私はこのやり方が、前回の投資の本質の話と結びつき、さらに将来教育現場に立ったとき、個人的な教育理念の参考になると思いました。遠い未来のためにエネルギーを投資していたのです。

今日、クリエイティブな発想が求められる時代で、子どもたちにクリエイティブを要求するだけではなく、自らが柔軟な教育をしていかなければならないと思いました。ブジャデすることを忘れず、様々な視点から物事を見直したいです。そして、生徒や子どもがやってみたいと興味を持ったことにはとことん応援してあげられる教師になりたいと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

11/21慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「投資の本質~人の可能性に投資する~」
レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役社長・最高投資責任者 藤野 英人 氏

今回は、投資の本質とはどういうものかについてお話しいただきました。投資に対する漠然としたイメージがはっきりし、投資の新たな見解を得ることができました。

日本人は働くことが嫌いかもしれない、と藤野先生はお話されました。就労している18~19歳の若者に働くことの意義について、調査した結果、できれば働きたくないと回答したのが28.7%でした。社内での人間関係や労働時間の深刻な状態も原因にあげられますが、藤野先生は、「ブラック消費者」のせいではないか、と指摘されました。飲食店やレジなどで、「お金を払っているのだから、ありがとうを言う必要はないだろう」という冷たい態度の消費者を指します。働くことはストレスと時間をお金に換えることだと考えてしまい、会社も自分も成長する機会を得られませんし、会社を信頼して投資しようという考えも生まれなくなります。働くことが嫌いで会社も信用できず、投資もしない。この悪循環を変えるためには、まず消費者が変わらなければいけないとお話されました。それは「ありがとう」を言うことです。ありがとうの一言で、頑張ってよかった、次も頑張ろうと思い、働くことが好きになり、成長機会を与えてくれる会社が好きになり、会社への信頼が生まれ、投資をするきっかけになるのです。

次に、投資の本当の意義とは、ただお金儲けをすることではなく、「エネルギーを投入して、未来からお返しをいただくこと」だと言われました。エネルギーとは情熱、行動、時間、回数、知恵、体力、運、愛情、お金であり、投資で投入するお金はほんの一部です。未来からのお返しとは、モノ・サービス、感謝、成長、経験、お金です。自分を高めるための自己投資と他人のためにする他己投資があり、勉強をしたり、スポーツをしたり、恋愛をすることすら、自己投資になります。教育、設備、株式、社会に投資することは他己投資になります。そして、ありがとうを言うことは働くことへの意識が変わるので、これも投資の一つだと言われました。

今回のお話で、私は今まさに教育投資を受けているのだと再認識しました。大学から奨学金をもらい、親には生活費や学費を払ってもらい、これが直接、大学や親に返報があるわけではないのに、と思いました。しかし、この投資には親の愛情や、勉強するために大学からの支援があり、私はこれに、感謝と成長と経験でお返ししなければいけないのだと気づくことが出来ました。そして、働くことの意義として、自分や会社の成長のために、自分は何のために頑張っているのか、何のための商品かを考え、目的・目標を定めてアルバイトや勉学に励みたいと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

岡山商科大学ブランディング事業のパンフレット配布

採択頂いた本学のブランディング事業について,産学官連携センターにてパンフレットにまとめました.ご参考頂ければ幸いです.

 

11/7慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「リオ閉会式とCM四方山と近頃ジャパンに、ひとこと。キーワードは『とんちとセンス』」
クリエイティブディレクター  佐々木 宏 氏

今回は、話題となったリオオリンピック、パラリンピック閉会式をプロデュースされた、クリエイティブディレクターの佐々木先生のお話でした。閉会式が誕生した秘話などを聴くことが出来ました。

時間も予算も少ないなかでリオ閉会式をプロデュースされたそうですが、そんな中でもあのような素晴らしい閉会式を作成することが出来たのは、制作グループの柔軟な発想とひらめきがあったからではないかと思いました。佐々木先生は、アイデアは一人でいるときには生まれず、人と会話しているときやグループで話し合っているときに生まれるそうです。アーティストの椎名林檎さんも制作グループの一人で、それまではただ格好良いだけのもでしたが、椎名林檎さんの「東京だからとんちをきかせましょう」という発言で、とんちをきかせた閉会式を作ることにしたそうです。話し合いでは、思いついたことを発言し、それもいいこれもいい、といくつもの意見と融合し、このようにより良いアイデアが生まれるのだなと気付きました。そのためにも、共同作業の場面では自分が思ったことをきちんと言い合える環境が大切だなと感じました。

安倍総理がマリオになって土管から登場するアイデアは、当初、ドラえもんかマリオかの候補が二つあったのですが、マリオの中に開催地であるリオが入っていることからマリオに決定したそうです。このようなところにもとんちが潜んでいたのかと圧倒されました。

講演の中で佐々木先生がお話されたとんちで面白いなと思ったものがあります。年寄りを年より若い人と、言い換えたり、65歳定年を65歳低燃費(現役のようには働けないけど、現役を知恵と経験でサポートする立場で働く)と言ってみたりと、悲観されがちな問題でもとんちをきかせるだけで、考え方、捉え方をがらりと変えることが出来ました。高齢化社会の日本ならではのとんちだと思いました。

途中、リオ閉会式の映像を一部見せていただきましたが、夕学の講演中だということを忘れてしまうくらい、映像に食い入って見てしまいました。このように、多くの人を惹きつけられるアイデアは今回のお話にあったような、とんちとセンスがあってこそ生まれるのだと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

10/31慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「落語家の人育て」
落語家  金原亭 馬生 氏
作家、慶應義塾大学文学部 教授  荻野 アンナ 氏
※本講演は対談と落語一席の講演90分と質疑応答30分の構成です。

噺家の方が講師ということで、冗談を交えつつ、文学の意義や、弟子の教育の変遷についてお話していただきました。また、人を育てることについて新たな発見をすることが出来ました。

お話の中で、「文学部よりも社会文学部の方が人気があるのは、「社会」という言葉がついているだけだからだ」と言われていました。現代の学生は、「社会」という言葉に敏感になってしまっているのかなと思いました。実際、私も「社会」と聞くと、就職に役に立ったりしそうだな、などと考えるほどです。また、荻野先生から「一般的に文学はなくてもよいと思われがちだ」とお話を受けて、金原亭師匠から、ある師匠の名言として「無駄から文化が生まれる」とお話しをされたのを伺い、無駄があるから趣味、文学が生まれ人間らしく生きられるのだと感銘を受けました。文化の発展は国や自身の経済的ゆとりが大いに関係していると思います。落語や文学だけに限らず、音楽などの芸術・文化を感じられる日々があることは有難いことなのだと改めて感じました。

かつて、落語界では「バカ野郎!」と弟子が師匠に頭ごなしに怒られることは日常茶飯事で、さらに、落語業界の弟子だとして門下関係なく怒られるそうです。昔は怒られると、「すみません!」と謝るのが大半でしたが、最近ではある一人の弟子を怒った時、今まで怒られたことがなかったからか、黙りこくってポロポロと涙を流してしまったそうです。時代によって弟子の育て方を変え、また、褒められて育つタイプと叱られて育つタイプとで、弟子の性格によっても育て方を変えているとお話されました。金原亭師匠も弟子と過ごすなかで、一人一人の叱り方、怒り方が分かるようになり、弟子に合わせているそうです。

「何でもいいんだよ。でもどうでもいいんじゃないんだよ。」という十代目金原亭師匠の言葉を聞き、本来の意図とは違うかもしれませんが、私は、何をするにも手段は問わないが、蔑ろにしてはいけない、ということかと解釈してみました。

私は、大学で教職課程を履修していますが、講義の中での話し合いで生徒指導について取り上げたりしています。今まで生徒一人一人に合わせて叱り方や接し方を変えていると、周りから見るとえこひいきしているように見えたりしないかと心配していました。しかし、伝え方が違うだけで、伝えなければならない内容が同じならば、真意を持って伝えられたらよいのかと、今回のお話で気づくことが出来ました。人を育てるという点では教育界と落語界は同じなので、落語界の、一人の噺家として業界全体で育てる、という一体感を教育界でも教育実習などで感じられたらいいなと思いました。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

10/24慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「日本軍の失敗に学ぶ『組織の不条理』」
慶應義塾大学商学部 教授  菊澤 研宗 氏

今回、菊澤先生のお話では、戦艦大和の沖縄特攻など旧日本軍の失敗や日本企業のデータ改ざんを例に、組織の不条理についてお話いただきました。「なぜ個人は優秀なのに組織になると失敗してしまうのか」という問いについて山本七平の空気論や小林秀雄の大和心などとともに考えることができました。

まず、組織の失敗には、黒い空気というものが会議や組織内に漂っていたということが分かりました。その黒い空気とは、損得計算の結果、不正や非効率を維持・隠蔽するほうが得だという点で一致したとき、声に出さずとも空気で分かってしまう、という場面で発生する空気です。「悪い空気の忖度」が「黒い空気」なのかと個人的に解釈しました。

戦艦大和の沖縄特攻の場合、日本軍の劣勢を打開できないと悟り、大和特攻を反対し続ける事前の取引コストよりも、陸軍から水上部隊無能と評価されそれを拭うための事後的取引コストや、米軍の戦利品として見世物にされるほうが屈辱だと感じた瞬間黒い空気が発生し、非合理的な作戦を実行してしまったのです。戦艦大和の温存は事前・事後に膨大な取引コストが発生し、特攻自体が無意味だとしても、海軍にとっては合理的だったとして、大和による沖縄特攻への作戦を実行しました。

しかし、失敗だけではありません。広島カープの黒田投手はヤンキースに残れば20億という年俸があるにもかかわらず、広島へ戻ってきました。これは損得計算よりも、黒田投手が正しいと価値判断した、大和心に基づいたものだと思いました。このような人は組織の不条理には負けず、黒い空気の発生を抑制できる人だとお話されました。

私は、高校生のとき吹奏楽部の部長をしていましたが、幹部会などで黒い空気を感じたことはありませんでした。それはきっと、互いが対等な立場で意見を言い合っている、という意識が潜在的にあったからだと思います。そして、今だから分かることですが、自分たちの行動の取引コストが高くなかったからではないかと感じました。

最終的には、日本人は自分の意見よりも周りを尊重する、つまり「空気」を大切にする傾向があるため、組織の不条理に陥るのだと思いました。それを回避するには自分が正しいと思った価値判断を貫く強さが必要なのだと思います。

 

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

10/3慶應MCC夕学講座

2017年度後期夕学講座がはじまりました。
おのっちに加えて、新たな学生スタッフ(あっすー)を迎え、新体制でのスタートです!
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「エアウィーヴのブランドマーケティング:世界の睡眠を快適にするエアウィーヴの挑戦」
株式会社エアウィーヴ 代表取締役会長兼社長  高岡 本州 氏

品質にこだわりぬいたブランドを作り上げた高岡さんのお話でした。すでに成熟した寝具業界で新たなブランドをつくりあげることの厳しさや、それを乗り越えた戦略、ブランドとはどういうものか、ということについて考えることが出来ました。

高岡さんの企業は、すでに成熟した寝具業界で新たなブランドを作り上げるには厳しいため、既存の企業にはない、徹底した品質を武器に一流ブランドへとのぼりつめました。

始めは「睡眠」=「美」をコンセプトに、女性タレントを起用し広告でブランドイメージを形成しようとされましたが認知度の低い状態では思うように売れなかったそうです。広告だけでブランドは作れないことに気づき、ブランドのためにPRをすること、PRのために実績を作ることを重視する戦略をとられました。トップアスリートや高級旅館に自社のマットレスパッドを導入してもらうことで徐々に実績を積み上げました。さらにアスリート養成所やバレエ学校の学生寮に採用してもらい、健康な人の睡眠データを収集し研究・開発を繰り返し、確かな品質を確立されました。実績も上がり知名度も広がるとエアウィーヴによく似た商品も出てきたと言われました。しかし、技術は真似されても自社の膨大な研究データとブランドはコピーすることが出来ないと断言されました。これは、地道なことでもコツコツと積み上げてきた経験や実績が、まさにブランドの保障となり、自社商品の自信につながっているのだろうと思いました。

私が以前読んだ本には、ブランドとは単に豊かさを誇示するものではなく品質を保証するもの、ということが書いてあり、私もそれに納得していました。今回、高岡さんのお話の中では、ブランドとは歴史やストーリーであると話されました。私は少し意外に思いましたが、高岡さんが行われているブランド作りのための戦略のお話を聴いて、ブランドについて幅広く、新たな見方を身につけることが出来ました。

感想担当:あっすー
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
ムードメーカーで、協働していると周囲が明るくなる学生です。
経営学科1年生

8/2~6 海田天日干し番茶プロジェクトへの協力

海田天日干し番茶プロジェクトさまから依頼を受け、商学科 三好宏教授を担当教員として、8月2日~6日に美作市海田で行われている海田天日干し番茶作りへ学生9名が参加協力いたしました。

室町時代から海田に伝わる伝統製法により番茶を生産。

朝一番は活動前にラジオ体操。

地域の人に教えてもらいながら、お茶を刈ります。

刈った茶葉を大釜で煮出します。

もちろん煮出す用の薪も自分たちで作ります。よいしょ!

煮出したお湯をかけながら天日干し。

できた茶葉は飴色に輝き、とてもいい匂い!

合間には24時間テレビの撮影も。
8月26日(土)19時半~20時の間で放映予定です。ぜひご覧ください♪

暑い中での作業なので、エアコンは天国。

昨年も同様に海田天日干し番茶作りに参加協力し、番茶を自分たちで販売。
そんな1年間の活動の様子を地域の方の前で発表しました。

宿に戻り、晩御飯後、みんなでテレビ。アニメにみんな夢中。

お茶を刈り、煮出し、煮出したお湯をかけながら、天日干し、という行程を3日間行い、最終日にはテントをみんなで片づけて、ホルモンうどんで打ち上げ。今回は海田にあるお茶の工場見学をしたり、花火を見たりと、海田の魅力もたくさん感じることができた活動となりました。番茶を生産することを通じて、「茶畑の維持」、「景観の維持」及び「ふるさと再生」を目的としている海田天日干し番茶プロジェクト
地域の方と学生も、学生からは将来の話や学生生活の話、地域の方からは暮らし(猪やうなぎのとり方など)のお話を伺い、交流を多く持つことができました。海田天日干し番茶プロジェクトの皆さま、誠にありがとうございました!

「湯原温泉露天風呂の日」に参加しました

湯原温泉で、毎年6月26日に開催されている露天風呂の日(6(ろ)・(てん)26(ふろ)の語呂合わせです)に、本学の学生が参加しました。

湯原温泉は、長きにわたって、本学のフィールドスタディでもお世話になっています。今回は、露天風呂の清掃や、巫女役など、貴重な体験をさせていただきました。

まずは露天風呂の清掃から。

本日のメインイベント。湯原温泉郷11か所のお湯を集めて奉納します。ちなみに、巫女役は本学の学生です。

風船を膨らませる学生たち。これがどうなるかというと…

イベントの最後に、みんなで風船飛ばし!谷あいを飛ぶたくさんの風船は、壮観です!

イベントの後は、来場者の方々にアンケート調査をお願いしました。

今後も、湯原温泉を学生が盛り上げていきます!!

社祭り(式内八社の大祭)

真庭市から神輿の担ぎ手募集の依頼があり、「社祭り(式内八社の大祭)」の運営協力をしました。地域の方と共に他大学の学生とまじって、巫女役や神輿を担いで回り、地域の文化や伝統にふれることができました。

実施日:2016年10月9日
場所:真庭市社地区
参加学生:法学科:4名、経営学科:1名、商学科:2名
担当:産学官連携センター