8月4日(日)にピュアリティまきびにて行われた、清家政明さんの講演会に参加させていただきました。

清家さんの娘である千鶴さんは東日本大震災の次の日の勤務中に、部下である男によって刺殺され36歳という若さで亡くなりました。
千鶴さんは震災地域と離れた場所に暮らしていたため、震災当日無事を伝えるメッセージが届いた時、清家さんは安堵したそうです。
しかし翌日の朝、県外にいく予定の清家さんを心配してくれたメッセージが最後の会話となってしまいました。
清家さんは、「殺人は、被害者になんの落ち度もなく唯々加害者の勝手な屁理屈による最低の行為。然らばせめて極刑をもって被害者の冥福を祈り、名誉を守ることが残された者の願いであり、人間社会のモラルではないか。」という思いで裁判などに臨んだそうです。
清家さんは現在、自分のような思いをする人が少しでも減るようにと犯罪被害者支援に尽力されています。
特に、清家さんが裁判に臨む際に集めた裁判の手続きに関する専門書や小説などの本棚の設置を行なっておられ、これらは犯罪の被害に遭った方や被害者支援に関わっている人たちの助けになっています。
今回の講演をきいて、改めて命の大切さを感じるとともに命のもろさについても考えさせられるきっかけになったと思います。
清家さんもおっしゃっていましたが、犯罪被害者という存在は何も特別なものではなく、誰もがなり得る可能性がある。そのため、被害者支援がごく普通のものであるという認識をより多くの人が持つことで被害者のことをもっと理解できたり、その人にあった寄り添い方ができる社会ができると思います。
このような意識を持ってこれからも活動を続けていきたいと思います。
また、今回の講演会でホンデリングの活動もさせていただきました。たくさんの本を寄贈していただき、本当にありがとうございました。
この活動も引き続きやっていくので応援よろしくお願いします。 
(法学部3年:硲)