〈経済学部通信〉あっ!ここにも商大卒業生

 経済学部では月に2本程度のブログ記事を所属の先生方より募り、〈経済学部通信〉として載せていきたいと思います。初回は有利先生にご執筆いただきました。

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 岡山出身とはいえ10歳頃までしか住んでおらず、45年の時を経て2000年に戻ってきたが、商大の近くのアパートに住み、日常の生活行動の範囲はルーアンやさくら、セブンイレブン、せいぜいレッキー辺りまで。ところが、5年前に退職(今年度復職)し、農村地帯に居つくと、日常の生活とはこんなに幅広く豊かなものであったのかと感じる。

 そのような日々のある日、新幹線で出かけようと、たまたま地元の駅ではなく岡山駅のミドリの窓口で切符を購入した。立ち去ろうとしたところ、切符を発券してくれた制服姿の職員から、「商大の先生でおられた方ですか」の一言。そういえば経済学部Sゼミ生で確かゼミ対抗のプレゼン大会の司会をしたS君と思い出した。

 母親に車椅子が必要となり、対応できる安い車を探しに中古車の展示場へ行ったところ、13万キロ走行済みの軽四が見つかった。話していると担当者は商大出身。結局、安く購入した。その方は、現在、私の住居近くの支店長(中古車)に就いている。その支店長就任時に顔を出すと、隣にある新車の支店長が挨拶に来て、商大出身という。

 先日、新聞販売店が交代するとのことで新しい販売店の店長が自宅に見えた。話をしているとどうも商大卒の匂い。あえて聞いてみると、経済学部Tゼミの出身。長男がある工業高校の野球部(捕手)で3年生。結局、2021年度、商大に入ることになったと、つい先日連絡にこられた。

 4年ほど前だろうか、岡山運輸支局に頼まれて座長をしている協議会で委員の交代があった。会社の役員や組織のリーダーである新任の委員2人から、名刺交換時に、ともに商大出身との挨拶を受けた。

 ほかにも、私が住んでいる集落で短大時代の出身者、同じ小学校区でゴルフ仲間の商大出身者、小さな耕運機を購入した時に担当してくれた付属高校出身者など。

 おそらく、活躍しているもっと多くの商大出身者と日常生活の中ですれ違っているのだろう。それにしても、商大卒業生は、人びとの日常生活の近くで、それを支える様々な仕事に就いているという思いがする。

(経済学部 有利)