2021年度学術講演会

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去る12月14日、岡山商科大学学会主催の学術講演会が行われました。

昨年度は新型コロナウイルス感染拡大により中止となったため、2年ぶりの開催となります。

 

本年度は神戸大学大学院経済学研究科准教授の佐野晋平先生に『子どもの貧困と人的資本政策』という論題でご講演いただきました。感染症対策のため佐野先生にはオンラインで講演していただき、学内の会場で人数制限を設けて視聴するという実施方法になりましたが、ほぼ定員いっぱいまで参加者が集まる盛会となりました。

 

講演の中では主に以下のような論点が説明されました。

  • 日本では低所得者が増加していて所得格差が拡大傾向にある。
  • 特に大人1人世帯での子どもの貧困が諸外国と比べ深刻である。
  • この状況を脱するための一つの方法は教育であり、教育は子ども本人の能力や知識、技能を高めるだけでなく、長期的には社会全体にも重要である。
  • 行政から家計への金銭的な援助は必ずしも学力を高めるのに有効ではない可能性がある。

全体を通して統計データが多く示されており、データを元に現状の分析を行い、政策を考えることの重要さを改めて感じる講演内容でした。講演に参加した学生の皆さんも、データを活用した実証分析がどのようなものなのかイメージが掴めたのではないでしょうか。データを集めて終わりではなく、一歩踏み込んでいろいろな角度から見ることで面白い発見が得られるかもしれません。今後の学習や研究の中で是非取り組んでみてください。

(講演会の様子)

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