11月14日(木)の2時限目に弁護士の先生をお招きして講演会を開催しました。これは、法科大学院への進学を志望する学生を増やして法曹人口のすそ野を広げることを目的とした岡山弁護士会のPR活動として毎年開催しているものです。今回は新木龍三朗氏(岡山弁護士会)をお迎えして、法科大学院へ進学する意義と弁護士業務の概要を語っていただきました。

まず、法科大学院へ進学する意義について、依然として難関である予備試験を経るルート(司法試験の合格率4%程度)よりも、法科大学院を経て司法試験を受験するルートの方が合格率が高く(約42%)、司法試験は法科大学院できちんと勉強すれば合格できる試験になってきていると説明されました。また、弁護士の使命については、法律の専門家として、国民の自由・財産・健康などの権利を守る(基本的人権の擁護)とともに、不正が行われないように社会を見守り、人々が安心して暮らせるようになるよう仕事をする(社会正義の実現)「社会生活上の医師」の役割を果たしているという紹介がありました。
今回は一般教育科目「法学Ⅱ(日本国憲法を含む)」の一コマを使って開催したため、法学科以外の学生にも聴講していただくことができました。受講者からは、「自分は、経済学部ではありますがこのような講義を受講できてとても勉強になりました」「弁護士の仕事を見て色んな事案があり解決していくのは大変そうだなと思いました。今後自分が利用する可能性もあるかもしれないのでこのような事で悩んだ時相談することが出来るのだと知りました。そして改めて思ったのは、自分の専門知識で相手の方の力になって考えそれを生かす仕事はとても良いなと思いました」「あまり弁護士を目指すつもりはなかったが、弁護士もいいかもなと思った」「弁護士の仕事に触れたことで、自分が法を学ぶ意義や将来を考える一つの指針になったように感じました。法律への理解を深め、新たな視点を持って今後の法学の授業を受けようと考えました」などといった感想が寄せられました。
(法学科:白井 諭)
ごめんなさい。「弁護士の先生方」→「弁護士の方」です。今回の講師は一人だけですので……。
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