犯罪被害者支援に関する講演会がありました(5月10日)

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5月10日(水)13:00~

下記の演題にて、法学部の学生(刑法Ⅰ履修者)に講演をしていただきました。

 

演題「警察における犯罪被害者支援~自分たちに出来る支援とは~」

講師:藤原佐千子先生 (岡山県警警部補)

私たちが警察をイメージするとき、犯罪加害者(とおぼしき人)を捕まえたり取り調べたり捜査をしたり、強制力を伴って活動する、強い存在を思い浮かべることが多いと思います。しかし、この講演では、警察が被害者やその家族の方に寄り添い、支援する仕事とその大切さについてお話頂きました。犯罪被害者やその家族の方が、事件の後もどれだけ苦しい思いをしているか、マスコミの取材や裁判等で被る二次的な被害の存在など、私たちが普通に生活をしている上ではあまり知る機会の無いことも詳しくお話いただき、聴講している学生にとっては驚くことも多かったのではないかと思います。

そして、犯罪被害者支援は警察だけのものではなく、岡山では多くの大学生が犯罪被害者支援活動のお手伝いをしていることが紹介されました(本学にも、熱心に活動している学生がいます)。法学部の学生はもちろん、心理や教育について学んでいる学生達が、自分達が学んでいる知識を活かして、創意工夫して活動に取り組んでいる様子を知ることが出来ました。

また、犯罪被害者支援弁護士の存在や、性犯罪に関する刑法改正の話も出て、一年生には少々難しかったかもしれませんが、大変充実した講演会となりました。そして、藤原警部補の、「制度や仕組みがどうであれ、そこに心が伴っていなくては意味がない」という趣旨のご発言は、多くの学生の胸に響いたのではないかと思います。警察官以外の、どんな仕事でも、大事なことではないでしょうか。筆者自身も、肝に銘じたいと思いました。