2021年度 備前市三国地区農泊モニターツアーおよび農泊体験商品開発セミナー

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2021年度に行った備前市三国地区での農泊関連事業は以下の通りです。
こちらの事業は2022年度も継続して取り組んでいます。

2021年11月12日(金)~13日(土)
備前市三国地区農泊モニターツアー

2021年11月12日(金)~13日(土)に商学科三好ゼミの学生2名と古民家再生会社社長やせとうちDMO職員といったプロの観光関係者6名と共に、備前市三国地区農泊モニターツアーに参加しました。(引率および学識経験者として参加:商学科・三好宏教授

こちらは2017年1月に農林水産省中国四国農政局と岡山商科大学が、農山漁村滞在型旅行(以下「農泊」という。)の推進に関して、相互の人的・知的資源の交流及び研究成果の活用等を図ることにより、農山漁村地域の発展及び地域振興のための人材育成に資することを目的に協力・連携を図る包括的協定を締結したことからはじまりました。
参考URL:中国四国農政局「農泊を中心とした都市と農山漁村の共生・対流」

今回の農泊は、備前市三国地区にもっと光をあてるためにはどうすれば良いか、地域の人と共に周辺観光や地域でのアクティビティ等を体験しながら、観光商品化するなら何が必要かを考えるモニターツアーです。

三国地区は豊かな里山に囲まれ、特に八塔寺周辺はかやぶき屋根の住居が今なお残る、まさに日本の原風景といってよいところです。

学生たちは、八塔寺ダム見学、三国渓の紅葉狩り、八塔寺の里散策、五右衛門風呂や囲炉裏があるかやぶき住宅での宿泊、地元お母さんたちによる八塔寺おこわの試食、備前焼陶芸体験などのメニューをこなし、意見交換会ではマーケティングの視点から今後の観光のあり方について提言を行いました。

三国渓の紅葉。色とりどりの風景に思わず撮影したくなります。

八塔寺ふるさと村散策。かやぶき屋根や囲炉裏が残る風景は、映画やドラマのロケ地にもなっています。

地元の方たちによる八塔寺おこわの試食。具だくさんで、味付けも上品。とても美味しい!

最後は地元の方とともに意見交換会。様々な意見がでました。

2022年1月16日(日)備前市三国地区現地視察ツアー

モニターツアーに続き、三国地区のコンテンツを観光商品化するにはどうすれば良いかを考えるべく学生4名(経営学科1名、商学科3名)が現地再視察に行きました。(引率:商学科・三好宏教授

ボランティアガイドの方に八塔寺ふるさと村民俗資料館を案内してもらいました。中は昔ながらの暮らしぶりが再現されています。

里山ウォーク体験。八塔寺八十八ヶ所巡りに含まれている八塔寺山および飯盛山を登りました。

山頂からの眺めはよく、岡山国際サーキットも眼下におさめられます。

モニターツアーでも食べた八塔寺おこわをお弁当として商品開発した試作品を昼食でいただきました。彩りも良く、行楽にもっていきたいお弁当。

備前焼体験に再挑戦。地域おこし協力隊の山崎さんに教えてもらいます。

八塔寺ふるさと農園を散策。案内は地域おこし協力隊の松本さんです。

八塔寺ふるさと館で意見交換会。今日の振り返りを行いました。

学生からは「景観の素晴らしさは映画が多く撮影されたことでも良く分かる。今後自身の体験をうまく伝えられるようにしたい」「当初、何も無いイメージだったが、里山の素晴らしさを感じた。梨やぶどうの収穫はブランド化すれば面白い」などの意見がありました。

三国農泊推進協議会からは、「今日また今後も見たこと、聞いたこと、感じたことをぜひ多くの人に伝えて少しでも進歩できれば良い。また学生の皆さんの人生にも生かしてほしい」と、お言葉をいただきました。

2022年1月30日(日)ワークショップ

前回の視察ツアーにもとに、レマーニにて三国地区のコンテンツを観光商品化するべくワークショップを行いました。(引率:商学科・三好宏教授

県外の観光地と八塔寺の観光スポットを見比べながら商品化を考えます。

観光協会や地域おこし協力隊の方の意見も伺いながら、意見交換。農園の活用方法や八塔寺での備前焼づくりなど、付加価値をどう高めるかを考えます。

意見交換後は、周辺観光地をめぐって三国地区の良さを模索しました。

2022年2月27日(日)最終発表会

2月27日に地元の方や三国地区農泊振興協議会の方、モニターツアーに参加した外部の方などの前で三国地区の観光商品化について発表しました。(引率および学識経験者として参加:商学科・三好宏教授

最終発表会前の打合せ。資料をもとに念入りに流れを最終確認中。

約20名の方が八塔寺ふるさと館に集まる中、

学生は体験や聞き取りをもとに、「備前焼陶芸体験」「里山ウォーク」「ふるさと農園での葡萄狩り・梨狩り体験」「こんにゃくづくり体験」「さつまいも掘り体験」の5つテーマを観光商品化し、発表しました。

大学で学んだ経営学や商学をベースに、実施可能時期や料金、行程を考えるだけでなく、周辺競合地域を捉えながら八塔寺での体験プランのセールスポイントや課題、改善方法などを分析しました。

会場からは「高齢化による観光商品化の難しさ、かやぶき屋根の補修・景観の維持など先を考えれば課題も多くあるが、若い方の意見を聞きながら、地元でできることは協力をしていきたい」と話がありました。

2021年度は最終発表会で活動を終えましたが、2022年度も継続して進めていきます。

お世話になりました三国地区の皆さま、三国農泊推進協議会の皆さま、JTBのご担当者さま、誠にありがとうございました。

(文責・産学官連携センター長 三好宏)

 

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