〈経済学部通信〉教養演習の時間、切磋琢磨の刻刻

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今回は韓先生にご寄稿いただきました。


ゆく年くる年を迎えたら、後期もいよいよ終わりを告げる。

 

月曜日開講の教養演習だが、12月25日は第14回でディベート本選の時間だった。前期のプレゼンテーションでの失敗から得た教訓を生かして、韓ゼミの移民チームは本選まで頑張ったものの、優勝はできなかった。負けて惜しかった気持ちより、自分たちがとことんまで頑張り切れなかったことへの悔しさのほうがずっと大きかったように思えた。私は、むしろそれでよかった。結果そのものより結果への道中、つまずきながら進んでいくことのほうが肉体的にも精神的にも絶対プラスになると信じているからだし、現に一人ひとりが確実に成長してきたのだ。

みんなを褒めてあげたい。そして、感謝もしたい。

 

経済学部1年次開講の教養演習はいわば道場。実践を通して「かた」を実力へと習得していく。前期はプレゼンテーションを、後期はディベートを中心に、要約力、表現力をはじめ、読解力、資料収集力、ないし批判的思考力といった学修力及び社会人基礎力の育成を目標に演習内容が組まれている。各回課題が課され大変なものもあるようだったが、課題作成に要約力がついた、人前での発表が普通にできた、相手の話を真剣に聴き的確に反論することが大事だと分かった、その一方、立論の主張は自分たちより説得力があった、相手からの反論は的確だったなど、様々な反応があった。この上なくうれしく感じたのは、相手チームの仲間の成長を真摯に受け止めたことだ。一人は楽だが、一人より大勢のほうが励まし合いながらより遠くへ進めるのだ。

 

最終回の教養演習は総括として、一人3分の発表を予定している。学業はもとより、この1年の成長及び今後の抱負について、語り合いながら喜び合える時間になれたらなあと、楽しみにしている。

(経済学部 韓)

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