岡山県真庭郡新庄村と岡山商科大学地域再生支援センターは2005年4月20日に協定を締結し、「新庄村商大生フィールド調査」や「新庄村インターンシップ事業」など、多くの事業を実施してきました。
近年は、新庄村の地域特性プラットフォームの研究、新庄村の自然環境の保全活動など、地域再生支援センターの枠を超えた新たな活動が増えており、また年間を通じフィールドスタディを円滑に実施できる学内体制とするため、2013年に包括協定を締結しました。
自然環境の保全活動として、2013年から新庄村谷田地区において、美しい自然を次の世代に残すため、環境美化の活動を行っています。本学からは学友 会・大学祭実行本部の学生等を中心に、覆い茂るカヤを草刈り機などで刈り取り、草原に従来から生えていた草花が生育しやすい環境を整備しています。この取 り組みは日本テレビ「24時間テレビ-愛は地球を救う」の協賛活動として番組の中でも紹介されました。

本学と新庄村はこうしたボランティア活動の他、有機農法の指導等で積極的な活動を推進しており、交流を深めています。
また、岡山商科大学では、岡山市との間でESD(持続可能な開発のための教育)に関する協定を締結し、京山地区におけるESD活動への協力などを行っています。 平成26年10月~11月には、「ESD推進のための公民館-CLC国際会議」や「ユネスコスクール世界大会」などの国際会議が開催されました。
CLC国際会議に先立ち、認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)が主催する国際ワークショップ「生物多様性を踏 まえたアジアの持続可能な農山村社会の形成」が10月8日に岡山県国際交流センターで開催され、本学は岡山市と共に運営協力しました。
国際ワークショップでは、インド西北部グジャラータ州のGRAM NIDHIにおいて、生物多様性の保全をコミュニティで実現した取り組みを分析して作成したトレーニング・モジュールについて詳細な説明があり、高齢化問 題などで持続可能性について課題を持つ、アジアの他の国々における適用可能性等について検討を行いました。 その中で、日本の事例として、新庄村において、環境に配慮したアイガモ農法に長年取り組まれた三鴨宏宜さんが、本学経営学部岸田芳朗教授の支援のもと、日 本の事例を報告しました。
質疑応答の中で、学生がフィールドスタディとして、地域の活動に参画していることについて、海外からの参加者から高く評価する意見が述べられました。

2015年8月14日には、小倉新庄村長さんからのお声がけにより、新庄村の盆踊りに参加しました。中国からの交換留学生などが参加し、初めて参加する 日本のお祭りに感激していました。大迫力の花火に続き、元禄時代から続くと言われる6種類の盆踊りを新庄村の皆様と楽しみました。
