【犯罪被害者支援部つぼみ】第26回WiLL「私たち遺族にとってWiLLとは〜26年を振り返る、子どもたちが残したもの〜」に参加しました

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3月9日、大阪市立西区民センターにて開催された第26回WiLL「私たち遺族にとってWiLLとは〜26年を振り返る、子どもたちが残したもの〜」に参加させていただきました。

今年が最後の開催となるWiLL。今後は武さんをはじめとする「少年犯罪被害者当事者の会」の方々のお話を直接聞く機会もなくなるため、非常に貴重な場となりました。武さんは26年間WiLLを開催され続け、また以前本校でも講演して頂いたご縁もあるように、被害者遺族として少年法の課題や少年犯罪の理不尽さを全国に伝えてこられました。

大阪へ向かうバスの中では、他大学の学生とグループワークを行い、犯罪被害者支援について意見交換を行いました。もし自分の身近な人が被害者になったら、自分が当事者になってしまったらそれぞれの立場に立ったとき、どのような対応が求められるのかを話し合うことができ、とても学びの多い時間となりました。また、他大学で行われている支援活動も参考になり、今後の「つぼみ」の活動に活かせるヒントも得ることができました。

イベントでは、「少年犯罪被害者当事者の会」の方々が、これまでに経験された深い悲しみや悔しさを語ってくださいました。少年法が被害者にどれほど寄り添えていないのか、加害者からの損害賠償が長年支払われない現実など、未だ解決されていない問題について議論されました。

事件から20年以上が経った今もなお、加害者への賠償請求のたびに当時のことを思い出し、涙ながらに語られる姿がとても印象的でした。年月が経っても消えない苦しみと向き合い続けるご遺族の姿を前に、つぼみと自分自身がこれから行っていくべき支援と、被害者をつくらない社会をつくることの重要性を実感しました。

被害者支援において何よりも大切なのは、「寄り添う姿勢」だと強く感じました。制度や支援の仕組みももちろん重要ですが、まずは被害者の声に耳を傾け、その痛みを理解しようとする姿勢が、支援の第一歩だと思います。今回の経験を通して学んだことを忘れずに、これからの活動に繋げていきたいです。

今回、大阪に行くにあたり、バスを手配いただいた岡山北西ロータリークラブの皆様、様々なご支援を頂きました岡山県警の犯罪被害者支援室の皆様、そして、何よりもイベントを実施した少年犯罪被害者当事者の会の皆様、WiLLの皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。今後も大学生の視点からできる支援を模索し、積極的に参加していきたいと思います。

 

(法学部3年:土田 )

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