7/19慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「人視点からの人材マネジメント~働く人を幸せにする企業が強くなる~」
学習院大学経済学部経営学科 教授  守島 基博 氏

今日の夕学は、人視点からの人材マネジメントとして守島先生のお話でした。これからの時代アイデア勝負になってくるため、モノ・カネ・ヒトのなかで一番重要になってくるものはヒトだと思います。そのような現在において議論されていることは「働き方改革」です。

しかし、守島先生のお話では、今の「働き方改革」の議論は「働かせ方改革」であると言っていました。「働き方改革」の本来の意味は、働く人が意欲と誇りをもって仕事に取組み、仕事を通じて成長し、その結果、人生を豊かにすることを可能にする改革のことです。つまり働く人が自立してやりがいを持ち、ハッピーになるようにするということだと思います。しかし今の「働かせ改革」では、企業目線で効率化を図るだけの改革であると言っていました。

本来の働き方改革をするためには、夕学講座のような社会人教育講座などへの積極的な参加の支援や、一人一人のニーズに合わせた働き方の提供などにより、自立して自分で働き方を選ぶことができるようになるようにすることが大切です。また、一人一人を大切にして、長期的に育てていくことも大切であると言われていました。

今回のお話を聴いて就職セミナーに参加した時のことを思い出しました。その時に仕事で優先するべき事項はなにかという質問を講師の先生から出され、その時あてられた学生のほとんどがお金や、家庭とのバランスを重視したいという意見を言っており、やりがいと言っていた学生は少なかったです。この結果は、今回のお話の中の社会に出て働いている人のデータと類似していると思いました。つまり社会に出てからの「働き方改革」ではなく、社会に出る前の「働く意識改革」も必要であると感じました。

本来仕事や学びは楽しいものです。しかし、自分のやりたい仕事、学びではなかったという理由や人間関係の悪化など、様々な要因が組み合わさり、楽しくないという気持ちになり、やめたいという気持ちに繋がるのだと思います。「働き方改革」や「教育の改革」を行っていっても最終的に行うのは個人です。そのため個人も行動して仕事や学びの楽しさを発信していくことによって連鎖していき質の向上につながると思います。そこで私は今回のお話を聴いて学部にいるときは学びの楽しさを、社会にでて後輩が出来た時には仕事の楽しさを伝えることができる人になりたいと思いました。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生

6/29慶應MCC夕学講座

会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「アンドロイドと近未来社会」
大阪大学大学院基礎工学研究科 教授  石黒 浩 氏

今日の夕学はロボット、アンドロイド研究でよくメディアに出演されている石黒先生のお話でした。

今まで、産業用ロボットが多く作られていたが、これからは人と関わる人型のロボットが多く作られると仰っていました。実際に生きていた人間国宝の方や文豪のアンドロイドを作ることによって、文化や芸術の保存が可能になったり、人間とコミュニケーションをとるロボットによる医療面で活躍が期待されたりしています。

将来、ロボットは人間に受け入れられて、当たり前のようにいるの「だろうか」ではなく、「自分たちでロボットが受け入れられる未来を創る」との言葉から石黒先生のロボット研究に対する熱心さ、一生懸命さ、そして創り手としての覚悟が伝わってきました。

今回のお話で一番印象に残ったことは、人型のロボットによる接客販売の事例のことです。服の小売店でのロボットの活用で、人間の販売員と比べてみても、大差ない販売結果を残したということでした。理由としては、人間よりも嘘をついてる感じがしないことから購入する人が多かったそうです。さらに、購入後の顧客満足度も高かったようです。私は靴の小売店でアルバイトをしています。商品を自分で試すのは勿論のこと、社員の方からお客様への接し方やその場に応じた靴の選び方、また、女性用の靴は女性社員の方から商品の良さや靴を履く状況を教えてもらったりと、靴は人によってサイズだけでなく履く時の状況や気分によって変わると思うので、その時にお越しになったお客様目線で商品が提示できるよう努めています。今行っている事が、将来ロボットにとってかわられると思うと技術の進歩はすごいなと思うと同時に、少し複雑な気持ちになりました。

人口が減ってきている日本では、おそらく今より様々なロボット創られて、社会で活躍し、私たちを支えてくれると思います。しかし、人間のする仕事が奪われるという問題も考えられます。この問題は、以前の夕学で吉川先生が仰っていたように人口減少で人不足が起こっている状況においては相対する問題であり、人不足の方が深刻な問題なので仕事を奪われることはありません。けれど、自分で考えず指示のみで動く仕事はどんどんロボットに取って代わられると思います。ロボットに使われるのではなく、その場の状況に応じて自分で考え、行動できる自律した人になりたいと思いました。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生

6/21,23慶應MCC夕学講座

今回は、6/21吉川先生、6/23坂井先生の2本立てでお送りします。
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「人口減少とビジネスチャンス」
立正大学経済学部 教授、東京大学名誉教授  吉川  洋 氏

日本は年々人口が減っており、100年後には人口は今の半分などと言われています。また少子高齢化問題はよく話題となっています。今日の夕学は、人口減少とビジネスチャンスとして、吉川洋さんのお話でした。

吉川さんはまず、今日本で起きている人口減少は、出生率が上がっても止めることはまずできないと言われていました。それは、出産できる人が減りすぎたからです。しかし、よく言われている人口が減ることによって、経済成長が低迷するという意見を真っ向から否定されました。

何故だろうと思い、話を聴いていくと人口減少は確かに経済成長のマイナス要因にはなる。だが、一人当たりの生産、消費が上がれば人口が減っても経済成長はするというものでした。生産量=時間×質のようなことだと思いました。また、こういった数式の中から見えてくるものはまだまだ沢山あると思うので、これからそのような視点でも物事を考えることをしていきたいです。

そこで一つ考えことは、昔はタダで飲んでいた水を今はお金を出して買って飲んでいます。こうした元々タダだったものを今すぐ飲みたいという行動や、安全なものを飲みたいというニーズに応えたことによって、消費者はお金を出して買っています。そういった昔はあり得なかったことを当たり前に変えていくアイデアが生み出せるように、まずは、もっと様々な人の話を聴き、吸収して知識の基礎を作る必要があると思いました。そして、その知識を組み合わせてイノベーションを起こせるようなアイデアを生み出していきたいです。


「多数決ではない決め方と、多数決の正しい使い方」
慶應義塾大学経済学部 教授  坂井 豊貴 氏

今回の夕学では、「決め方」についてのお話でした。私は坂井さんの話を聴く前までは、決め方なんて選挙や国会などで使われている多数決がみんなの意見を尊重していて、一番いい方法であると思っていました。

多数決の問題点は、票が割れることであると言われていました。3人候補者がいて、AとBの意見が同じようなものだと、考えに賛同している人を取り合うためにCが当選するという事例があることを知り、実際の選挙でもこのようなことが起こっており、本当の民意を反映していないことがあります。

また、複数の選択肢がある場合でも、2択でも決め方次第で結果は変わるとおっしゃっていました。つまり人の意見よりも決め方によって結果は変わるということです。だからまずは、皆が納得できるような理屈を伝えることが求められます。そこで決まらなければ多数決などによって決めることになるが、この多数決などの決め方を決めることが最終的な結果につながるので慎重に決めなければならないということでした。

実際に私が所属している大学祭実行本部でもお呼びする芸能人の方など、様々なことを決定する時には最終的に多数決で決めていることがあります。そこで今回の話を聴いてもっと決め方に注目して、その時その時にあった決め方をしていきたいです。また、社会にでるともっと多く、重要なことを決めることが増えると思います。そこでこの決め方でいいのかという疑問を持ちながら行動していきたいと思いました。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生

6/1慶應MCC夕学講座

他の人と違う視点、新しいアイデアを生み出すためには・・・。
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「市場経済における会社と個人のあるべき姿」
政策研究大学院大学 客員研究員(前ミクシィ代表取締役)  朝倉 祐介 氏

今回の夕学は、株式会社ミクシィ(以下、ミクシィ)を1年で復活させた朝倉さんのお話でした。

朝倉さんのキャリアはとても興味深く、中学校卒業後、オーストラリアにある競馬騎手養成学校に入学され、20歳で東京大学に入学。在学中に起業し、卒業後は一度他の企業に就職しましたが、起業した会社へ戻られ、起業した会社をミクシィへと売却したことがきっかけでミクシィの代表取締役社長となり、立て直しを進められました。このような様々な経験から新しいアイデアを生み出すことが出来ているのではないかと感じました。

ミクシィの立て直しのお話で一番興味をもったことは、本当はミクシィには価値があったということです。ミクシィが低迷している時、世間で価値があまりないと判断され、社内でも労働、財、資本のバランスが崩れて危ういとされていました。しかし、朝倉さんの目には、在学中に起業した会社運営で大変なご苦労をされていたからこそ、零細企業としては喉から手が出る程欲しい、とても優良なエンジニア・開発力、130億円のキャッシュ、そして、ミクシィという誰でもよく知っている看板という強さがあると映っていたと言っていました。私も様々な経験をし、陥った状況にのまれることなく、他の人と違う視点、思いつかないアイデアを出せるようになりたいと思いました。

そのためには、「理」「心」「運」の話でもあったように、準備することが大切になると思います。朝倉さんの話では準備していないと運をつかむことが出来ないということでしたが、成功するかどうかは準備で9割決まるという話も聞いたことがあります。

今、私がおかれている大学生という期間は社会に出るまでの準備期間ともいえます。そこで、残りの2年間をどう使うのかをもう一度整理し直し、自分には何が足りないのかを考えて、準備していきたいです。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生

5/25慶應MCC夕学講座

求められるものごとが多くなっている中、時間のバランスに気づいたおのっち。日常生活で「そういえば」と思うこともあったようです。
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「禅とマインドフルネス~現代に求められる自己への気づき~」
臨済宗建長寺派 林香寺住職、精神科医 川野 泰周 氏

昔に比べ人間関係の複雑化や情報が多いためにストレスがたまりやすくなっており、過労死のニュースも多く聞くようになりました。今回のお話は、そういった時代に健やかな時代を生きるための智慧として「マインドフルネス」と「禅」についてでした。

マインドフルネスは一つのことに集中することで、気づきが生まれて、集中力向上、ストレス耐性が向上、創造的思考などの効果を得ることができます。そういった効果を期待して、マインドフルネスを取り組む企業も増えてきたそうです。マインドフルネスの方法は様々あって、お坊さんがやっているような座禅を組んで呼吸に集中する呼吸瞑想から食べることに集中するものまであるそうです。

効率が求められる現在では様々なことを考えながら行動することは必要なことだと思います。そうしなければ時代の変化に対応することが出来ないと思うからです。しかし、ときには速さが求められる時間と、ゆっくり一つに集中する時間との使い分けをすることで、上手にこの時代を生きていくことが出来るのかなとも感じています。

最後に今回のお話を聞いて、私が中学生のときに朝の会でしていた1分間瞑想はマインドフルネスだったのかとふと思いました。それ以降もスポーツの試合などで意識していないマインドフルネスをしていたと気づきました。これからは、意識していないマインドフルネスに加えて、気持ちを切り替えたいときや、集中したいときの前に意識したマインドフルネスをすることによって効率を上げたり、心を豊かにしたりしていきたいと思いました。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
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商学科(FPコース)3年生

 

5/23慶應MCC夕学講座

講座を受講する前までは音楽や芸術に興味がなかったおのっち。けれど、受講後は・・・?
会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想です。

「ピアノの魅力、音楽の力、芸術の力」
ピアニスト 仲道 郁代 氏

今回の夕学講座は、音楽や芸術についてのお話だと聞いており、正直に言うとあまり興味がなかったです。しかし、今回仲道さんのお話を聞いて音楽や、芸術について興味関心が出てきました。

今回のお話で、食わず嫌い・やらず嫌いなど、やったことがないのに難しそう等の理由をつけて自分から突き放すことをやめようと思いました。まずは行動して、新しいことを知ることによって、自分のなかの感覚を鋭くしていきたいです。クラシックのコンサートや美術館にも一度足を運んでみたいです。

次に、感動体験をもっと増やしていきたいと思いました。「感動」という字は、感じて心や体、そして考え方が動くことを意味していると言われており、感動だけが自分を作るのではないけれど、自分をつくる要素としてもっと増やしていきたいです。また、感動することは幸せを感じることが出来ると思います。そこで今まで気づくことのできなかった小さな感動にも気づけるようになりたいです。

最後に、クラシック音楽は耳を傾け、考え、そして想像するというお話から、話を聞くときには能動的に聞いていこうと思いました。これは大学で講義を聞いているときも言えることです。知識を知るだけでなく、その教えてもらった知識をどう使うか、どう活かせるかなどを考えながら聞くことによって、自分を成長させていきたいと思いました。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
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商学科(FPコース)3年生

5/10慶應MCC夕学講座

5月10日(水)の夕学講座から、会場準備や運営をお手伝いしてくれている学生スタッフによる感想を配信してまいります。

今回は感想第1弾。

「行動デザイン~人を動かすマーケティングの新潮流~」
株式会社博報堂行動デザイン研究所
所長 國田 圭作 氏

本日の夕学は、行動デザインについてのお話が伺えると聞き、人間の行動について興味があるので期待していました。今日の國田さんの話をまとめると、モノがあふれていてモノがあまりいらなくなった現在においてモノ発想から抜け出し、モノと消費者をつなぐ行動に注目してマーケティングするべきだといっていたと思います。

その中で一番印象に残ったお話は、人間の「どう」行動するかに注目するというお話です。今までの私は「なぜ」の視点を持つことで気づきが生まれ、新しいアイデアを生み出すことができると思っていました。しかし、「どう」買うか、「どう」使うか、「どう」持つかなど、本当の意味で多方面から物事を見るということはどういうことなのかを知ることができ、考える際のヒントを得ることができました。

第2に、意識を変えるためにはまず行動を変える、アクション・ファーストも大変興味深い話でした。行動を変えることで状況や、価値意識が変わるということです。私自身泣くと悲しくなるという体験はおそらくないと思いますが、笑うと楽しくなることは日常生活においても大変多く、なるほどと思いました。

第3に、行動をつくるためには、「○○をしたい!」という状況をつくることが大切で、その引き金となる「行動誘発装置」を生み出すことが大切というお話もありました。マーケティングを考えるときにはもちろんですが、日常生活を行っていく上でも、「○○をしたい」と思わせるようなちょっとした工夫がいい関係性をつくっていくのではないかと感じました。

最後に今回の講座を聞いて、モノを消費する時にただ消費するだけでなく、そのものがどの行動を促すのか、どの市場にいるのかを考えることが重要だと改めて気づきました。考えることで、アイデアの引き出しを増やしていきたいです。

感想担当:おのっち
主に夕学講座準備から運営のお手伝い。
にこやかな笑顔とナイスな機転で協働してくれる頼もしい学生です。
商学科(FPコース)3年生