弁護士による講演会を開催しました

 11月13日(木)の4時限目に弁護士の先生方をお招きして講演会を開催しました。これは、法科大学院への進学を志望する学生を増やして法曹人口のすそ野を広げることを目的とした岡山弁護士会のPR活動として毎年開催しているものです。今回は原田優氏(兵庫県弁護士会/本学法学部2011年卒)と新木龍三朗氏(岡山弁護士会)、安彦俊哉氏(岡山弁護士会)をお迎えして、新校舎で開催することができました。

 まず、原田氏から、弁護士業務の内容と魅力・難点について紹介されました。そこでは、弁護士業務の魅力として、①収入がよいこと、②社会的信用が高いこと、③比較的に時間の自由が利くこと、④弁護士しかできない業務(独立業務)があることを挙げられました。それに対し、弁護士業務にはいくつかの難点もあるが、たとえば資格試験を突破する難しさは近年緩和されつつあり、その他の点についても弁護士に限ったことではないのではないかとコメントされました。弁護士業務については新木氏からも、人生の岐路に立たされている当事者の権利の実現をサポートするものであり、ひじょうに広範囲にわたるものであるが、その反面、やりがいが十分にあるものであるというコメントをいただきました。

 また、弁護士への道筋について、新木氏からは、前日(11月12日)に発表された今年度のデータによれば、出願者が約4,000名(受験者は約3,800人)いるうちの1,581名が最終合格を果たしており(合格率は約41%)、そのうちの3分の2が法科大学院を経て合格していることから、法科大学院でしっかりと勉強に取り組むことによって合格が可能であるといえること、社会人経験を経て法曹を志すに至った経歴を持つ安彦氏からは、いったん就職してから法科大学院に入学するルートもあることがそれぞれ紹介されました。

 今回は37名の法学部生・教員が講演会に出席しました。出席者からの質疑を通じて、法科大学院の入学試験でどのような問題が出るのか、法科大学院を修了した後(法曹以外に)どのようなキャリアパスがあるのか、法律を学び始めた段階でどのような点に心がけたかについてアドバイスをいただきました。出席者からは、「弁護士がどんな仕事なのかや実際にあった体験談や普段は聞けないような話も聞くことができて将来への視野が広がりました」「もっと勉学に励みたいというモチベーションが湧きました」などといった感想が寄せられました。

(法学部:白井 諭)

税理士特設講座が始まりました

 去る5月17日(土)に、本学大学院法学研究科が主催する「令和7年度税理士特設講座」が始まりました。この講座は中国税理士会との協定に基づいて開講するもので、租税法の基礎理論にかかわる裁判例の検討を通じて、税理士の方々が租税法の理解を深めることを目的としています。また、法学研究科開講科目「税法特殊講義Ⅰ」と合同で開講することにより、税理士になることを目指して日々研鑽を積んでいる大学院生が租税実務について意欲や知識を高めていくこともねらいとしています。

 今年度は税理士の方々から15名の申込がありました。今後、水野忠恒教授(本学大学院特任教授:一橋大学名誉教授)の指導の下、集中講義の形式で、7月まで毎月2回(合計6日間・15コマ)開講する予定となっています。

 なお、今年度から新校舎で開講することになりました。受講される税理士の方々には、繰り返し受講される方や本学の大学院を修了されている方も少なからず含まれていますが、どなたも新しい校舎が完成していることに驚いておられました。今後もわれわれは「地域と呼吸する大学」として、地域のみなさまに学修機会を幅広く提供することで、地域の発展に貢献していく所存ですが、それとともに、この講座を息の長い交流の場としてご活用くださることも期待しています。

(法学研究科:白井 諭)

岡山労働局長にご講演いただきました

 本学では、毎週火曜4時限目(15:00-16:30)に「法を考える」を開講しています。この科目は、全学科の学生を対象として設置されている一般教育科目(社会力育成科目群:全学共通知識科目群)であり、実務家の経験・専門知識を踏まえたお話に接することで、現代社会や法への関心を高めることをねらいとしています。

 5月13日(火)の講義では、岡山労働局の森實久美子局長に「働き始める前に知っておきたい労働法規」をテーマとするお話をいただきました。正社員であっても非正規職員やアルバイトであっても、「働く」という営みは使用者(雇う側)と労働者(雇われる側)との契約によって成り立つものですが、構造的に労働者は、圧倒的な権限・権力を持つ使用者に対して弱い立場にあることも否定できません。この点について、森實局長からは、労働者の側が不利にならないように使用者の側が守らなければならないルールとして、賃金や労働時間・休暇など、それぞれの場面に関して多様な労働法規が定められているという解説がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当日は71名の学生が受講し、概ね「今後の役に立つと思う」という肯定的な評価が寄せられました。今後は、弁護士の先生方をお呼びして、社会のさまざまな場面と法とのかかわりについてお話をいただく予定となっております。

(法学部:白井 諭)

法学科・第2回入学前スクーリングを開催しました。

 3月19日(水)に、法学科の入学予定者を対象としたスクーリングを実施しました。今回は、全学科を対象として2月にオンラインで開催した第1回目のスクーリングに引き続いて、第2回目のスクーリングとなります。法学科は、先月完成した新校舎(11号館)を使って対面で実施しました。

 今回のスクーリングでは、倉持弘准教授が、野矢茂樹『〔増補版〕大人のための国語ゼミ』(筑摩書房、2018年)を素材とした模擬授業を行いました。そこでは、「質問をする」「要約する」という大学での授業で必要となる技法についての問題演習を交えながら、学びへの取り組み方についてアドバイスをしました。

 当日は55名の入学予定者がスクーリングに出席しました。出席者からは、「講義の90分を実際に体感することができた」「法学部での勉強がどのようなものか知ることができた」「授業の内容が興味深く、以前よりも学びたいという意欲が高まった」「分かりやすい授業だった」などといった感想が寄せられました。

(法学科:白井 諭)

弁護士による講演会を開催しました

 11月14日(木)の2時限目に弁護士の先生をお招きして講演会を開催しました。これは、法科大学院への進学を志望する学生を増やして法曹人口のすそ野を広げることを目的とした岡山弁護士会のPR活動として毎年開催しているものです。今回は新木龍三朗氏(岡山弁護士会)をお迎えして、法科大学院へ進学する意義と弁護士業務の概要を語っていただきました。

 まず、法科大学院へ進学する意義について、依然として難関である予備試験を経るルート(司法試験の合格率4%程度)よりも、法科大学院を経て司法試験を受験するルートの方が合格率が高く(約42%)、司法試験は法科大学院できちんと勉強すれば合格できる試験になってきていると説明されました。また、弁護士の使命については、法律の専門家として、国民の自由・財産・健康などの権利を守る(基本的人権の擁護)とともに、不正が行われないように社会を見守り、人々が安心して暮らせるようになるよう仕事をする(社会正義の実現)「社会生活上の医師」の役割を果たしているという紹介がありました。

 今回は一般教育科目「法学Ⅱ(日本国憲法を含む)」の一コマを使って開催したため、法学科以外の学生にも聴講していただくことができました。受講者からは、「自分は、経済学部ではありますがこのような講義を受講できてとても勉強になりました」「弁護士の仕事を見て色んな事案があり解決していくのは大変そうだなと思いました。今後自分が利用する可能性もあるかもしれないのでこのような事で悩んだ時相談することが出来るのだと知りました。そして改めて思ったのは、自分の専門知識で相手の方の力になって考えそれを生かす仕事はとても良いなと思いました」「あまり弁護士を目指すつもりはなかったが、弁護士もいいかもなと思った」「弁護士の仕事に触れたことで、自分が法を学ぶ意義や将来を考える一つの指針になったように感じました。法律への理解を深め、新たな視点を持って今後の法学の授業を受けようと考えました」などといった感想が寄せられました。

(法学科:白井 諭)

 

一般教育科目「法を考える」を開講しています

 去る4月9日(火)より、毎週火曜4時限目(15:00-16:30)に「法を考える」を開講しています。この科目は、全学科の学生を対象として設置されている一般教育科目(社会力育成科目群:全学共通知識科目群)であり、実務家の経験・専門知識を踏まえたお話に接することで、現代社会や法への関心を高めることをねらいとしています。

 5月7日(火)の講義では岡山労働局(雇用環境・均等室企画調整係)の池田慧氏に「働き始める前から知っておきたい労働法規」を解説していただき、5月14日(火)には、近藤弦之介弁護士(岡山弁護士会)に「“法というものの考え方と使い方” ――法とは道具である――」と題してご講演いただきました。近藤弁護士は弁護士法人太陽綜合法律事務所の代表弁護士として、「法を考える」の科目新設をはじめとして、さまざまなところで本学の運営にご協力いただいています。近藤弁護士からは、裁判を通じて過去の紛争を解決する「裁判規範」だけでなく、将来の紛争を予防し、どのように行動すればよいのかを判断するための「道具(行為規範)」として法を適用・使用することが重要であるという「予防法学・法工学」の考え方が披露されました。

 この科目では前期終了まで、弁護士の先生方から、さまざまな法分野についてご講演いただく予定です。

(法学部:白井 諭)

税理士特設講座が始まりました

 去る5月11日(土)より、本学大学院法学研究科が主催する「令和6年度税理士特設講座」が始まりました。この講座は中国税理士会との協定に基づいて実施するものであり、租税法の基礎理論にかかわる裁判例の検討を通じて、税理士の方々が租税法の理解を深めることを目的としています。また、法学研究科開講科目「税法特殊講義Ⅰ」と合同で開講することにより、税理士になることを目指して日々研鑽を積んでいる大学院生が租税実務について意欲や知識を高めていくこともねらいとしています。

 今年度は税理士・弁護士の方々から16名の申込がありました。今後、水野忠恒教授(本学大学院特任教授:一橋大学名誉教授)の指導の下、集中講義の形式で、7月まで毎月2回(合計6日間・15コマ)開講する予定となっています。

 初日となる11日は、授業終了後に懇親会を開催しました。受講者のなかには毎年お申し込みくださる方も少なからずおられます。もちろん次年度以降、新規のお申し込みも歓迎いたします。われわれは「地域と呼吸する大学」として、地域のみなさまに学修機会を幅広く提供することで、地域の発展に貢献していく所存ですが、それとともに、この講座を息の長い交流の場としてご活用くださることも期待しています。

(法学研究科:白井 諭)

 

弁護士による講演会を開催しました

 11月21日(火)の4時限目に弁護士の先生方をお招きして講演会を開催しました。これは、法科大学院への進学を志望する学生を増やして法曹人口のすそ野を広げることを目的とした岡山弁護士会のPR活動として毎年開催しているものです。今回は原田優氏(兵庫県弁護士会/本学法学部2011年卒)と新木龍三朗氏(岡山弁護士会)をお迎えして、弁護士業務の魅力ややりがいを語っていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、原田氏が弁護士業務の内容と魅力・難点について紹介されました。そこでは、弁護士業務の魅力として、①収入がよいこと、②社会的信用が高いこと、③比較的に時間の自由が利くこと、④弁護士しかできない業務(独立業務)があることを挙げられました。また、新木氏からは弁護士になるための道筋について、今年度(2023年=令和5年度)は約3,900人の受験者のうち1,781人が司法試験に合格して合格率は45%程度となっていることが紹介され、法科大学院でしっかりと勉強に取り組むことが大前提だが、かつてと比べて十分に勝算のある試験になってきているというコメントをいただきました。

 今回は9名の学部生・大学院生・教員が講演会に出席しました。出席者からは「弁護士は税理士業務を兼ねることができるはずだが、なぜ税理士業務をする弁護士は少ないのか」「弁護士業務がAIに取って代わられようとしているという危機感はないのか」などといった質問が投げかけられました。それに対しては、税理士業務では弁護士としての専門知識のほかに税の知識が必要となるために税理士業務をする人が少ない、弁護士業務は依頼者との信頼関係によって成り立つ業務であるため、AIに対してあまり脅威に感じることはないという回答がありました。終了後の感想文では、「様々な事件を取り掛かっていくことで、やりがいを感じれる素敵な仕事だと思いました」「僕は、別の職業に向けて勉強しているのですが、自分も頑張らないといけないと思いました」「税理士を目指している今の自分と重なるものがあるので難易度は違えど、今日のお話を聞いてより努力していこうという気持ちになりました」などといった感想が寄せられました。

(法学部・白井 諭)

税理士特設講座が始まりました

 去る5月13日(土)より、本学大学院法学研究科が主催する「令和5年度税理士特設講座」が始まりました。この講座は中国税理士会との協定に基づくものであり、租税法の基礎理論にかかわる裁判例の検討を通じて、税理士の方々が租税法の理解を深めることを目的としています。また、法学研究科開講科目「税法特殊講義Ⅰ」と合同で開講することにより、税理士になることを目指して日々研鑽を積んでいる大学院生が租税実務について意欲や知識を高めていくこともねらいとしています。

 今回は、税理士会を通じて13名の税理士の方々の申込がありました。今後、水野忠恒教授(本学大学院特任教授)の指導の下、集中講義の形式で7月下旬まで毎月2回程度(合計6日間・15コマ)開講する予定となっています。われわれは「地域と呼吸する大学」として、今後も地域のみなさまに学修機会を幅広く提供することで、地域の発展に貢献していく所存です。

(法学研究科:白井 諭)

弁護士による講演会を実施しました

 11月29日(火)の4時限目に弁護士の先生方をお招きして講演会を開催しました。これは、法科大学院への進学を志望する学生を増やして法曹人口のすそ野を広げることを目的とした岡山弁護士会のPR活動として毎年開催しているものです。今回は原田優氏(兵庫県弁護士会/本学法学部2011年卒)と安彦俊哉氏(岡山弁護士会)をお迎えして、弁護士業務の魅力ややりがいを語っていただきました。

 まず、原田氏が弁護士業務の内容と魅力・難点について紹介されました。そこでは、弁護士業務の魅力として、①収入がよいこと、②社会的信用が高いこと、③比較的に時間の自由が利くこと、④弁護士しかできない業務(独立業務)があることを挙げられました。また、安彦氏も、サラリーマンと比べたときの弁護士の利点として、①転勤や倒産のリスクがなく、独立も可能であること、②スケジュールを自分で決められること、③働けば働くほど収入が上がることを指摘されました。

 今回は法学部生40名が講演会に出席しました。学生からは「民事訴訟はどれだけ時間がかかるのか」「慰謝料の金額はどうやって決まるのか」などといった質問が投げかけられました。また、終了後の感想文では、「やっぱり現役の弁護士の方から聞く話は今までプリントで見ているだけとは全然違い、リアリティのある話だったので、とても興味深くためになる話ばかりでした」「本日の講演会で少しは弁護士という仕事に興味を持つことができて非常にいい機会になりました」「自分も法律系の職に就きたいと考えているので、今回の講演会の話を生かして頑張っていきたい」などといった感想が寄せられました。

(法学部:白井 諭)