2月15日(土)に岡山理科大学にて、あした彩の卒業イベントが行われました。
今回のイベントでは、高田香(たかだかおり)さんをお呼びして公演をして頂きました。

高田さんは平成28年2月15日、当時7歳だった、長男の高田謙真(たかだけんしん)くんを交通事故で亡くされた交通事故の被害者遺族です。卒業イベントの当日は謙真くんの命日でもあり、高田さんは今後必要となる、より全国規模での新たな被害者支援活動や交通事故防止活動の方法を強く伝えてくださいました。
また、謙真くんが生前育てていた朝顔の種を交通事故防止のシンボルとして、今後このような悲惨な事故が起きないよう全国に配っている「けんちゃんの朝顔」という活動も行われており、岡山商科大学を含め全国の学校や警察署などで毎年花を咲かせています。
高田さんの公演後には、あした彩加盟校や岡山県警から集まった朝顔の種を全員で収穫しました。収穫された種は来年以降も「けんちゃんの朝顔」が交通事故防止のシンボルとして繋がるよう、全国に配られます。

卒業イベント内では、人形劇の披露やホンデリングの成果発表など、あした彩の1年間の活動報告に加え、新しい執行部への引き継ぎなどが行われました。
最後に県警本部の方から、1年間を通してあした彩内で特に犯罪被害者支援活動に尽力された3名が表彰され、つぼみからは部長の硲が表彰されました。
つぼみの部長としてだけでなく、あした彩の一員としても犯罪被害者支援活動に積極的に参加されました。1年間本当にお疲れ様でした。

犯罪被害者支援という活動は、被害に遭われた方やその遺族の方に向けての支援活動なので、一見真面目で硬い印象を受けます。ですが高田さんはそのような真面目な支援活動だけでなく、皆が一緒に笑顔で楽しんで前を向けることを第一に考え、講演中も常に笑顔でおられました。犯罪被害者支援は正解がない活動ではありますが、被害者の方が一緒に前を向いていけることが本質であることを忘れず、今後も学生という視点から少しでもできることを模索し活動していきたいと思います。
(法学部2年:土田)