3月22日、澄み渡る青空の下、本学の卒業式が中庭を舞台に厳かに執り行われました。今年は学部生411名、大学院生8名、合計419名の卒業生が新たな一歩を踏み出しました。春の陽光を浴びながら、卒業生やそのご家族、教職員が一堂に会し、キャンパスには温かな笑顔と感動が広がりました。中庭の桜のつぼみも春の訪れを感じさせるようにふくらみ始め、門出を彩る美しい風景となりました。

式典は開式の辞で幕を開け、厳粛な雰囲気の中、国歌吹奏が行われました。その後、卒業生たちがそれぞれの学びを象徴する学位記を受け取りました。学位記授与では、各学科の代表が壇上に上がり、学長から直接手渡される場面が印象的でした。また、優れた成果を修めた学生には賞状が授与され、その努力と功績が称えられました。
続いて行われた学長の式辞では、「忍耐し、努力せよ、個性を磨き、我が道を行く」という先代理事長の励ましの言葉が紹介されました。この言葉は、卒業生たちがこれからの人生において、勇気をあたえる言葉として心に留めておくべき重要な教えとして伝えられました。また、健康に気を配ることの大切さも語られ、卒業生たちへの愛情と期待が感じられる温かいメッセージが贈られました。

来賓を代表して、一般社団法人岡山経済同友会の梶谷俊介代表幹事よりご挨拶をいただきました。ユネスコの学習権に基づく考え方として、「読み書きや問い続ける権利」、「深く考え、想像し、創造する権利」、「歴史を紡ぐ権利」「教育の手だてを得る権利」、「個人的・集団的力量を発達させる権利」が紹介され、特に、困難に直面したときには個人だけでなく他者と協力することの重要性についても説かれました。卒業生たちにはこの言葉が新たな視点を与えるものとなったことでしょう。

また、学生を代表して法学部法学科の友松杏美さんが謝辞を述べられました。在学中に得た多くの経験を糧に、社会の一員としての責任感を胸に、目標に向かって精進し続けるという力強い決意が語られました。その真摯な言葉は、多くの参加者の心を打ち、式典の印象的な一幕となりました。

閉式の辞の後には、学友会によるスケッチブックリレーの動画が上映され、教職員から卒業生へのメッセージとお祝いの言葉が紹介されました。また、学友会は式場から退場する卒業生たちを花吹雪で祝福し、Pフラワーの贈呈やフォトスポットの設置など、思い出づくりに大きく貢献しました。卒業生たちはそれぞれの思いを胸に、友人や家族とともに特別なひとときを過ごしました。




419名の卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。それぞれの新たな旅立ちが輝かしいものでありますよう、心からお祈り申し上げます。学び舎で培った知識と経験が、これからの未来を切り拓く力となることを願っています。