商学科では授業やゼミにおいて,教室を離れて現場で活躍する方々の話を聞いたり,観察やインタビューを通じて地域の実態を調査,研究するフィールドスタディを実施しています。ここでは,本年度実施された商学科のフィールドスタディをいくつか紹介します。
まずは,昨年の11月末に実施したテーマパークデザイン論について紹介します。
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2021年11月27日から28日にかけて,テーマパークデザイン論を実施しました。例年,夏休みに3泊4日で実施しているプログラムですが,本年は新型コロナウイルスの影響もあり,この時期に期間を短縮して実施しました。
実施場所は,徳島県神山町。ここでの実習は本年度で7回目になります。
神山町は,全国でも数少ない農村移住が積極的に行われている町として有名で,今回の実習では実際にどのような取り組みが行われているのか,そしてどのような人々が活動をしているのか,学生がそれぞれにテーマを設定して調査活動を実施しました。
初日は,神山町出身者で一時期は町を離れていたものの,最近になって町へ戻って飲食店を経営する谷さんに昼食をとりつつお話を伺いました。
次に,地域づくり活動のきっかけとなったアートツアーに参加。神山町ではアーティストイン・レジデンス(KAIR)という,海外や日本からアーティストを募集し,地域の人々と協力しながら美術作品を作り上げる活動をしています。

その後は,地域づくり活動の中心的な役割を担ってきたNPO法人グリーンバレーの竹内さんより,これまでの活動についてお話を伺いました。
宿泊はこの町で働こうと考えている人や視察に来る人のために作られた,WEEK神山にて。ここの施設を経営する神先さんは,この町で長らく行われている就労支援事業である「神山塾」の卒塾生でもあります。夕食後には,神先さんより神山塾やご自身の経歴についてお話しいただきました。

2日目は,まず神山町に移住してカフェを経営し,その後グリーンバレーの理事長になった中山さんからお話をいただきました。

本日の昼食は,その中山さんが以前に経営していた粟カフェにて。

午後は,神山町への移住において最も注目を集めたサテライトオフィスの見学。神山町をはじめとする徳島県ではネット回線が充実しており,これがIT企業が神山町に事務所を構える要因となりました。

今回の実習は1泊2日と短い期間でしたが,どの学生も少ない時間で多くの情報を吸収しようと真剣に取り組んでくれました。神山町での経験が,今後の学生生活や社会生活に役立ってくれることを期待します。
(担当 商学科・大石)